洋傑のつぶやき(2021年3月6日:週間ランド円動向・テクニカル考察)

 本記事は洋傑の個人的分析・考察に基づいた推測を記載しております。あくまで個人の見解であり、明確な動意を記載しているものではありません。その点をご理解の上、お読み下さいますよう、お願いします。
 また週間展望とは異なり、諸指標推移やファンダメンタルズの側面は原則考えないで進める分析記事となります。予めご了承ください。

◆一週間の振り返り:短日推移は不明瞭、週間推移は明瞭

 

 毎週書いている内容ですが、本記事の図解作成によってかなり制作時間が長時間化しています。まあ正直自分のトレードにとっても大きな指針となるので内容をやめるつもりはありませんが、正直制作時間の長期化はかなりしんどい部分です。とはいえ、やはり重要性は週を追うごとに強まっています。やはり週末の相場停止期間は大事ですね。

 

 ここで考える内容は日別展望の推移推測の大きな指針となっているのは上記の通りですし、迷った時や相場が急変した際には

目先の動意を考えた短期展望では推し量れないものでも、中短期の推移に目を向ければ対応可能な部分も多く、特に今週はADP雇用統計やパウエル発言、米雇用統計などの相場荒れのタイミングが多かったので重宝しました。

 

 そう言う訳で、やはり大事な本記事はどんな苦労をしても継続していきたいと思います。


 本記事では今週推移の振り返りと、今後の動向推測をテクニカルの観点から考察していきます。

 

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 さて今週の推移ですが、一週間を通して行って来い相場となっています。一度は7.19円まで回復したランド円も反落を繰り返して、結果的にかなり目先の推移が不明瞭なチャート推移に陥っています。7.348円から始まった下落波動は最初の7.014円までの下げに於いても、木曜日の7.159円からの下落に対しても全て5波動もどきの推移で留まっており、明確な衝撃波とはなっていません。

 

 また、先週段階とは異なり、下値が僅かですが更新されている点も気になります。仮に7.348円からの下落が調整波動であるとして、その波動形態は幾つか考えられても、最後の下落は5波動形態になる必要があると思います。その観点から言うと現時点の推移は全て3波動形態である点から、まだ下値更新はある可能性が高いように感じます。

 

 これも先週の図解の改良版ですが、添付しておきます。

 

 

 先週より更に7.005円に対する圧力が強まっている状況だと思います。色々書くと長くなりそうですので割愛しますが、いずれにせよ7.191円からの下落ないしもう一度の仕切り直しが必要な状況と推測します。前者であれば一度3波動ライン(7.10円前後)を上抜けてから再度下げる必要があるでしょうし、後者であれば7.191円以上7.348円以下まで一度上昇して、今週の推移を繰り返す事が求められます。

 

 まあこの波動カウントについては無視されるケースも少なからずありますので、あまりバイアスをかけすぎるのも危険です。現時点では直近で反発する可能性が高いように感じますが、このままの推移では高値も限定されるでしょう。

 そして何より7.005円割れを死守できるかも重要になってきます。これまで何度も書いてきた内容ですが、現状は6.657円から始まった上昇波動を推定4波動までカウントできる状態であり、6.657円上昇トレンドが衝撃波で終わるなら5波動目が7.005円を割る事はない、と考えるべきです。

 

 ただ、7.005円を割ったとして、そのまま反落して長期上昇トレンドが7.348円で終了する、といった事にはならないと推測します。5波動目は仮に7.005円を割ったとしても波動形態として「エンディング・ダイアゴナル・トライアングル」という推移形態をとるパターンがあります。

 この波動形態は下値と上値を切り上げながらも不安定な上下を繰り返しながら上がっていく波動形態で、5波動目には発生することが多い動きです。

 

 目先の推移は7.005円を基軸に判断が分かれるものの、7.348円を再度越える展開自体はまだあると見ています。

 

◆今後の推移推測

 

 今後の推移パターンは先週テクニカル考察と大きくは変わりませんが、7.005円割れのケースに限ってはやや推移推測は具体性を帯びてきました。でもまず反発パターンから見てみましょう。

 

 このパターンでは7.348円を抜けずに中短期推移がかなり見えづらくなるケースとなります。

 推移展開としては調整波動にありがちは4パターンが想起されますが、上述した高値の関係上、実質的にトライアングル調整かフラット調整になる可能性が高いと思われます。

 

 今週の推移に於いていずれの下落波動も3波動(5波動もどき)で終わっており、まだ調整下落が終わった気配は薄いと見ています。よって7.005円下抜けのパターンは後述するとして、反発パターンで考えられるケースとしてはまだ先週末段階と全く変わっていません。

 

 ここから反発するケースに限定するなら、まだ7.348円をこのまま越える流れは想像しづらく、今週高値であった7.191円を越える高さから再度下落してくると思われます。やはり推移としては先週同様にフラットないしトライアングルでしょうかね。まだどちらも半々くらいの可能性があると見ています。

 

 最後のパターンは7.005円を抜けてさらに下がるパターンです。

 

 このパターンでは6.657円から始まったトレンドラインを割る展開となります。ですがそれイコール7.348円が中期の最高値となる訳ではないと思っています。既に上述しましたが5波動目には不安定な上昇トレンドとなる楔形収束のパターンもあり、仮に7.005円を割り込んだ場合にもこのケースで最高値を目指す流れになると考えています。

 

 ですが目先の推移は下押ししやすく、高くても6.92円前後、低い位置なら6.700円付近もあると思います。実質的には6.800円前後で留まると思いますが、この辺は諸指標推移や直近のランド円動向に左右される部分が大きいでしょう。

 

 …個人的には7.005円迄で反発ケースを支持したいですが、地合いが弱いのでまだ割れる展開も十分あり得る…

(´・ω・`)