ランド円コラム(南アフリカ債利回りの推移とランド円の相関関係と相反関係)

 南アフリカ債利回りコラム記事、第二弾となります。

 この記事では南アフリカ債利回り推移に於ける、ランド円との関係性について書きます。以前のコラム記事にて南アフリカ債利回りとランド円に関する内容は大きくまとめていますので、基本内容はそちらをご覧ください。リンクはページ下に貼っております。

 

 さて、ランド円と南アフリカ債利回りの相関性、と書きましたが「以前に書いているじゃないか」と言われる方もいらっしゃるかも知れません。今回書く内容はある意味真逆な記事内容となりますが、一貫して、この現象は共通の現象であることを、最初に書いておきます。

 

 記事内容は洋傑の今までのランド円トレードや指標推移を見てきた中での経験則が大きなウェイトを占めています。一般的な分析内容や判断方法とは異なる可能性は否めません。加えて、洋傑の個人的見解要素が大きい内容となっています。予めその点をご理解の上、お読みください。

 また、下述内容はテクニカル・オシレータでの内容を含まず、主に諸指標推移に基づいての方法を記載しております。その点を予めご理解の上、本記事をご覧ください。

 

 コラム記事については各ページ下部にリンクを貼っておきます。必要時に都度ご覧いただければ幸いです。

◆南アフリカ債利回りとランド円に於ける「相関性」

 

 以前のコラム記事にて、南アフリカ債利回りとランド円の「相反性」については書いた通りです。原則として南アフリカ債は投機的側面を持つため、基本的にリスクオン時に買われる事の多い債券です。よって、リスクオン時は利回りが下落して、ランド円は上昇し、リスクオフ時は利回りが上昇して、ランド円が下落する事が多い訳です。

 しかし、前回コラムにも書いた通り、南アフリカ債利回りが下落したから単純にランド円買い、とはならず、ライン形成されている下落トレンド期間にランド円は上昇する、という点が重要です。

 

 これは前回のコラム記事を書く一カ月ほど前に気づいた動きですが、南アフリカ債利回りが下落した時にランド円を買った時、不意に1銭程急落して、そのあと上昇した、という経験はないでしょうか。

 

 厳密に言えば、南アフリカ債利回りのみに限定した場合、ランド円上昇のタイミングは「利回りが下落した後の”上昇”時である」と、洋傑は考えています。

 

 ちょっと何言っているかわからない、と思う方も多いでしょう。簡潔にまとめると以下の通りです。

◆南アフリカ債利回り上昇→ランド円下落(✖)

◆南アフリカ債利回りが上昇トレンドライン形成→ランド円下落(〇)

 

 例えば、今日(2月6日)のチャート推移を見てみてください。

◆南アフリカ債利回り(20年)急落から底値→17:00前後

◆南アフリカ債利回り急上昇→17:00~18:30前後

◆ランド円下落→17:00過ぎ~18:30前後

 となっています。これは今日がたまたまではありません。ここ最近の推移も同様のケースが多かったです。このように、単純な利回り下落→ランド円上昇とはならず、真逆に推移する事もあるので注意が必要です。

 

 南アフリカ債利回りはランド円との「相反性」の中に、「相関性」が併存している、という事です。

◆ランド円との「相関性」「相反性」を見分けるポイントは

 

 

 ランド円と南アフリカ債利回りには、通常とは全く異なる結果になる推移現象がある事はお分かりいただけたと思います。

 では、通常の推移と真逆の推移、見極めポイントはどこでしょうか。洋傑はまだこの点について検証不足な部分が多いですが、現時点で可能性の高い現象として…

①相場の急変(大きな利回り変動が突如起きる)

②相場の急なアップダウン(上下に大きく振れる推移時)

 の点が出た場合には、相場の「相関現象」になる可能性が高いと言えますので、注意が必要であると考えます。

 

 でもこれって最もエントリーしやすいポイントでもあります。大きな上昇・下落が伴えば「これは売り(買い)だ!」と考えるのが普通です。洋傑も、これで何回かやられました。割とこういう時は全力でエントリーしてしまいますので。

 

 この相関性と相反性については、今後もう一記事追加する予定です。

 (*´ω`*)