洋傑のつぶやき(下落しながら上げの気配・上昇しながら下げの気配)

 昨日は7.41円からの下げで7.33円までさがったランド円ですが、朝方に謎の急上昇で7.38円まで上昇した後、僅か数分で7.33円まで行って来い相場となった不思議な流れで始まった今日は、その後の急上昇と反落(これはまだはっきりしていない雰囲気あり)の展開でアップダウン激しく推移しています。

 

 洋傑、今日はこの朝の推移を見て、色々考えた次第です。

 昼頃のツイートで「上昇すると見て…」といった内容を呟きましたが、朝の急上昇から端を発した推論でした。

 

 今日の記事は、先ほど7.392円で反転するとツイートした内容について、実際は僅かに足らず(7.3907円・0.12銭足らず…)に反転していますが、この推論に至った理由と、今後の推移について書いていきたいと思います。 

 事前に記載しておきますが、今日は例外的にエリオット波動の話が中心です。例外たるゆえんも含め、内容を記載していきたいと思いますし、この内容は以後のコラム記事にまとめます。

◆朝の上昇がランド円だけ発生…その後の推移で「もしかして…」

 まず結論から書きますが、今回は「諸指標推移を担保に、エリオット波動を用いて導いた推論」となります。

 

 洋傑は本来、諸指標推移を優先して、その他(テクニカル・オシレータ)は補強に使うランド円展望を組み立てていますが、例外的にエリオット波動から諸指標推移補強(というよりは推論の担保)に使い手法を用います。

 その例外的事象は以下の2つです。

①他通貨ペアでは発生していない「謎上げ・謎下げ」が発生した場合

②エリオット波動内のフィボナッチ・リトレイスメントが「綺麗に」反応している場合

 

 …と書きましたが、要は”変なランド円推移をした場合に、波動内容を検証して、フィボナッチが綺麗に作用していたら、エリオット波動を基軸に推論を立てる”という事です。

 

 今日の朝方推移は正にそれでした。特にほかの通貨ペアでは大きな変動もなく、ランド円のみ5銭の急騰となりました。しかも朝の値洗い時間帯です。「これはもう少し様子を見て検証しよう」と考えました。

 その後、ランド円はRBA議事要旨の前後に7.32円まで下落しましたが、内容に然程のマイナス要素が無かったので、洋傑は概況が好転するのでは、と推論を立てました。その時点で「7.33円を始点とする、2波動目の動き」であると考えました。といより、エリオット波動に於ける「拡大フラット修正」を疑いました。

 

 拡大フラットについては詳しく書いてあるページが他にあるので詳細は割愛しますが、修正波動に於ける拡大フラット修正は修正波動がa(3波)b(3波)c波(5波)から構成されますが、b波がa波の1.236倍~1.382倍、c波がa波の1.618倍(稀に2.618倍)で構成され、多くの場合2波動目に発生するケースが多い波動です。

 

 朝方付けた安値の7.327円を始点として、7.378円まで急上昇した推移をa波とした場合、b波は7.310円まで下がったので、この推移をフィボナッチ・リトレイスメントで見た場合、

◆a波…7.327円→7.378円(5.1銭)

◆b波…7.378円→7.310円(6.8銭)

→フィボナッチ(b/a)…1.333

 となり、ほぼ1.382の近似値(1.382ジャストなら7.308円なので、0.2pips程度の誤差)で収まっています。

 

 洋傑は7.32円位の位置で「もしかしたら拡大フラットかも」と考えていたので、7.310円前後で留まったら上昇すると見ていました。事実食いとどまったので「あがる(かも)」と強く思った次第です。

 そして、仮に拡大フラットだった場合、その戻りのc波はa波の1.618倍になるはずなので、

◆c波…5.1銭✖1.618=8.2銭(7.392円)

 となると推測した訳です。

◆そもそも何故、フィボナッチが綺麗に反応したらエリオット波動優先?

 これも重要な点ですよね。

 洋傑は常々書いている通り、諸指標推移を基にランド円推移展望を考えているので、エリオット波動を含むテクニカル分析などはあくまで推論の補強程度に使う事が多いのですが、なぜ、今回はエリオット波動を優先して考えたかを書きたいと思います。

 

 コラム記事にも何度か書きましたが、ランド円は3通貨建て・マイナー通貨が故に相対論・群集心理を衝いたエリオット波動は綺麗に作用しない事が多い通貨ペアです。

 その中で少ないケースではありますが、エリオット波動が綺麗に作用するケースがあります。何故かの検証はまだできていないので、あくまで経験則による意見ですが、こういった場合にはエリオット波動を基軸にランド円が動いている可能性が多いです。

 

 ランド円推移に於いて不可思議な動きをした場合は、このケースも疑ってみると良いと考えます。

◆これからの推移は(短期展望)

 今回の上昇が拡大フラットであるかどうかは、まだ分かりません。これを書いている現在に於いてもランド円は上昇して高値付近まで戻っています。このまま上抜ければ、また推論を組み直す必要があります。

 

 ここではあくまでこのまま下落した場合について記載します。

 

 数日をかけてランド円は下がっていく展開が考えらえれます。より具体的には7.25円前後まで下がる展開を、現時点では考えています。

 今回の下落に関しては非常に下値が掴み難い状況です。週半ばに重要指標を多く控えており、その結果如何で大きく振れ幅が異なってくるからに他なりませんが、このままの推移でいけば、上述ライン前後までは下がると見ています。

 

 この辺は都度更新していきます。

◆やはり2年債利回りは反転下落に入った可能性が高い

 今日のタイトル通り、下げ基調に入ったランド円ですが、ここにきて上げの気配が出ています。即ち2年債利回り推移が下落に転じつつある点からですが、この指標は動きがでて2週間~1カ月程度は時間が空くケースが多いです。故に、反転の気配があるからと言って、すぐに反転上昇する可能性は、まだ低いと思います。

 

 しかし、それは通常時の話です。今回は上述の重要指標(政策金利・格付け)を控えていますので、流れ如何ではこの動きが早まる事も考えられます。今後の推移には要警戒です。この辺の推移に急変があればブログなりTwitterなりでご報告します。

 

 今日は予想通りにアップダウン激しい推移になっています。米国時間以後も推移には警戒が必要です。

 (;一_一)