洋傑のつぶやき(様々な要因に阻まれながら…)

 下がる気配は醸しつつ、なかなか下がらないランド円相場になっています。

 今日は本格的に下がる動きを示しつつも、RBA総裁発言によって一気に円安が進んだことにより、ランド円も7.33円から7.37円まで押し戻され、殆ど「行って来い相場」になってしまいました。

 

 それさえなければ…といいたいところですが、それも含めて相場ですし、まあ、仕方ありませんね。

 ただ、本格下落自体は然程遠くない(本記事では今晩~明日いっぱいと書きますが…)と考えていますし、そもそも、再び7.4円を越えて高値試し…といった流れも、恐らくもうないのではないかと見ています。

 

 今日はその辺について記載していきたいと思います。

 尚、毎度書いている内容ですが、中短期展望は未だに更新できる状況ではありませんので、今しばらくお待ちください(笑)。

 

 今回の展望のスパンとしては大きく11月末~12月末を終期として考えています。

 また、今回の中短期展望の過去記事は以下の通りです。最初(B1.1)と次展望(B1.2)は想定していた値より高値で止まっています(B1.2は政治ニュースによる急騰が原因ですが)。またB1.3については想定していた上値より3銭程低い水準で反転しており、詳細な内容では齟齬があります。

 B2.1については短期下落トレンドの大まかな説明のみで具体的な数値の記載はなかったので齟齬等はありませんが、早々に一旦の上昇期間に入っているように見ています。

 B2.2については、直近高値7.46円を越えずに、7.45円で反転しましたので、当初の展望から比べると2銭程度の上振れとなります。

 洋傑の展望はタイトルの中短期で考えた場合に7.86円までの上昇と見ていますので、それに基づいた短期展望としての記事ですので、一致した点・乖離がでた点なども含め、良かったら一度ご覧ください。

 

◆中短期展望VerB1.1(11月4日記事)

◆中短期展望VerB1.2(11月6日記事)

◆中短期展望VerB1.3(11月8日記事)

◆中短期展望VerB2.1(11月13日記事)

◆中短期展望VerB2.2(11月15日記事)

◆中短期展望VerB2.3(11月17日記事)

◆値崩れしないながらも、高値も試せぬ膠着相場…だから危険

 上述の通り、様々な要因が絡みながら(南ア・ストライキの終息+米中協議進展期待+RBA総裁発言)、ランド円は下落の機会を逃す展開が続いています。そういった流れにありつつも、前回高値7.46円を越えないのは、やはり一旦の高値目処として意識されている証左であると考えています。

 

 ただ、こういった概況とは対照的に、先行指標である南アフリカ2年債利回りは上昇傾向を継続しており、その期間も2年債利回りの上昇が始まったのが10月半ば(20日前後?)であった事を考えると、およそ1カ月を超えており、指標推移のみの「偏った」考えかたから言えば”いい加減下がらないといけない”状況である、という事です。

 

 以前の記事に書きましたが、今回の調整下落の局面における下値としては、エリオット波動の観点から言えば反転上昇トレンドに切り替わっても問題ない値までは下がっています。故に、指標推移がランド円がいつまでも下がりきらない事になると、そのまま上抜けて上昇を始める事も考えられます。

 とはいっても、指標(特に南アフリカ債利回り)から見れば、先ほどから言っている通り下落する向きになっています。

 

 膠着相場の一番恐ろしい点として、「どちらに振れるかわからない」というのがあります。これは諸指標推移でみても、テクニカルの観点から見ても、その他の指標で見ても、完全に把握する事は非常に困難である為、かなりのリスクが付きまといます。

 洋傑も心がけていますが、仮に逆方向に振れた場合、容赦なく損切りする事が重要です。そうでなければ、ずるずると含み損が拡大し、手に負えなくなる可能性が非常に高くなります。

◆南アフリカ10年債利回りが下抜けしなければ、一気に下がる可能性も高い

 これは日曜記事でも書きましたが、月曜こそ急落の可能性は低いと見ていましたが、火曜日である今日以降はいつ急落相場になっても不思議が無いのも、諸指標推移からみたランド円展望の見解です。

 特に、現時点の南アフリカ債利回り(10年)の推移は、中短期的にも、ごく短期的にも下落を示唆する動向になっているように感じます。

 

 現状の流れが続くのであれば、ランド円は今日明日いっぱい(営業日換算なので、厳密には木曜日未明まで)までには、まとまった下落になる可能性が高いと洋傑は考えています。

 本当であれば今日がその日になると見ていましたが、先述のRBA総裁発言がかなり効いているようにも感じますので、概況が底堅い場合を想定して、やや延長した格好です。

 

 逆に、7.40円を越えるような展開になった場合、トレンド反転の可能性が出てきます。また、南アフリカ10年債利回りが現状値(記載時点で8.655)を下回る展開になった場合も危険です。

 そういった意味では、先行指標の上では間もなく結論が出そうな雰囲気です。恐らく今晩には決着が付くのではないでしょうか。

 

 何でもない膠着相場が、意外に今後の推移を決める重要な節目でもあります。洋傑も心構えして相場を見守ります。

 (*´ω`*)