洋傑のつぶやき(週明けのランド円展望について)

 先週の推移に於いて、11月高値更新となり、洋傑の中短期展望に於いての一旦の反転下落が崩れました。

 あくまで中短期展望の大本である、11月末~12月末までの7.86円到達に関して破綻した訳ではないので(というより、目標値には近づいています(笑))、一部見直しが必要、といった感じでしょうか。

 

 今現在、中短期展望の見直し(今後の下げがあるのかどうか、あるとしたら下値の目処はどこか等)を行っている最中ですが、週明けを控えているので、一旦週明けの動きについて、今の洋傑の展望を書きたいと思います。

 

 中短期展望については恐らく火曜日のアップになると思います。また、明日はトレードレポートを更新予定ですので、こちらも良かったらご覧ください(先週は惨敗です…)。

◆底堅い推移ながらも、直近最高値更新にはGDPの結果が必要か

 底堅く推移した先週のランド円ですが、週末に付けた7.49円で反落して終わっています。

 週明けも上昇…とはなかなかいけない事情が重なっています。主な要因としてはテクニカルの部分が非常に大きく…長期・中期の下落ライン上値にかかっている事が、上昇を大きく妨げる要素となっていると考えます。

 

 この一点に於いて、これ程上昇が妨げられるのは、テクニカルの観点から見た場合に、このラインを抜けると、中期的にも、長期的にも青天井となっており、一気に上昇できる状況ともなっているだけに、そのラインを抜けるには、現状の南アフリカを取り巻く環境が悪く、材料不足でもあるからと言えます。

 

 それだけに、火曜日に発表される南アフリカGDPの結果が、最低限必要になると相場も捉えている部分が大きいと思います。

 この南アフリカGDP、洋傑の過去の経験から言えば、南アフリカ関連指標の中で、ずば抜けた重要指標であると考えています。ここ数度の発表時は必ず大きな変動を生んでおり、発表直後は上下含め最低でも15銭程度は変動している経済指標ですので、今回も大きな動きを生むことが考えられます。

 

 そのような急激な変動を生む指標を控えている関係上、その発表までは上抜けする可能性は低いと考えます。

◆GDP結果が出るまでは、概況推移からも下げ圧力が強まる?

 上述の理由から、GDP発表までは高値更新をしない可能性は高いと思いますが、発表までに経緯についての展望は、いくつかのパターンが考えられます。

①高値維持でほぼ膠着

②一旦下落して、7.42-7.48円内のレンジ相場

③まとまった下落になり、7.35ー7.40円前後で膠着

 といった3パターンで考えています。

 

 ただ、これでは範囲見込みとして非常に広すぎるので、もう少し概況や南アフリカ債の動向から見て展望を絞った場合、洋傑は③のパターンを考えています。

 主な理由としては…

①日本債利回り推移から見た場合、中短期的には下げになる可能性がやや高い

②①の観点で考えた場合、円インデックスや金価格などのリスク指標も、現在形成のラインレンジの下限で反発してクローズしており、こちらも反転上昇する可能性がやや高い

③日経株価の上昇がかなり緩慢になっており、上昇相場の終期傾向に近い動きである可能性が高い

④南アフリカ債利回り(2年)の反転下落(つまりランド円上昇)サインがまだ出ていない

⑤南アフリカ債利回り(10年)が、短期的に反転上昇(つまりランド円下落)のお椀型を形成している

 等の理由から、まとまった下落を考えている訳です。

 

 比較的諸指標推移からも下げ圧力が高まる動きが垣間見えるので、洋傑の南アフリカGDP発表までの推移としては下落する可能性が高いと考えます。

  

 その展望で考えた場合、7.35円ー7.40円の、11月初旬からの上昇ライン下限近辺でGDP発表を迎える事になります。

◆中短期展望の観点から見た、次週の展開について

 結論から書きますが、中短期展望の観点から考えた場合、南アフリカGDP程のビック指標でも、展望を覆すほどのものにはならないと考えています。

 

 テクニカルの観点から考えた場合、一旦は下がる展開があっても不自然ではありませんし、今現在のランド円チャート推移は上向きの楔形波形を形成しています。波動はかなり不明瞭ながらも、リーディング・ダイアゴナル・トライアングルの発生するタイミングであることから、その終期には一旦下がるのが普通です。

 

 GDPの発表によって大きく下げる展開になっても、その波動形成に於いて大きな誤算にはなる可能性は低く、余程(7.0円割り絵)の下げが無い限りは、反発して急上昇、といった動きになる事が想像できます。

 

 また、指標推移に於いても南アフリカ2年債利回りが反転下落を示唆していない事から、下がるのが自然と言え、テクニカル・諸指標推移から見ても「下がって然り」な地合いであると見ています。

 

 来週の推移はかなりアップダウンが激しくなることはほぼ間違いありませんので、トレードはかなり刺激的になりそうです。

 洋傑も今週の反省を生かして、成功したいと思います。

 (*´ω`*)