洋傑のつぶやき(週明けのランド円推移について)

 昨日記事にも書いた通り、週末最終盤に相場は荒れに荒れました。とりあえず7.63円をピークに反転下落して7.53円でクローズとなりましたが、さて、週明け推移はどうなるでしょうか。

 本日記事はその辺を中心に書きたいと思います。

 

 尚、この先の上昇・下落については、これも昨日記事に書きましたが、まだ定まっていませんので、ひとまず明日の推移展望についてのみ、今日は記載していきます。予めご了承ください。

◆概況は危険な”相反現象”が発生しています…

 数日前から気になっていましたが、上述の通り、相反減少が発生しています。具体的に言えば株価の上昇+円安と債券利回りの下落の相反現象ですが。これは以前の記事にも何度書いた通り、非常に危険なサインと言えます。

 

 この相反現象が発生したのは直近では今年の6月~8月位でしょうか。GWから始まった下げ相場が一服して株価を中心に上昇に転じ始めたこの時期に、日本債利回りは下落を始めました。結論から書けば7月下旬から株価が下落と始め、夏場の壮絶な下げ相場を招きました。

 その時の相反期間が約1か月半程度でしょうか、日本債利回りの下落と株価上昇が相反して推移した期間が比較的長かった事もあり、大きな反動となった訳ですが、この現象の終期はなかなか見定めが難しく、現時点でもまだ「始まって間もない」程度であり、まだこれが大きなリスクオン後退に繋がるものかどうかは不明瞭です。

 

 とは言え、この相反現象が出ているのは危険な状況になりつつあると言えますが、反面、こういった時期に株価は上昇幅を広げていくこともありますので、ハイリスク・ハイリターンな時期とも言えますね。

 

 とまあ、色々書きましたが、週末に一気に上昇して24000円に迫る勢いでしたので、週明けは24000円をブレイクするかどうか、再びの攻防がある事が考えられます。超えた場合は更に上昇を続ける事もあり、東京時間はランド円が上昇しやすい地合いになる事も考えられます。

 

 ですが、大事なのは欧州時間です。この時間の推移について、書いていきたいと思います。

◆南アフリカ債利回りは下落トレンド上抜けからスタート

 先週末金曜日の深夜に、南アフリカ債利回りは先週から続いていた下落トレンドを上抜けしました。これによってランド円は下落相場に入った可能性が高いと言えます。

 短期間のトレンドというよりは比較的大きなトレンドラインをブレイクした印象が強いので、少なくとも初動段階にこの流れが変わる可能性は低いと考えます。

 

 初動推移がどうなるかは分かりませんが、余程概況が強気相場で動いても、欧州時間でランド円は下値が強まる可能性が、現時点では強いと考えます。

 

 また、2年債利回りについても、非常に曖昧な推移を繰り返しつつも、なだらかな上昇を続けています。およそ3カ月以上続くこの推移に大きな変化が無いかも注目すべきポイントとなります。仮に単日で0.100程度変動するような展開があれば、ランド円推移にも多大な影響を与える事は間違いありません。こちらも警戒が必要です。

◆洋傑のトレード戦術

 かなり偏った見方になる点はご了承ください。

 

 東京時間の推移については、今後の週明け窓展開にもよりますが、初動から大きな値下がり(円高)に傾く可能性は、あまり高くないと思っています。確かに週末に加熱し過ぎた感はありますので、多少の下げはありそうですが、まだ概況は大きな下げを示すほどのサインは出ていません(これは日本債利回りを短期観測した分にも同様と言えます)。

 

 となると、東京市場が開いた後は、手前の推移がどうであれ、上昇に傾く可能性がやや高いと見ています。仮に円高に傾いた場合でも、中国市場辺りの開場前後から持ち直す、といった流れも想定されます。

 

 欧州時間に入る直前の段階に於いて、ランド円は概況推移に影響され、週末クローズの値より上昇に傾く可能性が高いと、洋傑は考えています。

 

 そうなった場合、東京時間終了時(15:00~)はランド円が高値(と言っても7.55円前後)で動いている展開が想定されますが、ここで南アフリカ債利回りが稼働し始める事になります…が、明日は南アフリカが祝日の為、推移が非常に読みづらくなります。

 大体、欧州時間以後は南アフリカ債利回り推移を見る事で相場推移を推し量る事が可能ですが、その債券市場が休みである以上、概況推移に頼った流れになるのは必至です。

 加えて、現在の南アフリカを取り巻く地合いを考えた場合には、下落の可能性もあります。仮に概況が上向きであった場合、上昇と下落の両圧力によって、ランド円は不安定な推移になりかねません。

 

 欧州時間以後に於いて、南アフリカ債利回り以外の指標で重要になってくるのは以下の指標です。

①金価格

②日本債利回り

③円インデックス+株価

 この内、円と株価は現在進行形の指標ですので、先読みには不向きです。その先行指標として機能する日本債利回りも、欧州時間以後は影響力が弱まり、米国時間にはほとんど機能していません。

 となってくると、重要なのは金価格となります。これはドルとの相反性があるので、リスク判断と同時に、ランド円の上下にもある一定の推移展望を描けると言え、債券が動いていない明日の相場では重要となります。

 

 詳細はコラム記事にも書いてありますが、原則として金上昇→ランド円上昇となりやすいので(ネガティブニュースが入った際などは円も急激に上昇するので例外)、この辺で判断するほかなく、正直トレードに適した環境とは言えません。

 

 …一応明日の洋傑展望については、以下の通りです

①東京時間は日本債利回り+株価推移次第(やや上昇の可能性高い?)

②欧州時間以後は金価格次第(不安定な動き?)

③一日全体を通して、大きな推移にはなりにくい可能性が高い

 です。

 

 尚、明日のランド円レンジは7.48円~7.58円と考えます。

 

 長々書きましたが、債券市場が開いていないので、やはりトレードには不向きです。エリオット波動やテクニカル・オシレータでの取引は大きなリスクも伴いますので、余程の事が無い以上はノートレードが吉です。

 それでもトレードするのであれば7.56円以上で売り、7.50円以上で買い、が良いのではないでしょうか。

 

 明日から再びトレード開始です!頑張っていきましょう!!

 (*´ω`*)