洋傑のつぶやき(12月17日ランド円展望)

 本日は南アフリカが祝日で、債券市場も休場のため(一部動いていた部分もあるように感じますが…)、ランド円は概況(主に株価や指数・金価格等)に左右される推移に終始しています。まあ、その分動きは緩慢で一方向なので、ある意味「落ち着いた」推移というべきでしょうか。

 

 先週末の急落(急上昇もありましたが)から一転、今日はじりじりと上昇する展開になっており、ここは洋傑の見込み通りに推移しています。やはり株価が依然として高値推移で強気です。24000円、超えてくる可能性が大ですね。

 まあ、その傾向が維持されるかどうかは分かりませんが、その流れにつられて、ランド円は上昇傾向です。この辺は債券市場が閉まっていると仕方ない所と言えます。

 

 しかし、昨日記事にも書いた通り、基本的に債券利回りは上昇傾向と言え、ランド円は下向きが短期的トレンドになっている可能性大です。明日の欧州時間までは高値推移の展開もあり得ますが、やはり下げ相場が予想されます。

 

 今日の記事はその辺を中心に書きたいと思います。

◆”相反現象”は依然として継続中…

 昨日記事にも書いた通りです。これは今も進行中であり、非常に警戒するべき部分であると考えています。

 

 債券利回り(日本債)の下落と株価の上昇は、よりシンプルに書くと安全資産とハイリスク商品への同時買いが進行している事であり、本来であれば矛盾した傾向といえます。正にその通りであり、この相反現象はいずれどこかで「矯正」される事となり、それが株価暴落に繋がる事も多いです。

 

 単日で見た場合、今日は株価はやや上昇(概ね横ばい)、債券利回りはやや下落と、相変わらず徐々にその差を広げつつあると言えます。但し、この現象が発生してまだ1週間程度の経過であり、まだ検証が必要な段階です。

 この点は今後も継続して観測していきます。

 

 また、金価格もやや上昇しており、ランド円上昇に一役買っています。今日の米国市場はこの金価格がどう推移するかも注目する点ですが、おそらく下落に転じる(ドル買いが進む)と見ています。

 よって、明日朝の段階で、ランド円は7.53円~7.56円程度で推移していると考えています。

 

 東京市場は再び買い優勢に推移する可能性が、やや高いと見ていますが、この点はまだ不明瞭です。先週末ほど楽観できる地合いでなくなってきており、初動は今日ほど安定しない可能性もありますが、まだ懸念されるほどリスク指標も上昇していません。今晩ネガティブニュースが出ない限りは、24000円前後で推移している可能性が高いです。

 

 恐らくですが、明日の欧州時間までは、今日と同じく、どっちつかずの推移になりそうです。

◆南アフリカ債利回りは下落トレンド上抜けからスタート

※こちらは債券市場がまだ開いていない為、昨日の記事をそのまま記載しています。

 

 先週末金曜日の深夜に、南アフリカ債利回りは先週から続いていた下落トレンドを上抜けしました。これによってランド円は下落相場に入った可能性が高いと言えます。

 短期間のトレンドというよりは比較的大きなトレンドラインをブレイクした印象が強いので、少なくとも初動段階にこの流れが変わる可能性は低いと考えます。

 

 初動推移がどうなるかは分かりませんが、余程概況が強気相場で動いても、欧州時間でランド円は下値が強まる可能性が、現時点では強いと考えます。

 

 また、2年債利回りについても、非常に曖昧な推移を繰り返しつつも、なだらかな上昇を続けています。およそ3カ月以上続くこの推移に大きな変化が無いかも注目すべきポイントとなります。仮に単日で0.100程度変動するような展開があれば、ランド円推移にも多大な影響を与える事は間違いありません。こちらも警戒が必要です。

◆洋傑のトレード戦術

 やはり東京時間は静観が良いと考えます。不確定要素も大きく、またその推移も継続しない可能性が高いです。

 勝負は毎度のことながら、やはり欧州時間となるでしょう。

 

 南アフリカ債利回り推移は、恐らく上昇推移で手堅いと見ていますので、ランド円は下落傾向となる事が確立として高いです。但し、仮に債券利回りが上昇推移だったとしても、欧州市場開始前の17時前は、逆に上昇する局面が予想されますので、時間ぎりぎりまで待ってエントリーした方が良いと思います。

 

 明日の下値目処ですが、まとまった下げになる可能性が高いと思いますので、個人的には7.40円~7.48円と、比較的広めに見ています。週明けの初動推移なので、この辺は振れ幅も大きくなりやすいからです。

 

 推移展望として、下げ一辺倒を予想しています。あまり反発などは無く、7.48円程度まではすんなり下がるのでは、と現時点では考えていますが、これはあくまで個人的見解です。

 また、一定のラインまで下がると(おそらく7.63円を始点とする、下げ幅でのフィボナッチ・リトレイスメントに作用して)急に反発して5銭程上昇、なんて展開もあるかも知れません。ただ、短日の反発で流れが変わる可能性は低いと思いますが。

 

 さあ、明日からが本番です。

 (*´ω`*)