洋傑のつぶやき(12月18日ランド円展望)

 本日は南アフリカが祝日明けで一気に相場が動き出す…程の事は無く、比較的狭いレンジ(7.58円ー7.63円)で推移しています。

 

 昨晩遅くに一気に7.64円まで上昇した後は、東京時間もじりじりと値を下げていましたが、逆に日本債売りが優勢となった事もあり、中国市場も参加した正午前後から一転上昇に転じました。

 …最近は本当に債券推移と株価推移が一致しずらい状況が続いていましたが、今日は同じ方向を向いた格好です。今まで相反現象が継続していただけに、本格的に収束したかは別にして、一時的にでも一致したのは良かったのではないでしょうか。

 

 一方、南アフリカ債券市場の推移は大よそ上昇方向で動いているように見ていますが、概況の底堅さ(株価に加え、今日は先進国債券等も後押し)が仇となり、なかなか下がってくれません。

 この辺についても、今夜半から明日にかけての見解を見ていきたいと考えています。

 では本日も明日の個人的見解に基づく展望を書いていきたいと思います。

 

※本記事は今晩から明日にかけての展望を、洋傑の個人的見解で見込んで記述しています。無論、あくまで見込みであり、正確な方向性に示唆を示すものではありませんので、予めご理解の上、ご覧頂ければ幸いです。

◆概況は依然として強気相場継続中も、経済指標如何では流れの急変も

 先週末から流れは変わっていません。依然として概況は株高・円安が継続しており、今日はこれに加えて債券売りまで進んだので、株価というよりは円インデックスに影響が出て、クロス円は総じて高い数値であると言えます。

 

 金価格はやや上昇傾向の流れが続いてますが、これもランド円取っては好材料であり、ランド円が高い値に留まっている一つの要因となっています。やはり、こういった時の金高はランドを強くします。

 主だった諸指標に怪しい動きは本日なく、このままの推移でいけば株価は24000円前後で底堅く動く可能性が高いと思います。ただ、本日火曜日22:30に発表される米建築許可件数の結果如何では流れに変化が生じる事も考えられます。

 

 もし上記経済指標が悪い結果であった場合、ドル売り・円買いが瞬間的に進むと思いますが、最終的にはドル高・円高に傾く可能性が高いと見ています。後述しますが、他の理由からも、ランド円は夜半前後に流れが急変する展開が予想されます。

 ここ数週間続いたドル安の流れも底打ち感が強まっています。もしそうなったら、リスク上昇時に避難通貨としてもドルが機能を始め、ランド円にとっては円高に続く二重苦となります。

 この経済指標が良い結果であった場合もドルは上昇する事になりますので、恐らく最終的にはランド安に傾きやすい地合いになる可能性が高い、と洋傑は見ています。

 

 また、明日の独Ifo景況指数も非常に重要です。この結果も最終的な方向性として、良かった場合にはドル高・円安、悪かった場合にもドル高・円高に傾くと考えます。最近のユーロは上昇し過ぎた感も強く、仮に良結果で一時的に上昇しても継続する可能性は低い、というのが洋傑の見解です。

 

 話を若干戻して、明日の東京市場は今晩の推移を継続した流れになると思います。

 いずれにせよ、相場先導は日本債利回りです。明日のオープン後に上昇・下落のどちらに振れるかを見定めた上で、相場を先読みすればよいと考えます。

◆南アフリカ債利回りのトレンドは夜半から動き出す??明日も上昇傾向か

 南アフリカ債利回り推移についても、先週末にブレイクした下落トレンドに加え、もう少し大きな中短期下落トレンドすら上抜けした可能性があり、この指標から見た見解から言えば、明らかに下落傾向であると言えます。

 勿論、ここから下抜けする展開もあるかも知れません。ただ、今までのケースを見る限りではあまりそういった傾向は見られた事がありませんので、ここは上昇傾向(即ちランド円下落傾向)に入った、と洋傑は考えてます。

 

 それにも関わらず、ランド円は一向に下落しません。これは概況の底堅さや、通貨流動の兼ね合い(ドル→ユーロ)から生じている現象と考えており、また、ドルへの資金戻りによって解消すると見ています。

 本日のランド円は殆ど下げ相場なく推移していますが、南アフリカ債利回りは明らかに上昇傾向です(10年もので見た場合は違和感を感じるかも知れませんが、長期債を含めた全体では上昇傾向)ので、今生じていない動きは債券市場のクローズした夜半から出る展開もあり得ます。

 

 今日の米指標の結果にもよる部分はありますが、ランド円は指標推移で見定めた場合、今後下落する可能性が高いと考えます。

 

 明日の推移についても、やはり本日同様に上昇傾向になると見ています。上述した独指標が余程の好結果であった場合は流れが変わる事もあるかも知れませんが、現時点では考えにくいです。

 明日も今日同様に、債券売りが加速しそうな雰囲気である、と洋傑は見ています。

◆洋傑のトレード戦術

 毎度の記載ですが、やはり東京時間は静観が良いと考えます。不確定要素も大きく、またその推移も継続しない可能性が高いです。勝負はやはり欧州時間となるでしょう。

 

 概況推移は経済指標にもよりますが、ドル高の流れは続くと考えますので、ランド円の上値抑制の材料になると見ています。加えて円高が進めばダブルパンチの下げ圧力ですが、これは債券利回り推移と経済指標の結果に注目です。

 南アフリカ債利回りは今日同様に上昇推移になる可能性が高いと推測しています。よって流れは基本的に下向きであると思いますが、連日の傾向同様に、トレードエントリーは17時前が良いと思います。

 

 今日は大外しした下値目処については、今日の見込みだった7.40-7.48円です。恐らく7.5円を割る流れになると見ていますが、この辺は概況推移次第です。案外7.53円程度で止まる展開もあり得ます。

 

 明日の展望でも難しい部分が多いですが、この活動は当面続けたいと思います。

 (*´ω`*)ヨカッタラオウエンシテクダサイ