洋傑のつぶやき(現状推移考察)

 今日は多くの国に於いてボクサーデーで休暇ですが、日本市場が開場していたので洋傑の使っているFx(DMM)も昨日のようなスプレッドが開く事態もなく、通常通りトレードができる状況ではあります。

 昨日時点で日本債利回りが-0.023まで低下しており、初動推移に注目していましたが、結果から言えば債券売りが優勢となり、株高・円安の流れが強まりました。ただ、取引自体も限定的であるからでしょうか、上昇幅も非常に限定的でしたが。

 

 そんな中でもランド円は夏場急落後における最高値を更新しました。勢いが続くランド円、といった処ですが、日本債利回り推移の低下に伴う概況の後退によって、行って来い相場になっています。それも推移が非常に限定される中での推移ですので、大きな流れで見た場合、現時点のランド円は殆ど動いていない状況と言えます。

 …まあ、年末で閑散相場でしょうし、当然と言えば当然なのでしょうね。

 

 今日は連日語っている今後の推移展望(年末年始期間にランド円相場が反転下落)はそのままに、現時点の諸指標推移を考察して、直近推移を考えてみたいと思います。

◆日本債利回りが上昇→下落。どっちに転がる??

 さて、上述の通り日本債利回りが初動の-0.023から-0.005まで上昇した後、再び下落して-0.016で現在推移している状況ですが、今後の展開としてはどちらに動く可能性が高いでしょうか。

 

 洋傑は下落に動く可能性が高いと考えています。理由は昨日も書いた部分もありますが…

①直近推移が非常に強気で動いた(米中合意や英総選挙等)為、歳末という時期も重なり、一旦の調整に動く可能性

②北朝鮮のミサイル発射懸念から債券が買われた印象が強いも、その後も債券売りが進まない点

③年末年始という時期の問題。年始にクラッシュが昨年発生している点などからくる漠然とした警戒感

 などから、債券買いが強まり、利回りが低下すると見ています。これは大納会がある12月30日に於いても、債券動向としては大きく変わらないと考えています。

 

 よって、相場の先行指標である日本債利回りについては、今後下落が強まると考えます。

 しかし、その推移が株価や円インデックスに直結する動きになるかどうかは微妙なところです。先述した大納会も控えていますし、その前後までは株高は続く可能性も高く、そうなると連動しやすい円インデックスも然程上昇しそうにありません。

 円や株は動きが出にくそうな直近推移ですが、ドルインデックスの推移は上昇傾向に入った感が強く、今後も堅調するような推移にあると洋傑は考えています。

 また、ドル自体が強くなってくると強気相場でも弱気相場でもドル高となる傾向もありますので、株価の高値安定が維持された場合も、そうでない場合のいずれもドル上昇が予想されますので、円の推移や債券の影響は別にして、ドルは上昇する可能性が高いと見ています。

 

 以上の点を纏めると、洋傑の見込みとしては…

ⓐ債券利回りは歳末にかけて下落する展開を予想

ⓑ株価や円は大納会までは高値維持する可能性もあり得る(債券に押されて株安円高になる展開も)

Ⓒドルインデックスは上昇する可能性大

 と見ており、ランド円としては大きな下落は南ア債利回り推移にかかっている状況は変わらないとして、東京時間を除けば、上値の重い展開になる展望を描いています。(東京時間は株高から上昇する事は高い確率であると思います)

◆南アフリカ債利回り推移次第の今後の相場展開は変わらず。

 南ア債利回り推移次第と書きましたが、正にその通りで、明日の債券市場動向で再び曖昧相場や下落優勢となった場合は、仮に概況が今以上の後退状況でもランド円は上昇する事が考えられますので、現時点までの概況に左右された推移は「殆ど影響しない」状況すらあり得ます。

 

 洋傑もランド円トレードをメインに行っておりますが、経験則から言っても南ア債利回りが、全ての指標に対して圧倒的な優位性を誇るのは間違いなく、この動きが(利回り)上昇に傾かない限り、ランド円の本下落には繋がらない可能性が非常に高いと考えています。

 それも、先日記事で書いた通り、今回の下落に関してはまとまった急落推移を見ているので、南ア債券利回り推移も「急激な」上昇で始まる必要があると、個人的には考えます。”10年債利回りで0.050以上、2年債利回りで0.100以上の変動がいきなり現れた場合、相場急変に警戒が必要です”と書いたのは、そういった意味です。

 

 これも連日の記事で書いている内容ですが、南ア債利回り推移が反転上昇に至らない以上はランド円の急落はなく、利回りの反転上昇は「ある」と洋傑は考えています。ただその時期は様々な検証・分析を行った上で来週アタマ~年始と考えているので、明日27日にその推移を描くかどうかは微妙です。

 まだ明日は曖昧相場が続く、と考える方が自然かもしれません。

 

 …週明けまでは静観が良いかも知れません。

◆洋傑展望:今晩はじり安推移を考えます。

 ひとまず今晩はじり安推移になるのではないか、と洋傑は考えています。これは概況推移(ドル高)から生じる流れによる部分が大きいと思いますが、米国市場自体は稼働するので、株価推移に依っては全く違う動きをすることも可能性としてはあり得ますが、現在の諸指標を見る分には、やはり株価が目立った上昇をするようには思えません。

 恐らくはランド円じり安推移、が今晩の展望であると思います。

 

 一応、昨日記事の洋傑展望にて、下落始期のパターンについて書いていますので、良かったらご一読頂ければ幸いです。

 

 明日の東京時間以後は再び債券動向を意識しながらの株価・円推移になると思いますが、積極的な売買が控えられている中でもありますし、大きな流れは生まれにくいと考えています。東京時間の動きは以後の流れにとってあまり重要性は高くなりにくく、欧州時間の推移に展開をゆだねることになります。

 

 欧州時間はしばらく止まっていた南ア債が稼働します。ここのところ20時前後で動きが止まるので初動推移に頼る事になるかも知れませんが、明日に上述の急激な推移があれば、ランド円急落展望に期待が持てます。

 

 今晩から明日未明までの推移はあくまで明日の南ア債利回り推移の為の前座的な流れになりやすいです。ここから何かしらのネガティブニュースが流れて急落、となれば話は別ですが、そういう展開が無い場合は明日の南ア債利回りによって、ランド円が上昇すれば「一時的な調整下落」となり、下落すれば「本下落前の前兆」となるだけの事です。

 

 全てのランド円推移は南アフリカ債利回り推移次第です。明日その流れが出ればよいのですが…

 (*´ω`*)