洋傑のつぶやき(ランド円の高値目処についての見解)

 今日のランド円推移も上昇に傾く可能性が高まっています。

 数日ぶりに稼働した南アフリカ債利回り推移が下落(しかもまとまった数値で)に傾いています。そのことで欧州時間はやはりランド円上昇に傾く気配が強まっています。洋傑の書いた通りの流れになったとして、ランド円はどこまで上昇するのでしょうか。

 

 前提として書いておきますが、洋傑の展望として、今後数日~2週間(歳末~年始)の間に、ランド円は下落すると考えています。ただ、今日の推移展望としては南ア債利回り推移から再度上昇する確率が高く、おそらく今後数日内に更新するであろう高値前後が、今後当面の最高値になる可能性は非常に高い、と考えています。

 

 昨晩や連日書いている通り、やはり今週いっぱいは急落する展開が期待できそうにありません。もしかしたら欧州時間後半に流れが変わってそういった傾向になる事もないとは言えませんが、現時点の諸指標を見る上では、その気配はありません。

 今日はいつもと時間が異なるタイミングでブログをアップしますが、このランド円の高値目処について今日は書きたいと思います。

◆南アフリカ債利回り推移は依然下落。しかも下げ幅拡大…

 12月27日16時段階に於いて、南アフリカ債利回りは下落幅を広げています。ごく短期的な傾向で見れば、これはランド円上昇に直結します。今日一日は少なくとも上昇に傾く可能性が高いと言えます。

 昨晩の推移において、概況の底堅さや相対的なリスク上昇に伴う金価格の上昇に後押しされて(金上昇は相対的なドル下落に繋がる為)、ランド円は上昇したものの、その動意幅は非常に限定されました。これは主要な指標である南アフリカ債利回りが稼働していなかった事もありますが、それにしても株価は上昇を続けたのに対してランド円は高止まりに留まりました。

 

 この点について、洋傑はテクニカルな事情から止まっていたと考えています。

 まず、現状の高値(書いているうちに更新するかも知れませんが)は、長長期的にも、長期的にも節目に当たるラインであると言えます。昨年春(2018年2月)に更新した高値からみてフィボナッチ・リトレイスメントは38.2に近い数値の位置であり、尚且つ、昨年12月に付けた高値から見て、現時点は61.8に近い位置です。

 通常、これ程の状況が重なると、ランド円は反転するケースが多いですが、ここで南アフリカ債利回りが大幅下落です。短期的に上昇が見込まれる中、高値更新は避けられず、このラインを抜けると大きく値を上げる可能性(しかも短期間に)が高まります。

 

 本格的な上昇は17時以降でしょうが、直前に大きく値を下げる現象が発生しやすいのがいつもの流れですが、今日のこの指標推移を見る分には、それもあまりないのかも知れません。

◆高値目処は?

 これは個人的見解もありますが、先ほど書いた通り、長長期も長期も節目にあたる位置で止まっている関係上、この点を上抜けると一定間の青天井となります。

 おそらく次の高値目処は、7.9円前後になる可能性が高くなると思います。7.9円は長長期スパンの高値から見てフィボナッチが50程度、長期スパンの高値からみて76.2程度の位置に重なります。フィボナッチの観点から考えた場合は、この7.9円が高値目処になる可能性が高いでしょう。

 また、この7.9円は長期下落ライン上限の最上限(個人的には7.6円~7.8円が概ねの上限と考えていますが)に当たります。その点からも、今後短期間に上昇する高値の上限は7.9円までと考えます。