洋傑のつぶやき(今日の南アフリカ債利回り推移について)

 今日のランド円は、初動の南アフリカ債利回りの急落によって下落が示唆された中、18時前後から急上昇して一時は7.83円まで値を伸ばしました。この推移は洋傑の2カ月ほど前に作った中短期展望の目標高値7.86円にほぼ達しています。形はどうであれ、半年前には想像もつかなかった域までランド円が上昇した事は、諸指標推移で先々の展望を描ける、という事の証左となった事について、素直に喜んでいます。

 (v*´ω`*v)ヤタ

 

 ただ、直近で洋傑が考えている動きは真逆の「下落」です。その時期は確実に近づいてきていると見ていますが、依然として単日の短期指標ではランド円下落のサインが出ません。結果的にはずるずると値を上げているのが実情です。

 今日の昼間にアップした記事は今後の高値について書きましたが、今回の記事は南アフリカ債利回り推移に特化して、週明け以後の推移について書きたいと思います。

◆南アフリカ債利回り推移は下げ幅拡大するも、長期と短期で急上昇の局面も

 今日の南アフリカ債利回りも、下げ幅拡大で下落しました。結果的にランド円は急上昇で推移しています。

 この動きは長期・中期(主に10年以上)で統一した推移となって表れて、今日もランド円堅調を象徴する動きであったと感じています。ただ、その中で気になった点が幾つか出てきました。

 

 まず一つ目は、20年債にて一時的に0.050を超える急上昇があった事。今後のコラム記事の更新にて書き足す内容の一つですが、実は20年債利回りは10年債利回り以上の先行指標となる事が多い指標で、最近の洋傑は10年の推移の担保を20年推移で補っている事が多いです。

 その20年に於いて急上昇があった、という事は、今後の10年債利回りに少なからぬ影響を与えることが想像できます。

 …なのですが、残念なことに南ア債券市場は21時以降動きを止めたので、本日の相場変動には影響を与える可能性としては、今の時点の分析では「低い」と言わざるを得ません。

 

 この債券動向が20~21時で終了する動き、本当にやめて欲しいです(笑)。

 (>_<)

 

 また、相場の先行指標として機能する事が多い2年債利回りに於いても、0.075程度の上昇をしてクローズしています。他の債券動向が利回り下落の中、2年債のみ上昇でクローズする、ランド円相場反転の際に見られる前兆とも言えます。

 このように20年と2年債に於いて急上昇する局面が発生した事は、この上昇相場自体がかなりの終期にある事を示唆していると、洋傑は考えています。

 

 今日のTwitterにも書きましたが、昨晩のようにランド円に於いて最も重要な指標である南アフリカ債利回り推移が稼働していない中、金価格上昇によって上がった感のある昨晩のランド円からも、上昇相場への危険性が伺えます。

 

 Twitterでは長くなるので書きませんでしたが、ずいぶん前の記事にも書いた内容で、金価格はドルとの相反作用が強く働く指標であり、ランド円の構成上(ドル建て通貨である。ランド円=ドル円÷ドルランド)、金価格の上昇は相対的なランド円上昇に寄与されやすい特性があります。

 ただしこれは金価格の上昇=ランド円上昇といった、シンプルなものではなく、金価格が上昇する事即ち、リスクが高まっているという事でもあります。よって、概況が横ばいないし下落といった状況で金価格上昇を背景にランド円が上昇しても、それはいつかははじける”バブル”に過ぎません。その点は押さえておく必要があります。

 

 以上のように、長期債(20年)と短期債(2年)に於いて休場する局面があった点、金価格上昇に伴うランド円上昇が見られう点などから、今回の上昇相場は終期にかかっている、と洋傑は考える訳です。

 

 では、今日の昼間に書いた記事の一部である、当面の高値は7.9円前後まで、といった見解と、南ア債利回りから、今後のランド円の動きを見込んでみます。

◆今後のランド円推移との連動は

 洋傑はテクニカル(エリオット波動+ライン線引き)の観点から、7.90円が高値として意識されやすいと書きました。その動きと今回の南アフリカ債利回り推移は、一定シナリオとして整合性が持てると洋傑は考えています。

 

 確かに長期債と短期債で利回り急上昇の局面(2年に関しては上昇のままクローズ)はありましたが、この動きが来週初めから一気に顔を出すかどうかは、まだ不明瞭な部分が多い上、週末クローズに於いても大きな反転は見られないまま終わっている点から、ネガティブニュースが流れない以上は、週明けの欧州時間に於いても、引き続き利回り下落で始まる可能性の方が、まだ高いと思います。

 加えて2年債は動きが出てしばらくは影響が出ない事も多いです。今回のように急上昇の場合でも2日~3日程度は時間を要する事が多いですので、現時点で週明け早々にトレンド転換す可能性は低いと見ています。

 

 よって、週明け月曜も今日同様に利回り下落でスタートしたと仮定すると、本日のようなランド円急上昇の流れになる展開は十分にあり得ます。その時は7.9円まで一気に上昇、という形で製造性が取れると思います。

 

 例外として、週明け長期又は中期債利回りに於いて、急上昇スタートした場合はランド円急落に要警戒となります。

◆現時点での反転下落時期は年を超えるか否か

 今日のTwitterでは案外早い段階で下落になるのでは、と書きましたが、色々分析してみると、まだ幾分の時間は要する可能性の方が高いように感じます。これは理屈・理論云々ではなく、往々にして洋傑の展望は「ペースを早く見積もる」癖がありますので、そのくらいに考える方が自然、と思っているだけです(笑)。

 

 よって、洋傑は南アフリカ債利回りが急上昇してランド円が急落を始めるのは年明け以降になる、と考えます。

 

 何度も言いますが、洋傑は直近推移に於けるランド円の反転下落、長期的に見た場合のランド円の8円(個人的にはもう少し踏み込んで9円)超えを展望として持っています。今回の下落について、様々な観点から考えて下落を示唆していますので、この点は今後も変わらないと思っています。

 

 本格的な勝負は年明けまで持ち越しになる可能性が、現時点では高いかもしれません。

 (>_<)アウ