洋傑のつぶやき(週明けのランド円展望と気になる点)

 

 先週は米雇用統計推移も行って来いで終わり、その後に然程の下落もなく、結果的には動意に欠ける推移だったと思います。

 週末であった点や、米中協議の行方に対する不透明感、迫る対中関税発動など、その推移の多くが次週に繋がる内容が多かっただけに、本格的な動きは今週に集まる予感もします。

 

 悪い内容ばかりでもなく、上述の米雇用統計の良結果をはじめとする、諸指標の底堅さは、あまり話題になる事はありませんが、今後の推移についての安定感を示唆しているとも言えます。

 

 好悪織り交ざった内容で週明けを迎える訳ですが、ここでは概況推移や南アフリカ関連指標(まあ債券利回りですが)を基軸に、週明け展望を書きたいと思います。

 

 尚、今月中下旬までの展望について、先日記事をアップしています。良かったらご覧ください。

 

◆短期展望(12月3日記事) 

◆概況は良い地合いが続くも…

 まず概況ですが、かなり良い地合いであると洋傑は考えています。

 週末クローズ時点で株価は23350円前後で、先週から比べてほぼ横ばいですが、先行指標となるケースが多い日本債利回りは遂にマイナスからプラス転換寸前まで迫りました。リスク指標である金価格や銅価格を見る分にも、明らかなリスク後退が伺えます。

 一部、円インデックスが高い水準で留まっている点が不安材料ですが、リスク指標や債券推移を見る分には、後者の方が信憑性を持てる場合が多いので、これからネガティブニュースが入らない限り、週明けで下窓になったとしても、基本的には円売りに傾く可能性が高いというのが、現時点における概況の”自然な”分析結果です。

 

 分析結果…なのですが。

 

 懸念があるとすれば、直近の日本債利回りと株価の相関性が薄れている(というより一部逆行現象すら伺える)点でしょうか。その傾向が継続する場合には、週明けから概況も下げ相場になる可能性も一定あります。

 ただ、この現象は長く続けば続くほど「急激な矯正現象」が発生するときが訪れます。一例を挙げるなら今年の夏場(6月下旬~7月下旬)です。

 この時は株価が初夏の下げ相場から持ち直していた時期ですが、日本債利回りは株価とは真逆に推移し、下落を続けました。それでも株価は上昇を続けたのですが、結局は7月下旬から急落を始め、夏場の下げ相場を作った格好になりました。

 

 あのような現象の下準備(今回は真逆ですが)が始まっているとするならば、ここしばらくは株価・円を中心にリスクオフの地合いになる可能性もあります。

 この点はまだ見定めが必要な期間です。動向を見て判断していきたいと思います。

 

 可能性の話だけでは仕方ないので、洋傑の見解を述べておきます。

 

 洋傑は後者(債券利回り上昇・株価下落)を見込んでいます。

 理由としては、米雇用統計の結果が良かったにも関わらず、日経先物も行って来いで終了している点、円インデックスが発表前より上昇している点、最近の日経株価が再びダウなどに比べ伸びが弱まりつつある点(これは個人的所感が強いです)などです。

 初動の窓がどうなるかは分かりませんが、週半ばのFOMCにかけ、ややリスク上昇の相場になるのでは、というのが洋傑の見解です(自信はありません)。

◆南アフリカ債利回りに不穏な気配アリ

 そんな「判断が付かない」概況に対して、ランド円はメイン指標である南アフリカ債利回り推移から分析する分に、下落サインが点灯しているのでは、と洋傑は考えています。

 

 今現在洋傑が進めている分析方法が正しければ、恐らく月曜~火曜に大きな下落(10銭以上)の急落が起きると見ています。まだ分析途上の方法による推論ですので「推測の推測」のような、信憑性の低い内容ですが、その分析法で見る限りでは、中期的指標で分析しても、短期的に分析しても、同じ方向へのサインが出ている、と考えています。

 

 週末クローズの推移を見る限り、ランド円は概況同様に「まだ上昇・下落の判断が難しい」動きであると言えますが、洋傑の分析が正しければ、上述の通りになると思います。

 いずれにせよ、南アフリカ2年債利回りの直近推移を見る分にも、まだランド円上昇のサインが出ているようには見えません。再度の高値更新の可能性よりは、下がる可能性が高いのは、ある程度信憑性をもてます。

 

 先日のブログ記事にて南アフリカ債利回り推移で単日の推移はある程度把握できると思いますので、この辺は随時Twitterにて発信していきたいと思います。

◆今週展望:週のどこかでランド円急落、と見ます!

 となりますね。

 

 これは東京時間からの推移にはならないと思いますが、上述の洋傑展望から考えるとその可能性も少なからずあるとは見ています。それもこれも今後の推移次第です。

 

 今回の展望の注意点としては、非常に判断の難しい局面に於いて、洋傑の個人的見解を中心に記載している点だという事です。ブログ記事において一定の方向性も示さずに展望と書くわけにもいきませんので書きましたが、かなり偏った見方に基づいて書いている点には、重々ご注意願います。

 判断基準としては、円インデックスがキモになりそうな気がします。

 

 今週は現在の分析方法の立証する実験としての側面と、洋傑は見ています。この方法が適合した場合、今後のブログ記事にて皆様にかなり有益な情報をお伝えできると思うのですが、さて、どうなる??

(*´ω`*)