今日の一言(2019.5.7)

 現在23:00です。ランド円は7.64円で推移しています。

 

 現在までの動向や、今後の推移展望は「週間ランド円動向レポート」に記載しています。毎日更新予定になっていますので、詳しくはこちらをご確認ください。

 

 主な動向状況は今日の終値については動向レポートに記載していますのでご確認ください。概況は概ねリスク上昇に傾く中、ランド円は食いとどまっている状態です。今後概況に引っ張られて急落する可能性もありますが、洋傑は維持ないし上昇して終わるのではないかと考えています。

 

 まあ、今日見たくクローズ直前にネガティブニュース、なんて展開もあるかも知れませんが。

 

 さて、今日の一言は動向レポートにも記載していた通り、2年債・10年債利回り動向に基づいた、今後の展望について記載したいと思います。

 この見込みは明日迎える南アフリカ総選挙の結果によるランド円相場の急変は想定に含めていません。その点はご承知の上でご覧ください。

 では、本題に入るとします。

 

 現在、ランド円は下値が強い展開で推移しており、週始値7.74円から急落してスタートしました。これはトランプ大統領が対中関税を今週末から大幅に引き上げる事をツイートした影響によるものでした。

 その後も上昇しようとしてはネガティブニュースが流れて下落、を現在まで繰り返しています。

 

 概況はそれに沿って債券・株価・通貨インデックスが入り乱れる展開が続いており、非常に変動が大きいながらも動きとしては膠着という、多くのトレーダーから資金を奪う展開が続いています。

 

 現在洋傑blogでは「株価・債券・通貨(インデックス)・リスク指標(金・原油)」の4指標から総合的に判断してランド円の動きを分析・見解して記載しています。

 今日の一言に記載するのはその中でも最も影響力のある指標「南アフリカ債利回り」です。この指標(2年債・10年債)絞った分析レポートと思ってご覧いただけると良いかと思います。

 

 動向レポートとTwitterに記載した部分もありますが、現在3月末の動向と非常に酷似した展開で推移しています。即ち、2年債下落に対し、10年債が膠着・上昇で推移しているという内容です。

 

 こちらをご覧ください。 

 

 

3月初旬~現在までの南アフリカ10年債(グラフで使用しやすいように実際値ー1.5で添付)と2年債利回り動向グラフ

 

 

 これはいつも週間分析レポートに記載しているグラフになります。

 現在の動向が「非常に不可解な動き」になっている点に気づくでしょうか。2年と10年の差がどんどん開いています。

 

 この動向、上述の通り3月末にも発生していました。上記グラフでは分かりにくいので、やや期間を絞ったグラフを下に添付します。

 

 

3月18日~29日までの動向グラフ

 

 

 今回ほど露骨ではありませんが、3月末も2年と10年が開く展開になっていました。

 そして3月28日から、ランド円は急上昇を始める展開になっています。29日はその上昇幅を広げ、完全にトレンド転換していました。グラフをみても、10年が2年に追随する形をとっています。

 

 そして、その前兆期間は約2週間~3週間程度でした。

 

 今回はというと…

 

 

4月22日~現在までの南ア債動向

 

 

 現在の動きが顕著になったのが4月22日からでしたので、期間で言えば約2週間過ぎ、2年と10年の差は前回以上の傾向になっています。

 

 この動きで見る限り、10年が前日終値から横ばい・ないし下落で終わった場合、動きが急変する可能性があります。また、以前より大きな差が開いている関係上、その反動も大きくなることが考えられます。

 

 今日はまだこの差が開く形で終わりそうですが、今までの実績では2年が10年の先行指標になる展開が多いので、順当にいけば10年債利回りが下向きになる、と洋傑は考えています。

 

 それも恐らく総選挙が終わってからでしょうが、今日の株価急落の中、ランドは想像以上に踏ん張っている状況です。概況がかなりのリスク回避状況にも関わらずですので、夜半以後は上向く展開もあるかもしれません。

 

 いずれにせよ、10年債の終値(実は今日も期待していたんですが、結局上昇してしまいました…)が下がったら要注意です。

 

 明日以後の総選挙結果次第では、まだまだ下落の余地もありますが、買いの姿勢で臨みたいと思っています。

 

 ※推論の域を出ない内容も多いので、参考程度にご覧ください。