洋傑のつぶやき(ランド円の動向について②)

 昨晩まで洋傑は損切り続きでした。

 短期見込みとして7.50円を超える展開は恐らく無いと踏んでいたにもかかわらず、実際はFOMCが発端であっさりと超えていきましたね。その後朝にはやや値を下げたものの、夕方以降は上昇を続けています。

 

 この上昇傾向はいつまで続くのか、また、現在の概況も含め、今回は洋傑の修正した見解を記載したいと思います。

 

 

 現在ランド円は日足で見て7.65円-7.70円を一旦の上昇上限に位置付けた上昇を続けています。

 テクニカル分析からですが、ここまで下落傾向を上抜けると、ある程度確証のある動きだと思います。

 

 単純なライン分析でいけば、上述のラインが上値目途となる可能性が高いですが、そこで留まって反転、となるかどうかは現時点ではまだ分かりません。

 

 というのも、南ア債利回りが下がり過ぎている点や、概況の激変が挙げられます。

 

 まず概況ですが、債券利回りの異常な下落と株価の上昇があります。この両指標は本来、相反する関係にありますが、それが同時進行している点が「非常に不安定かつ急激な動向」を生んでいると考えます。

 株価の上昇は各国の量的緩和の流れ(景気減速を原因とする)が原因でしょう。事実昨晩のFOMCでもドルが売られ米国株が上昇しました。現在は利下げに期待した買いが先行している状況です。加えてG20開催や米中会談への期待から、その動きに拍車がかかっていると言えます。

 

 現在はネガティブ材料がありつつも、顕在化していない、もしくは影響が限定的です。これもリスクオンならではの動きに似ています。

 

 しかし、債券利回りは下落し続けています。

 

 債券利回り下落は現状の景気減速から端を発しています。各国指標とも悪い結果が目立ち、それによる不安から債券買いが誘発されているのは間違いないと思います。

 

 ここで注目したいのは、「期待による買い(株高)」と「景気減速懸念による売り(債券利回り下落)」が同時に併存している状況です。

 加えて、各国の利下げによって各通貨インデックスは低下し、円高が異常なスピードで進んでいます。

 

 洋傑の見解は、暫くの間株高は続くと考えています。

 ですが、あくまで「期待買い」です。実体経済が期待に見合った上昇を示さなかった場合、その期待は失望に変わり、買いが売りに変貌する事は想像に難しくありません。

 洋傑は経済にあまり詳しくはありませんが、現在の景気後退はちょっとやそっとの量的緩和でどうにかなる内容では無いと考えます。よって、上述の流れが発生する可能性は、今後高まると見込んでいます。

 

 話を戻して、2つ目に南ア債利回りの異常な下落です。

 最近の利回りの異常な下落は、ランド円の急上昇を示唆するサインと言えますが、その動きがかなり急です。これは各国の利下げ観測から新興国に「一時的な」買いが集中している為だと思われますが、株高に押されて急速な流れになっています。

 

 これらを考えると、ランド円は短期的には「相当な荒い値動きをしながら」上昇する事が考えられます。期間にして2週間程度でしょうか。

 そうなった場合、果たして7.70円で留まるかどうかは非常に微妙です。

 

 …やや暴論に近いかも知れませんが、洋傑なりの見解を記載しました。

 書いている最中にもランド円は急落していますが、急上昇前の調整下落だと考えています。

 

 今後も勾配激しく動きそうなので、小まめに利食いするのが良いかも知れませんね。

 (*´ω`*)