洋傑のつぶやき(南アフリカ政策金利発表後のランド円の方向性について)

 

 直近の命題でもある内容について、今日は書いていきたいと思います。

 まず、発表前の推移については昨日のブログ記事に記載しています。ランド円の傾向についても記載していますので、良かったら一度ご覧ください。

 

 さて、今日は表題の通り、政策金利発表後のランド円推移について記載したいと思います。ランド円の方向性については洋傑、非常に迷いました。現段階の指標動向が「どちらとも取れる」動きである為です。これ程迷ったのは今までに経験がありませんでした。

 「そんなに迷うほどの内容?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。洋傑も他の方が迷っている内容のツイートをしているとき、同様の事を思う事があります。人により、時期により、差が出る事なのかもしれませんね。とにかく、ツイートも少なくなるほど迷いました(笑)。

 

 迷っているのは、長期的な上昇トレンドに入った可能性がある点と、中期的な下落ライン上限に達している為であり、今回の判断を誤ると、今後に大きな禍根を残すことになってしまいます。

 実際に迷うポイントではあるのでしょう、ネットでの見解も比較的割れています。

 

 上述の発表前推移については7.60-7.80で展開すると見込んでいます。早速その上限値まで近づいてる状況ですが、現時点でこの数値を超える可能性は低いと思います。

 

 本題に入りましょう。まずは一昨日にアップした分析レポートから、南アフリカ債の長長期債・中長期債のグラフをご覧ください。

 

 

◆南アフリカ債(中長期・10年+5年補正グラフ)

◆南アフリカ債(長長期)

 

 

 最初に結論から記載しますが、洋傑はランド円が「上昇する」と見込みました。その理由を記載します。

 

 洋傑は2019年3月から独自にデータ収集しているのですが、その際に作ったグラフがたまたま上記二つに分けただけだったのですが、この2指標、この数カ月で大きく動きが分かれています。即ち、長長期債は比較的横ばいで推移しているのに対して、中長期は明確に下落傾向である、という点です。

 

 3月初旬から比べて、長長期債はおよそ0.150程度の下落に留まっているのに対し、中長期債は大きいもので0.900も下落しています。元々中長期債の方が利率が低いため、その下落率は更に顕著になっています。

 

 数値ばかりに目が行ってしまいますが、元々債券利回りは買われると下がり、売られると上がります。先進国債券はリスクが高まると買われる、リスク回避資産と位置付けられていますが、新興国債券は投機的位置づけですので、リスクが高まると売られる(即ち利回りが上がる)事になります。

 

 長長期はやや下がっている程度に対し、中長期債の中でも一番利回りが下がっているのが2年債です。2年債は3カ月債より利回りが下がっています。それだけ2年償還の債券に「魅力がある」と言えます。

 それだけ短期の見込みには期待が持たれている事が伺える点が、ランド円上昇を予測する理由の一点です。

 

 次に金利面でのランドの優位性が中期間以上保たれる見込みが強い点です。これは各国の利下げラッシュに伴い、利下げ見込みのあるランドにしても、相対的に優位性が強まるという事です。特に長い間上値を押さえられていたドルの利下げは、その影響が多分に出ると思われます。

 

 三点目に金価格上昇です。金は長期的にも上昇傾向だったと言えますが、直近で急上昇し始めました。通貨の不安定さによってその動きが加速した感がありますが、それに加えて最近は連動して上昇していた仮想通貨が急落したことによって、その買いまで請け負った感があります。

 金上昇はランド円相場の不安定さを生む代わりに上昇寄与ともなります。金の長期的上昇はランド円にとっても追い風です。

 

 勿論懸念材料もあります。一つはドル高・円高傾向。これはランド円上昇にとって大きな足かせになるのは間違いありませんが、ドルに関してはまだ上昇トレンドにとどまっているか、下落に転じたかが微妙なところです。今後の推移如何ではドル高に繋がらない可能性も残っていますので、必ずしも懸念になるかどうかわかりません。

 二つ目は南アフリカ国内事情の不穏です。格付けや汚職疑惑、ESCOM等様々です。特に格付けは深刻で、これがあるから、多くのランド戦士が「ランドは下落する」と考えている根拠になっていると思われます。

 

 ですが、先日記事に記載した通り、南アフリカ10年債利回りは長長期の上昇トレンドの下限を下回りました。これから下落傾向が続くと考えた場合、ランドインデックスは上昇する可能性が高く、故にランド円上昇に寄与すると思うのです。

 

 当面は8.0円を目指す展開になると思いますが、洋傑の見解では7.6円を割る展開は無い、と見ています。

 翌年の今頃には9円は超えているのではないかと考えていますが、これはまたの機会に書きます。

 自信はまだありませんが、今後理論を肉付けできたらと思います。

 

 繰り返しになりますが、まだこの理論に自信はありません。外れたらまだ一からく見直して頑張ります。

 (*‘ω‘ *)アタレバイインデスガ