洋傑のつぶやき(ランド円推移展望ver.2019.7.19)

 

 今日はタイトル通り、ランド円の現在~歳末にかけての洋傑の展望を記載したいと思います。

 この関連記事は今後も書いていく予定です。洋傑は未来人ではないので先の事は分かりません。故に指標などを参考に今後の展望を推測していきますが、かなりの確率で軌道修正はかけていくと思います。その点はご了承ください。

 

 さて、ここ最近言い続けている内容ですが、洋傑は今後のランド円推移について「上昇」を見込んでいます。その内容などはその都度の記事に書いていますので、良かったらご覧ください。

 かいつまんで記載すると…

①南アフリカ10年債が長期上昇ラインの下限を明確に割り込んだ点

(つまり、ランドインデックスが上昇傾向に入った可能性高)

②金価格の上昇が顕著。相対的なランド円の上昇しやすい環境

③高金利通貨としての機能が高まった

 …などが主な理由です。

 

 しかし、上述の理由には大きな欠陥があります。それはネガティブ材料を考慮していないという点です。

 勿論、南アフリカには様々なマイナス材料が存在します。

①ESCOM問題

②ラマポーザ大統領の汚職疑惑

③白人土地所有問題

④ムーディーズ格付け問題

 などが主な問題であると認識しています。

 

 今回挙げた4点に於いて、「ランド」という通貨の価値に直接影響を与える可能性が高いのは①④だと思います。④は非常に大きな問題ではありますが、期限が11月と比較的長い点、①は解決のめどが立っていない点は大きな課題ですが、既にこの問題が噴出してから相当期間が経過しており、相場がある程度織り込んでいる事が想像できます。

 つまり、直近で(ヘッドラインに出た場合は除く)大きく値を抑える要因にはなりにくいと言えます。

 

 反対に一番最初に挙げた上昇要因については比較的ランドの価値上昇にダイレクトに効果が出やすい内容である、と洋傑は

考えています。

 南ア債利回りは日々動いていますので、長いスパンで下落する事が見込まれれば、じりじりとランド円は値を上げていく可能性が高く、金価格の上昇はドルの上値抑制効果が期待できるので相対的なランド円上昇にも寄与しやすい点、また、ドルの金利低下が今後も続くことが考えられる中、当面の利下げが無い事が可能性として高いランドの貨幣価値は高まり、資金流入が促進される事が考えられるからです。

 

 以上の点から、ランド円は中期的に上昇すると見込んでいる訳です。

 

 

◆直近(8月~9月)の推移展望

 概況が往々にして下げる展開が多いので、ランド円としては膠着しながらも少しずつ値を上げていくと考えています。

 但し、日々のアップダウンは割と激しく、都度のネガティブニュース等によって急落→復調を繰り返すことになるのではないか、というのが現時点の洋傑の見解です。

 

 動意幅としては7.50円ー8.30円程度、9月末の時点のランド円終値見込みは7.80円ー8.00円程度ではないかと考えています。

 

 また、アップダウンは激しくーと書きましたが、動意幅はかなり狭くなるのではないか、と考えていますね。

 

 

◆秋~歳末の推移展望(10月~12月)

 いよいよムーディーズ格付けの決着がつく(はずですが!)時期になります。

 また、10月より日本では実質増税となりますので、景気後退と株価下落・円高が進む事が考えられますが、一方で日本限定の事象でもあるので、東京時間と欧州・米国時間の動意差が大きく異なることになるかも知れません。

 

 ここでランド円は大きく値を下げ…ないのではないかと考えています。仮に格付けが下がっても一時的なショックで収まって、最終的に行って来い相場になる事も考えられます。また、格付け維持となった場合にはランド円は急騰する事も考えられます。

 

 動意幅としては7.30円ー9.00円程度、12月末時点のランド円終値見込みは8.40円ー8.70円程度になるのではないかと思っていますが、かなり自信がありません(笑)。

 ただ、指標推移でみた場合、ランド円は上昇の可能性が高いと分析できます。故に洋傑は上述の見込みとしています。

 

 如何でしょうか。

 読み物程度にご覧いただければ幸いです(笑)。