洋傑のつぶやき(ランド円・当面の下値目処について)

 

 今日はTwitterにご質問頂いた内容について、当面の下値展望についての見解を記載したいと思います。

 前回記事はエリオット波動に基づく観点から下値目処と上値展望について書きましたが、今日は洋傑の本分である、諸指標推移からランド円の下値目処に特化した内容でお送りしたいと思います。

 エリオット波動はランド円に限定するとブレが生じやすい部分が大きいので、現時点での指標推移から見るランド円の流れが、一定の下値目処を探る上で有効になるかと思いますので、参考になれば幸いです。

 

 ↓現在の洋傑展望についてはこちら↓

◆ランド円中短期的展望Ver1.4

◆ランド円中短期的展望の破綻目処

◆ランド円の下値・上昇目処見解(エリオット波動の観点から) 

 

◆遂にランド円反転上昇のサインが出た??

 ご質問であった内容が、7円を割るか否か・その推測値まで下がる理由はテクニカルの観点からのみか、といった内容でしたが、それに対する回答になる内容として、ランド円に反転上昇の兆しが見られる、という事が挙げられます。

 少し前のツイートに「南アフリカ2年債利回りに下落の兆候が見られる?」と記載しましたが、正にその内容となります。ここ1週間程度の2年債推移を見る分に、このまま上下しながらも下落する動きに変わりつつあるように見えます。まだ現時点での判断としては”多分…”といった程度のものですが。

 

 2年債利回りの反転推移は概ねアーチを描く推移になる事が多く、今回もほぼ同じ値で膠着しつつも、高値更新が止まりつつあります。まだ体感的な意見の域を脱しませんが、可能性としては相応にあると考えます。

 仮に反転だった場合、恐らく今週初め辺りがそのスタートとなる推移です。2年債利回り下落から10年債利回りが 反応して本格的な上昇に転じる期間が約2週間~1カ月程度ですから、早ければ来週末には上昇する可能性が高まります。

 

 勿論、後者の1カ月程度である場合も十分考えられます。その場合はまだ3週間程度の猶予があると言えますが、どちらにせよこれから先は買い仕込みの時期に突入する、と洋傑は見ています。

  

◆では本題。ご質問の回答ですが…

 FXアカウント様、ほけしゃ様からのご質問について、「おいおい洋傑、上がる理由じゃなくて下がる理由と下値についてなんだけど…」と言われますね(笑)。ですがそれが答えでもあります。

 話が以前の記事に戻りますが、エリオット波動の観点からの下値目処を引用すれば、大きく上昇すると見ている洋傑、下げは相応に大きいと見ています。個人的見解では6.98円~7.05円程度が予測点としています。

 

 上述が前提となる展望である点は注意が必要ですが、要は「下がらないとおかしいが、なかなか下がる事が出来ない」状況下で、反転上昇の時期が迫っている、と考えて頂ければよいかと思います。

 下がらない理由は概況です。不安定な推移になる事も多いですが、円インデックスはじりじりと確実に値を下げています。株価は高値維持を続けていますし、日本10年債利回りは上昇後下がっていた流れが再び止まり、反転する気配が強まっています。そこに今まで高値維持していた金価格が遂に1500ドル割れの水準まで下がってきた点が加わり、概況は(政治的な状況を踏まえればリスク内包ながらも)徐々にリスクオンになりつつあります。

 

 概況が上述の内容で推移していると推測するならば、ランド円は南アフリカ債利回りが上昇しても、なかなか下げに転じる事が難しい事が伺えますが、同時に反転上昇の気配がある関係上、動きが不安定になる事が想定されます。

 エリオット波動の観点から言えば恐らく下がるのでしょうが、波動理論から言えば実は「既に上昇に転じても良い状態」でもあります(理由は記事を参照願います)。ですが洋傑は左記記事の理由②まで満たして上昇する可能性が高いと見ています。これはあくまで経験則からの見解であり、確たる証拠もありませんが。

 

 つまり、エリオット波動の観点から上昇に転じても良い状況と、まだ完全に上昇の要件を満たしていない事でのせめぎあいと、概況(指標)での底堅さが相まって非常に神経質なチャート推移になる事が考えられます。

 

◆FXアカウント様のご質問への回答

 条件付きで7円タッチすると見ています。それは上述の内容から洋傑の経験則を含めた見解ですので、自身は…さほどありません(笑)。

 かなり厳密に(なるほど外れやすいですが)書くと、瞬間的に急落して急上昇→そのまま上昇へ となる事が可能性として高いと思います。よって、現在の狭い膠着は当面続くと考えていますね。

 

◆ほけしゃ様のご質問への回答

 一番大きく書いた内容が回答となります。

 テクニカルの一環であるエリオット波動と、概況の底堅さから下がる事は考えられるものの、下値目処はライン引きで推測できる内容ではなく、動きも急激で不安定になると思われます。

 まともに安定して推移する下値目処は案外7.05円~7.10円辺りではないかと思いますので、下値予測値での買い建ては難しいかも知れません。それも含めた推測値である、とお考えいただければと思います。

 

 …非常に長くなりましたが、反転上昇の時期にこそ、急落する流れが発生しやすいです。

 そろそろ胃酸1000パーセントの日が来そうな気がします…

 (*´ω`*)シニソウ