洋傑の個人的ランド円展望(2020年1月4週)

 先週は驚異的な膠着相場で、動意幅が僅かに10銭と非常に狭いレンジで推移しました。洋傑自身は下落相場になると考えていただけに、この推移は完全に想定外であったと言えます。

 これは前回以前の記事にも書いた通り、概況の以上な底堅さと、政策金利発表による想定外の利下げによる短期的な格下げ懸念後退によってランド円は膠着したと洋傑は考えています。

 

 この推移を受けて次週のランド円がどのように推移するかについて、本記事で書きたいと思います。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆諸指標+南アフリカ債利回り推移+検証中指標分析法の考察

 

 諸指標推移の直近(週間)動向考察・来週推移推測を記載します。

 

①株価:

 非常に底堅い推移です。これは米中合意第一弾が定まった事による顕在的なリスク後退から端を発している部分が大きく、意外にも株価主導で相場が推移した印象が強いです。このような傾向は直近推移では珍しい傾向ではないでしょうか。

 ただ、長期的なスパンながらも2018年9月に記録した最高値(24200-300円前後?詳細値は計測していません)に近づくとやはりその値を意識してか値を下げています。この数値より高値に行くか、一旦下がるかの岐路に立っている印象を受けますが、あくまで直近推移では値崩れする気配はありません。

 次週については上述の傾向ながらも、洋傑は2018年高値を意識して24300円前後までで高値は留まり、23500円ー23800円辺りまで後退するのでは、と考えています。

 

②指数(ドル・円):

 顕著なドル高・円安推移となっており、リスクオン相場であることが伺えます。ドルは上昇・円は下落傾向が大きく崩れる気配はなく、株価同様に大きく変わるような気配は感じません。

 株価程長期的な値を意識しての雰囲気もなく、株価以上に変動が無いような雰囲気が強く感じます。

 次週については、単一指標として方向性を推測するには材料不足ながらも、ドルは横ばいないし上昇、円は直近で相当数値下がっていますので、多少なりとも上昇する「ドル高・円高」を考えています。

 

③債券(日本・アメリカ):

 週を通して横ばい推移となっていますが、その推移傾向は上下に振れてやや安定感に欠けた推移だったように感じます。

 特に米国債と日本債利回り推移がやや異なる動きを示しています。簡潔に書くと下落・上昇タイミングの”ずれ”ですが、この推移が「どちらが先行した推移か」どうかによって今後の展望を大きく異なってきます。

 次週については、洋傑は日本債利回りが相場先行であると考えており、米国・日本債利回りとも下落推移を考えています。

 

④リスク指標(金価格):

 先週は序盤に急落した以外は概ね上昇傾向で推移したものの、週を通してはほぼ同数値で終わっている金価格です。

 現在までの推移を見る分にはまだ上昇・下落を見極めできるほどの材料はないものの、ドルの傾向が上昇の中、金が上昇下経緯を見る限り、多少なりともリスクは上昇している事が伺えます。

 次週については、洋傑は金価格は上昇すると考えています。

 

 諸指標推移としては週間で「株安・円高・債券買い・金上昇」のリスク回避(リスクオフ程度にはならない)相場を、個人的には考えています。

 

◆南アフリカ債利回り

 週間での推移は長期債で見極める必要があると考えます。

 というのも、先週木曜日発表の南アフリカ政策金利発表に伴う利回り変動によって、短期・中期の債券動向はかなりの影響を受けていることが伺えます。単純な利下げ影響を抜いて考えるには長期債で見る必要性が非常に高いです。

 その長期債ですが、利回りは週を通して上昇→下落でほぼ横ばいです。また、中期的スパンで見た場合には、まだ上昇トレンドを下抜けている可能性は低く、今なお上昇トレンドを継続していると考えています。

 次週については、洋傑は利回り上昇(ランド円下落)になると考えています。

 

◆検証中指標分析法

 こちらはやや見方を変えて分析を行いました。その結果としては、まだランド円下落トレンドは来週いっぱい続く可能性が高いサインが出ていると考えています。その推移を日別に判別するのはかなり難しい局面ですが、個人的な見識を書くと…

ⓐ月曜日~火曜日…不安定推移

ⓑ火曜日~水曜日…やや下落傾向

Ⓒ水曜日~木曜日…やや下落傾向

ⓓ木曜日~金曜日…上昇傾向

ⓔ金曜日~クローズ…やや下落傾向

 …と考えます。日別推移はかなり不安定です。あくまで確率の低い見解とご理解ください(笑)。

 

 総合的に直近推移を考えてみた場合、洋傑は以上のように分析しています。

◆週間ランド円展望:7.35円~7.70円/やはり下落傾向?

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ:7.35円ー7.70円

◆ランド円の方向性:週を通して下落傾向

 

 まず、諸指標推移は依然として強気相場で週末クローズしているものの、株価が長期的に最高値に迫っている事から一旦は値下げするのではないか、という推測の素、リスク回避の動きがやや強まる展開を予想します。

 円やドルについてもその流れに準じた推移展望を描いていますが、基本的にはドルが避難通貨として機能すると考え、ドル高・円高でランド円には非常に上値の重い流れを想定します。

 南アフリカ債利回りについても、やはり緩やかながら上昇トレンドを維持すると見ており、よって「ドル高・円高・ランド安」のランド円下げ圧力強い流れを個人的には考えます。

 

 レンジの値幅についての見解は先週同様にエリオット波動から導いていますが、相場の急落が発生するかは微妙であり、当面の下値をしては下落1波動目と同数値と捉え、下記の通りの計算から7.35円前後を想定します。

 個人的には最大で7.15円まで下がる可能性も考えていますが、今週はやや控えめに書いています(笑)。

 

※先週記事より 

 値幅について、7.15円をレンジ下限として設定した根拠としては、現在までの推移として、最高値からカウントすると以下の通りとなり…

下落1波動目:7.825円→7.453円(37.2銭)

下落2波動目:7.453円→7.753円(30.0銭/フィボナッチ80.6)

 これらを踏まえて、3波動目は1波動目~1波動目✖1.618倍で設定した場合に、下落幅としては

下落3波動目:37.2銭~60.2銭の下落幅

 →7.151円~7.381円の下値推定値

 となり、以上から算出した数値となります。

 

 週を通してやはり下落が優勢と考えますが、週明けは上昇する局面もあると考え、高値目処は7.70円までとします。

◆洋傑のトレード戦術他

 

 洋傑は現在ノーポジションですので、一旦は7.65円以上で売り建てする戦術を取りたいですが、状況によってそこまでの上げが無いと判断した時点で適宜売り建てします。

 基本は売り戦術ですが、日毎に少額ながらスキャルピングも行うつもりです。

  

 さあ、次週こそは下げ相場を。

 (*´ω`*)