洋傑のつぶやき(週間ランド円展望・反省会)

 先週末にアップした週間展望に対しての反省会記事です。

 以前は週間展望と同じく定例記事としてアップしていましたが、今回久々に書いてみたいと思います。

 

 本記事は以下の内容を記載します。

①諸指標推移展望の振り返り

②想定レンジの反省

③トレード戦術の反省

◆諸指標考察推移展望の振り返り:想像以上の売買攻防

 

 全体的な部分で言えば、概況が弱気の中、ランド円は想像以上に相場が強気で推移した、という事でしょうか。洋傑は概況が弱気・ランド円弱気で推移すると見込んでいただけに、やはり先週同様に想定より高値で動いた印象が強いです。

 

◆株価

 週を通してアップダウンを繰り返しながらも、きれいな下落チャートを形成しました。やはり新型ウイルス報道によるリスク顕在化と、春節前のポジション調整、長期高値に達するラインまで上昇していた先週の動きに対応した等の要因が重なり、結果的には週始めの値が最高値となりました。

 洋傑は24300円を最高値に、基本は下落傾向と見込んでいたので、展望は当たっています。ヤタ

 

◆指数

 展望はドル高・円高で建てていましたが…結果はドンピシャ・ドル高・円高での推移となりました。

 こちらも上述の理由から円買いが進み、同時にドルは避難通貨としての機能を週半ばから顕在化させてきましたので、結果として展望は当たったと言えます。

 

◆債券

 債券利回り推移については株価・指数と共に下落傾向を考えていました。結果としてはこれも米国債・日本債利回りとも下落傾向となっており、的中しています。

 理由はやはり新型ウイルス拡大報道と春節前ポジション調整、直近まで上昇が続いていた事による一旦の債券買い等、要因は他指標と同じ理由であると考えます。

 

◆リスク指標

 金価格も上昇を見込んでいましたが、こちらはやや上昇したものの、数値的な上昇率は然程大きくありません。元々新型ウイルス報道は前週から話題が出ておりましたし、世界的なリスク上昇も同様に今週から一気に出てきた話題はありません。

 あくまで現在進行形のリスクは「やや上昇」した程度、といった捉え方で良いと思います。

 ただ、指数の項目でも書いた通り、ドルは週を通して上昇しており、相反関係にある金価格と重ねて考えた場合、相対的なリスク上昇度はかなり大きいかもしれません。その点の判断はもう少し分析する必要があります。

 

◆南アフリカ債利回り

 週間を通して、洋傑は利回り上昇を見込んでいました。これは先週の政策金利発表後に利回りが急落した短期・中期債ではなく、あくまで長期債を見て考えた見解ですが、結果としては長期債は横ばい推移です。

 これは実際のランド円推移にも同様の影響を与えており、概況はやや下向きであった事を加味すると、現在のランド円の推移は、ほぼ南アフリカ債利回り推移同様に動いていると言えます。

 

 ただし、これはあくまで結果論であり、実際はテクニカル主導で動いた相場に債券動向が連動した、といった見方が正しいのだと思っています。これは連日の記事で書いてある通りです。

 また、短期・中期債は週始めに1.0程度の異常上昇がありました。おそらく機関売りであると見ていますが、今回は以前の発生した時の上昇幅を5倍以上上回っています。この点は今後の大きな懸念材料です。

 

◆検証中指標分析

 検証中指標分析での見解と実際の流れを羅列します。

ⓐ月曜日~火曜日…不安定推移/10銭程度下落

ⓑ火曜日~水曜日…やや下落傾向/6銭程度上昇

Ⓒ水曜日~木曜日…やや下落傾向/6銭程度上昇

ⓓ木曜日~金曜日…上昇傾向/10銭程度下落

ⓔ金曜日~クローズ…やや下落傾向/始値から5銭程度上下

 結果から書けば外れていますね。ただ、見込みより結果がやや後追いのような気もします。

 

◆まとめ

 全体的に諸指標推移についてはほぼ当たりました。ただ、南アフリカ債利回りが思ったより上がらなかった(短期中期債の異常上昇は除く)事で、相場推移としては先週よりややラインが下がった膠着相場であったと言えます。

◆想定レンジ:7.35円ー7.70円/実際レンジ:7.53円ー7.68円

 

 想定レンジには収まっていますが、洋傑は基本として下落傾向相場を考えていたので、展望としては外しています。

 洋傑の想定レンジは約35銭に対し、実際は15銭ですので、この判断で良いと思います。

 先週程ではありませんが、やはり膠着相場が抜け切れていませんね。

◆洋傑の個人的トレード戦術の振り返りと、今後の対応

 

 基本的に来週も序盤は方向性に於いて下向きで良いと考えていますが、中盤以降はやや不安があります。これは検証中指標分析法による展望では、来週位が下落相場の終期であるサインが出ているからですが、あまり信憑性が高いかは疑わしい所もあり、当面は状況を神経質に見ていく必要があると思います。

 ですので、現状の7.600円前後の売り建てポジションは、できれば週半ばには決済したいところです。

 

 ただ一方で、概況は必ずしも横ばい・上向きになるかが微妙なところです。まだウイルス拡大懸念が大きく、これにWHOが声明を出す展開になるかどうか、加えてその声明が相場にどのような影響を出すのかが不明瞭です。この辺は基本的に諸指標推移に準拠した流れに、報道結果が連動しやすいように感じますので、特に債券動向は要注目になるかも知れません。

 

 また、先ほどは上昇サインが出る可能性が出てくると書いたランド円ですが、こちらは基本的に他のクロス円の後追い相場になる事が多く、その観点から考えると来週は下げ一辺倒になる事も考えられます。加えて、検証中指標分析法に於けるトレンド終期が、もっとも値を動かす時期に当たる事も、下げが強まる展開を考える理由の一つです。

 

 来週は、下げ一辺倒か、V字か、はたまた洋傑の見込み大外しか…

 (*´ω`*)