洋傑の個人的ランド円展望(2020年1月5週)

 先週は引き続き膠着相場となったランド円ですが、膠着ながらも洋傑の見込んでいる下落トレンド期間の終期が迫っている状況です。

 ただ、このまま目立った下落無く上昇…といった流れになるかと言えば、現在の概況から考えても可能性は低いと思います。むしろトレンド期間終期にこそ、まとまった下落傾向があるのでは、と経験則から考えています。

 

 加えて、現在先物相場のダウ株価は急速に値を下げており、200ドル近い下げとなっています。この動きは流れによっては明日未明の推移によって覆る可能性も十分あり得ますので、まだ何とも言えない状況ながらも、今現在の流れから言えば、リスクオフに傾斜する傾向が高まっています。

 

 この推移を受けて次週のランド円がどのように推移するかについて、本記事で書きたいと思います。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆諸指標+南アフリカ債利回り推移+検証中指標分析法の考察

 

 諸指標推移の直近(週間)動向考察・来週推移推測を記載します。

 

①株価:

 先週とは異なり、上下をしながらも「安定した」下落基調となっています。傾向として大きな変動がでる動きではなく、現在の流れを見る分には下げが収まる気配がありません。

 但し、チャート推移から見れば、直近推移から見て緩やかな下落ライン下限に接しているように見えます。よって、来週初動で反発するか、下抜けるかは、今後の推移を見定める上で非常に重要です。そういった意味では初動には要注目となります。

 次週については上記に理由から上昇・下落の両極端な動きがあり得ますが、洋傑個人としては、下抜けする流れを考えていますので、来週株価についてはバウンドする流れは十分考えられつつも、基本的には下げ優勢に23000円ー24000円の広いレンジで推移する荒い相場と推測します。

 

②指数(ドル・円):

 顕著なドル高・円高推移となっており、ドル機能ありのリスクオフ相場であることが伺えます。ドルは上昇・円は殆ど同じチャート推移となっており、尚且つ下落傾向が大きく崩れる気配はなく、株価同様に大きく変わるような気配は感じません。

 ドルでは分かりづらい部分もありますが、円チャートで見る限り、お椀型を形成しており、まだ上昇する余地がある事が推測されます。一方でドルは長期の下落ライン上限に差し掛かっていますので、FOMCによって上抜け、又はそのまま反転の可能性のある節目と言えます。

 次週については、ドルについて、株価同様に上昇下落両極端な見解となり分かれますが、洋傑個人としては円高・ドル安の流れを推測します。但し、週半ばFOMCまではドル横ばいとします。

 

③債券(日本・アメリカ):

 週を通してこちらも米国・日本債利回りとも下落優勢で推移しています。傾向として大きく反転するような動きは無いように感じますが、他の指標に比べると動きが極端であり、まだ推移が定まっているか不明瞭です。

 また、最終盤に於いて日本債利回りは急上昇していますが、これは週末傾向としては珍しい流れではなく、週始めに再び下落する可能性が高いです。米国債についても流れは一貫して下げ方向なので、やはり下落の可能性がやや高いです。

 次週については、不安定な推移ながらも、引き続き下落優勢で推移すると考えます。

 

④リスク指標(金価格):

 先週は緩やかながら上昇、といった感じでしょうか。ただ、他指標以上に安定した推移と考えています。これはやはり世界的なリスク顕在化、特に新型肺炎ウイルス拡散による影響が非常に強いと考えます。それを含め、未だに下落するような気配が全くなく、他指標よりも上昇する可能性が非常に高いと言えます。

 次週については、洋傑は金価格は上昇すると考えています。

 

 諸指標推移としては週間で「株安・円高・債券買い・金上昇」のリスク回避(リスクオフ程度にはならない)相場を、個人的には考えています。

 

◆南アフリカ債利回り

 週間での推移は上昇顕著ですが、終盤に急落した事で、短期の上昇チャートの推移は不明瞭な状態で週末クローズとなっていますので、今後の推移について、含みを持たせるような終わり方になっており、先週同様に判断が大事な局面であると考えています。

 ただ、中短期で見た場合に直近の上昇を妨げるような大きなラインがある訳ではなく、まだまだ上昇傾向である可能性が高いのではないかと見ていますが、やや膠着気味の流れになっており、この推移を週明けから打破する流れになるかどうかも、重要であると思っています。

 

 見極めラインとして、直近では20年債利回りで10.080を明確に超えて安定するか、現在位置から下げて安定するかにかかっています。まあ、世界的なリスクオフになった場合、初動から受ける流れになるのでは…まあ妄想です(笑)。

 

 次週については、洋傑は利回り上昇(ランド円下落)になると考えていますが、週半ばから反転下落するのでは、とも考えており、週間で見た場合には行って来いの展開もあり得ると見ています。

 

◆検証中指標分析法

 週間ではトレンド転換ラインにさしかかっており、正に転換点になる可能性のある週です。個人的にはまだ下落が続きそうな気配があるので「まだ反転は無いのでは?」と考えつつも、ここは指標分析で書くので…

ⓐ週半ばまで…急落傾向。その後横ばい

ⓑ週後半…上昇傾向

 …と考えます。

 

 総合的に直近推移を考えてみた場合、洋傑は以上のように分析しています。

◆週間ランド円展望:7.20円~7.75円/アップダウン激しい相場を予想

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ:7.20円ー7.75円

◆ランド円の方向性:前半下落・後半上昇傾向

 

 まず、諸指標推移は先週に引き続き弱気相場が続く気配が強く、直近推移に於いて大きく転換する可能性は低いと思われる。

 但し、株価についてはやや推移判断が難しく、その動きによっては反転上昇・リスクオン相場になる展開も十分に考えられつつも、債券動向や円推移を見る限り、その流れも継続する可能性は低く、週を通して下げ方向になると推測する。

 南アフリカ債利回り推移についても、短期的にまだ上昇が崩れる流れにはなりずらく、当面は上昇が続く可能性が高いと推測する。但し、週後半は検証中指標分析による観点から考えれば利回りが下落する可能性はあるも、現時点では不明瞭で未知数。

 

 イベントも加味して考えれば週半ば(木曜未明)からが相場の分岐点になる可能性は一定存在するので、今展望では流れの反転が生じると考える。

 

 レンジの値幅について、前後5銭程度の幅は持たせており、実際は7.25円~7.70円程度が推移相場であると考える。上昇高値に関しては直近推移からの観点と、長期下落ラインを加味して算出、下値目処については下述。

 

※前回記事より 

 値幅について、7.15円をレンジ下限として設定した根拠としては、現在までの推移として、最高値からカウントすると以下の通りとなり…

下落1波動目:7.825円→7.453円(37.2銭)

下落2波動目:7.453円→7.753円(30.0銭/フィボナッチ80.6)

 これらを踏まえて、3波動目は1波動目~1波動目✖1.618倍で設定した場合に、下落幅としては

下落3波動目:37.2銭~60.2銭の下落幅

 →7.151円~7.381円の下値推定値

 となり、以上から算出した数値となります。

 

 いずれにせよ、大きな値幅を生む荒い相場展開を推測します。

◆洋傑のトレード戦術他

 

 洋傑は現在売り立てしていますので、この売り建ては週半ばになれば時間切れとして決済、7.35円まで下がれば決済して、7.30円・7.25円で買い建てして臨みたいと考えています。

 仮に下がると買い建ては勇気が必要ですが、急落相場になったとしても長くはないと考えて仕込めるよう、メンタルを強化して臨みます(笑)。

  

 さあ、荒い相場がやってくる、と考えている洋傑の展望は当たるか否か。

 (*´ω`*)