今日のランド円相場は、昨日に続き何ともおぞましい推移となりました。やはり1月3日は急落と決まっているのでしょうか(笑)。アメリカのイラン攻撃(爆撃はイラク)に伴うリスクオフの流れから、急速な円買いが進みました。結果的に株価は暴落しています。
朝は23700円あった日経先物も、最大23100円辺りまで下がっており、金価格も高騰・円高までは予想の範疇でしたが、ここにきて昨晩の流れ同様にドルが避難通貨として機能し始めており、金高・ドル高・円高という取り合わせでランド円は東京時間から急落を始めました。
このコンビ(ドル高・円高・リスク高)はランド円下落トレンドの開始によくある兆候です。正に下落トレンドに入ったと断定できる状況に至ったと言えるでしょう。
加えて、欧州時間も今日のリスクオフの流れから南アフリカ債利回りが急上昇して、ランド円は東京時間の下げ幅並に下がり、今日始値から実に20銭近く下げている状況です。
「ここまで下がったから、そろそろ落ち着いて上がるだろう」と、洋傑も思います。ですが、まだ下がる余地があると、分析から考えています。今日はその点について書きたいと思います。
尚、期間も定めた上での推移展望を書きますので、久々に中短期展望としてアップします。
◆中短期展望:期間は1月中旬~下旬を終期とします。
まず期間設定ですが、昨日の記事に書いた通り、1月下旬までとします。これは現在検証中の指標分析に基づく試算ですが、下落トレンド期間としては12月27日の高値をスタートと考えた場合、約1カ月弱程度になります。
「短くない?」と思われるかも知れませんが、以前ランド円が急落した期間は7月末~8月下旬と、今回試算している期間と大差ない1カ月弱です。上昇期間とは異なり、下落期間は比較的短い傾向が強いので、設定としては適切であると考えます。
今回の下落期間は、個人的には前回同様に急激な変動が短期間で発生すると見ており、現在のランド円相場である7.55円前後では収束しない規模であると見ており、前回の下落規模(7.8円→6.8円)程ではないにしろ、それに準じた推移になる可能性を孕んでいます。
詳細については事項にて説明しますが、急激な変動を繰り返しながらどんどん値を下げる展開を予測します。
◆直近の下値目処と、今後の推移展望
上記の通り、今回の下落トレンドについては、比較的短期間で大規模な下げを伴う内容になると現時点では考えており、今回の下落もあくまでその序盤に過ぎないと見ています。本来であれば然程の規模にならない可能性も考えていましたが、今回のイラン報道によって、ランド円に対する地合いの悪化が浮き彫りになりました。
イラン問題自体は戦時ニュースであり、どういった経緯・結果になるかは素人の洋傑にはなかなか及ばない領域ですので、今回のリスク上昇に伴う下落自体がランド円の下げ幅を拡大する、という意味では書いていません。下げ幅を拡大する理由として気になったのは、今回のリスク上昇に伴って円高・金高と共にドルが上昇した点にあります。
すでに書きましたが、ランド円相場、͡殊に勢いよく下落が進む時期に於いてこの傾向が多く見られます。この流れからもまだランド円下落は続くと洋傑は考えます。
大まかな推移展望については以上ですが、今回の下げについての目途を書きたいと思います。あくまで個人的見解ですが、今回の下落についての一旦の目処はエリオット波動で計算しています。エリオット波動はランド円推移について細かい推移展望には然程正確に動きませんが、比較的長期のチャート推移では効果があると洋傑は考えています。
12月27日から始まった下落について、最初の下落は
◆7.825円→7.686円(13.9銭)
であり、今回の下落はその3波動目であると見ています。通常3波動目は延長波(最も長く推移する波動)になるケースが多く、1波の1.618倍で推移するケースが多いですが、今回はその1.618倍(22.5銭・推定値7.586円)を既に明確に下回っています。よって今回の下落幅については以下の数値の近似値で推移すると推測します。
ⓐ13.9銭✖2.618倍(36.4銭・7.445円)
ⓑ13.9銭✖3.618倍(50.3銭・7.306円)
Ⓒ13.9銭✖4.618倍(64.1銭・7.168円)
前後になると考えています。
その他にもフィボナッチ・リトレイスメントで作用するポイントはあると思いますが、今までの経験上、上のパターンで推移するケースが多かったので、恐らく近似値で推移すると洋傑は考えます。
ⓑⒸまで下落するかはまだ分かりませんが、現時点ではⓐが最も可能性として高いと思いますので、当面は7.44円を目指して下落すると思われますが、検証中指標分析でみると、次回営業日までにそのあたりまで下落する事が考えられます。その見解が正しければ、恐らく月曜日には7.44円まで下がる可能性があります。
洋傑の戦術は、当面は買い建てせず、売り建てに徹して臨みます。
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