洋傑のつぶやき（週明けのランド円はフラッシュクラッシュ？）

　年明け早々、というよりは1月3日恒例と言った方がよいのでしょう。相場は急展開を迎えています。

　昨年はアップルの業績下方修正から端を発したフラッシュクラッシュでしたが、今年はアメリカのイラク爆撃（目標はイラン要人で殺害）での中東情勢悪化に伴う相場のリスクオフでした。

　結果としてはフラッシュクラッシュとはならず、大幅な株安・円高・金高に傾いた内容となりました。東京市場は休場中ですが、幸いにして相場の混乱は発生しなかった格好です。

　ですが、上述の通り大幅なリスクオフに陥り、ランド円は一日で最大20銭近い下落となりました。その前の日からランド円は株価（ダウ）の最高値更新となった地合いでも下落していましたので、1月2日の高値から言えば、最大30銭の下落となっています。

　ランド円相場はいつも上昇が長期間続いた後、短期間ながらも急激な下落になる傾向が続いています。そもそも現在の上昇（最大7.83円）自体が、南アフリカを取り巻く状況から考えて「高すぎる」値であった事もあり、大幅かつ急激な矯正が掛かってしまっている印象を受けます。

　今後のランド円推移については昨日アップした中短期展望に書いておりますので、是非一度ご覧ください。

　今日は週明けのランド円について、現在の状況からフラッシュクラッシュが起きる可能性について、また、仮にフラッシュクラッシュが発生したとして、その際の洋傑の戦術などを、個人的見解に基づいて書きたいと思います。

　可能性の話なので、あくまで個人的見解…というより「かも知れない論」ですが、フラッシュクラッシュの発生する可能性はそれなりにある、と考えています。何より週末クローズ後のネガティブニュースなので、初動にある程度の相場混乱（下窓オープン）位は発生していると思われます。

　本当にクラッシュするかは微妙なところであると思いますが、今回は「発生した」前提で書きます。

　クラッシュが発生する可能性の高い時間帯は主に2つ考えられます。

①オープン直後（7:00－8:00）

②東京市場開場直後（9:00－9:30）

　①は昨年1月3日のアップルショック、②は昨年8月のトルコショックの動向をイメージして頂くと良いと思います。いずれにせよ、かなりの相場混乱が予測されます。

　下げ幅から言えば②の方が大きくなるのは言うまでもありません。上述の通り、オープン後は下窓スタートでほぼ間違いないでしょうから、東京市場が開いてからクラッシュすると、更に下げ幅が広がるのは想像に難しくありません。

　洋傑はもしフラッシュクラッシュが発生するなら②ではないかと考えています。確かにオープン後は10銭程度の下窓になっても不思議はありませんが、意外に日本債利回り推移を見定めた上で、かつ東京市場の株価動向を確認して発生する、という流れを考えています。

　尚、オープン後はスプレッドが通常でも広がるので、フラッシュクラッシュとの差を見る上ではスプレッドの広がりが10.0以上離れていないかどうかだと見ています。

　…無いとは思いますが、オープン後、東京市場開場後の両方で発生した場合は、スプレッドの関係から下値（売値）は、6.5円程度になる可能性もあると思います。

　洋傑はトルコショックもアップルショックもランド円で大なり小なり損失を出しています。

　トルコショックでは元々持っていた売りポジションで大きな含み益を持ったにもかかわらず、欲張って下値で売りを立ててしまい、その後ランド円が急上昇した事で下値掴みとなった経験（これはその後半月ほどで運よくゼロ決済できました）、アップルショックでは再度の下値掴みで少額ながら損失を出しました。

　いずれもクラッシュ後に売り建てした事が要因です。フラッシュクラッシュは瞬間的な相場崩壊ですので、その後急速に値を回復するケースが多く、下がっている事を頼みに売りを建てるのは非常に危険…というより無謀です。

　オープン直後にクラッシュした場合は、状況を見定めた上で慎重に判断することが重要であると思います。

　ここからは洋傑の戦術を書きます。個人的見解ですので、その点をご理解の上、ご覧ください。

　洋傑は現在売り建て一本でホールドしていますので、ランド円相場がクラッシュした場合は

①7.2円前後で決済（買い）

②同じく、7.2円辺りで買い建て

　という戦術を取ります。

　①に関しては決めているのですが、②に関しては非常にリスクが伴う上、スプレッドが広がっているので然程大きくない額で臨むつもりですが、今回の相場自体が一時的なものであると考えます。

　また、初動で大きな異変があるようなら、暫く静観します。

　さあ、どうなる週明け相場。

　(；一_一)