洋傑のつぶやき(徒然記事)

 昨日から次々とネガティブニュースが押し寄せ、週明けの初動から東京市場にかけての推移には否定的な意見がまん延しています。まあ、こういった時こそ、フラッシュクラッシュが発生しないという逆説もありえるのですが、洋傑はやはり、クラッシュが発生すると思っています。

 発生する可能性の高い時間帯は昨日の記事にて書いた通り、オープン後まもなくか、東京市場が開場して後になるか、もしくはそのどちらも、と見ています。どちらも(つまりは二度)発生するなんて展開はなかなか考えられませんが、万が一発生したら、ランド円は底なし沼になる展望もあり得ます。

 

 洋傑は中期的に見てランド円は上昇と見ていますので、長い目で見た場合には、その仮定の推移は臨むものではありません。一番都合の良い展開はクラッシュによる下値更新が無い状態で、比較的短期間で復調する、といったものですが、その展開になり得るか、現時点では非常に迷っています。

 

 というのも、今回の終末を挟んだネガティブニュースは大納会を経過した時点で止まっている東京市場には衝撃の大きい内容となるからです。ご存知の通り、大納会終了後に日経先物は急落し、その後の復調も今回のイラン報道で再び下げています。

 仮に東京市場開場前に稼働を始める日本債利回りが大幅な急落を見せた場合、その流れに誘われて株価や円インデックスが連れて動き、結果的にクラッシュする事も無いとは言えません。

 

 この辺は明日のオープン後の推移同様、かなり注意してみる必要がありそうです。

◆諸指標推移から見た、今後のランド円の動きについて(短期展望)

 

 今回のイラン報道は世界的にビックニュースなので、なにもランド円に限った影響ではなく、クロス円に共通して起きる影響である事は間違いありませんが、諸指標推移を見る限り、ランド円に与える影響はさらに大きいと考えます。

 

 まずリスク指標である金価格や原油価格についてですが、金価格についてはドルとの相反関係が現時点では薄れています。これはドルが避難通貨として機能している側面が強まっていることに他なりませんが、そうなってくると、金価格上昇は単なるリスク上昇のみとなり、ランド円に対しての恩恵がなくなります。

 また、原油価格の暴騰は輸出が主な南アフリカにとってネガティブです。また、今回の案件が中東情勢である関係上、この原油価格が早々に落ち着く可能性は低く、ランド円にはマイナス要素です。

 

 円推移は直近の株高でも高値維持であった為、今回のネガティブニュースで上昇する事は間違いないと推測されます。ただ、これは日本債利回り推移が下落に転じた場合に大きく数値の変動がある、といった見解であり、まだ債券動向を見定めない以上は何とも言えない状況であると思います。

 株価(先物)も円インデックス同様に債券利回りを見定めての展望となる為、現時点では不明瞭です。

 

 これらを見ていると、日本債推移から円や株価は流れができそうですが、まず東京市場の初動推移は円高に振れると見ています。加えてリスク指標がネガティブに作用する点は、欧州時間に入った後にも南アフリカ債利回りに作用する可能性が高く、下落相場継続に寄与しやすいと言えます。

 仮にフラッシュクラッシュが発生したとして、それ自体は発生から30分程度で収束して、逆に上昇する展開すらあり得ますが、この欧州時間に再度ランド円は下がる可能性が高いです。その下落がどこまで継続するかについては、様々意見が分かれそうな部分ですが、洋傑は先日記事でも書いた通り、検証中指標分析から、明日いっぱいで一旦の急落相場は落ち着くと見ています。

 

 ともあれ、諸指標推移は…

①株価…債券推移次第も下げ優勢

②指数…債券推移次第も円高・ドル高

③債券…不明瞭

④リスク指標…原油高・金高でリスク上昇

⑤南アフリカ債…利回り上昇優勢

 と見ており、原則としてランド円にとっては非常にネガティブであると考えます。但し、あくまで一時的な相場混乱と見ており、明日いっぱいで収束するのでは?と思います。

◆トレードには度胸と準備、覚悟が必要な局面

 

 明日は原則として下げ相場が考えられるものの、瞬間的な下げになる見方も強く、不用意な売り建ては危険であると同時に、買い建ても勇気と十分な資金管理が問われ、トレードはチャンスが多い反面リスキーであるともいえます。

 洋傑も過去のフラッシュクラッシュでは損失や含み損を抱えてしまった経験が多く、慎重なトレードに徹するよう、今日は十分に精神を休めて明日に臨みます。

 

 来るか来ないか、フラッシュクラッシュ。

 (;一_一)