本記事は洋傑の個人的見解要素が強い内容となっています。その点を予めご理解の上、ご覧ください。
◆先週までの振り返り:じり高推移も、非常に上値が重い
先週は動きの緩い一週間であったように感じます。週初動から一貫して底堅い展開ではあったものの、上値も非常に思い推移が週を通して支配的であったとも言えます。これは株価にも表れており、日経先物に於いても週を通して小幅な上下を繰り返す流れとなっています。
ランド円は6.36円-6.47円レンジで方向感の弱い展開となっていますが、一応「底堅く」上昇してクローズしています。その間の推移は時間帯で振れて安定はしなかったものの、他の通貨ペアに比べると強い印象を受けます。
一見上昇優勢に見える推移でしたが、上昇して急落といった推移を繰り返している部分が、トレンド終焉によく見える動向である処から、一概にロングできるとも言えない展開となっている印象です。
また、最終盤には三角持ち合い(これはほぼ金曜日~土曜日いっぱいそうでした)を脱せずにクローズしており、この相場のブレイク方向如何で以後の推移も変わる為、何とも判断の難しい状態で終わっています。
その辺を含め、本記事では来週推移展望について書いていきたいと思います。
◆次週のランド円推移推測:先週高値6.47円-6.52円が天井か。下値は未知数…
以前に書いた中短期展望にも記した通り、洋傑はコロナショック後の高値6.56円を天井に一旦下がる展開を推測していますので、それまでに反転する流れで本記事を記載しています。よって、6.56円を越える展開は考えていません。これはファンダメンタルズの観点からもそう考えています。
①アメリカ大統領選挙前、大きな相場ブレイク(上抜け)は考えにくい
②実態経済とランドとのかい離。各経済指標動向を見ても改善は見られない
③南アフリカ中間予算発表。内容に関わらずこれまでの推移の調整は起きやすい
などの要因から、一旦は相場の押し戻しがある可能性はファンダメンタルズの点からも高いと見ています。
加えて、テクニカルからも一旦の反落は生じやすい状況と言えます。
エリオット波動に於いて、大きな動きの前には必ずと言っていいほど5波動(衝撃波)が発生します。調整波動パターンであるジグザグ・フラット・トライアングルとも、最後は規模は違えど5波動衝撃波が発生して終わります(トライアングルについても最後のe波が5波動構成になる)。
今現在の推移は複数の衝撃波の5波動目が重複しており、この点からもテクニカルはトレンド終了が近いことを示しています。
■大きな衝撃波(6.116円-)
・1波動目:6.116円→6.269円(0.153円)
・3波動目:6.120円→6.455円(0.335円)
※3波動/1波動=2.190(≒2.236)
・5波動目:6.297円→
■小さな衝撃波(6.297円-)
・1波動目:6.297円→6.340円(0.043円)
・3波動目:6.310円→6.426円(0.116円)
※3波動/1波動=2.698(≒2.618)
・5波動目:6.369円→
よって、次回(既に終わった可能性もあり)の上昇が大きな相場の最終上昇になる可能性があり、その後は大きなトレンド転換がある事が考えられます。
では、今回の上昇はどの程度になるのかですが、これは上述の通り洋傑の推測が正しいなら6.56円までに下がる事になると思われますが、もう少し具体的に推測してみたいと思います。
今回の小さな衝撃波の終了が、恐らく大きなトレンド切り替えのタイミングになると書きましたが、その衝撃波のチャネルラインを引いた場合、既に3波延長型衝撃波で終わるべき高値を越えています。この点から、洋傑は今回の衝撃波が5波延長型衝撃波になっている可能性を考えています。
ランド円チャートに限っての話しかもしれませんが、5波延長型になった場合、最後の上昇波動の値幅は1→3波終点までの値幅にかなり近い数値になる事が多いです。その点から言えば、高値目処は以下のように推測します。
■5波終了ライン:6.369円+0.129円=6.498円前後
前回の高値が6.499円でしたので、非常に反転しやすいラインと言えます。更に大きな衝撃波の点からも、今回の高値目処を推測してみます。
大きな衝撃波を見る分には、3波延長型衝撃波または5波延長型衝撃波になるケースが両方とも考えられます。ただ、現時点ではチャネルラインから考えても、3波だろうが5波だろうが最終到達点が6.56円を超える流れになります。
ただ、洋傑は中短期展の観点からその推測を除外しています。それ以外の高値推測の可能性としては、1波動目の値幅に対しての比率から割り出せます。それは以下の通りです。
■5波終了ライン
①1波の1.236倍:6.486円
②1波の1.382倍:6.508円
③1波の1.618倍:6.544円
以上の3点が6.56円迄で反落する前提での反転ラインとなりますが、小さな衝撃波との相関性で考えた場合、①②辺りが可能性として高いように感じます。
いずれにせよ、今後はトレンド転換して下げに転じるというのが洋傑の見解ですし、何より少し触れた内容ですが、現時点の高値である6.478円も上記の反転ラインに一部触れる位置なので、既に高値をマークせずに下がる事もあり得ます。よって下手にロングを仕掛けず、高値を狙ってショートを仕込むのが良いように考えます。
下値についてはまだ分析不足ですが、ひとまず6.30円は切ってくると見ています。
◆ランド円レンジ推測:6.00円ー6.56円
レンジとしては以上のようにしています。下値は完全に仮設定です。
ただ、これまでの上昇が6.11円-6.48円(0.37円)ある点から考えても、その半値以上の戻しはあると思いますし、次週の動向でその値幅は達成する可能性が高いように感じます。そういった意味では下値を6.30円としても良いのですが、下がるのではあればもっと派手に下がるように感じて…
いずれにせよ、次週は下落相場が支配的な推移になると見ています。
◆洋傑のトレード戦術:6.45円以上でショート、6.56円を損切り点に。ショートはホールドするか、6.30円で決済するか悩みどころ
来週は下落相場になると見ている洋傑ですが、週初めは今一度の高値更新があるか、もう下がるだけなのかの判断が難しい状況であると言えます。既に書いた通り、週終盤の三角持ち合いはどちらに振れるかが非常に判断できない展開となっており、この相場ブレイクの流れは以下の通りに考えています。
①そのまま下抜け(高値更新無し):6.427円を割る
②再度高値更新:下落して6.427円迄で反発→下落トレンドへ
どちらになっても不思議はないと見ていますので、①であれば6.427円を抜けた時点か、もしくは一度反発するのを期待して待つかの選択(いずれもショート)となると見ています。②であれば、上述の6.49円-6.54円ラインでショートを仕込む流れとなりますが、こちらは反転までに時間がかかる流れになる可能性があり、ハラハラしそうです。
ショートの決済は6.30円前後か、もう少し粘ってみるかの二択で見ていますが、この辺は週の動向を見て、といったところでしょうか。
今の相場推移から見れば想像しづらい部分ではありますが、来週は下げ相場予想とします。
当たれ…
(。-`ω-)人