洋傑のつぶやき(全戻しから)

 

 今回の記事は上昇→高値更新推測を前提として書いています。あくまで洋傑の個人的見解である点をご理解して頂いた上、ご覧ください。

◆昨夜のネガティブニュースで急落した分は完全に値戻ししたランド円

 

 今日のランド円は上昇一色の相場展開となっています。昨夜のネガティブニュースによって一気に急落し、一時は6.31円まで下がっていたランド円は、その後のショートカバーによって、むしろ急落前の水準以上の高値で推移している状況となっています。正に「全戻し」相場です。

 

 現時点の高値は6.40円となっていますが、これは昨日の高値に匹敵する水準です。これだけ見れば再度の高値更新(6.453円越え)も視野に入ってきますが、洋傑は下がると見ています。その理由は朝のツイートにも記載した”上昇ラインの一時的な下抜け”です。

 

 他の通貨ペアはよくわかりませんが、ランド円に関してはこういった上昇ないし下落ラインを一時的にでも抜けた場合、その後の展開として最終的には抜けた方向に進むことが多いです。その例に倣って考えた場合、今後のトレンドとしてはやはり下げてくる、と推測しています。

 不安要素としては下抜けした理由が「突発的なネガティブニュース」であった事です。その証拠に値戻しは上述の通り、下落前の水準まで回復しており、今なお上昇傾向が強い地合いです。また、ここまで上昇してくるのも想定はしていませんでしたので、再度の高値更新が無い、と決めつけると痛い目に合う可能性アリですね…

 

 ですが、洋傑は週間展望にも書いた通り、一時的な上昇ライン下抜けからの上昇の後、大きな本下落が来ると見ていますので、ここらで相場反転して下がる推測でいます。…まあ資金不足でポジション建てはできないのですが(笑)。

 

 今はひたすら6.190円のショートの含み損に耐える日々です。

◆ファンダメンタルズ・諸指標の観点から思うこと

 

 ランド円がここまで高値優勢に推移する地合いになっている背景として、やはり多くの方が言われている内容ながらも「トルコリラの下落継続」があると、洋傑も見ています。資金の流入先が新興国の中でもペソ・ランドに集まりやすい状況が醸成されている事が、今のランド円上昇の一端を担っている事は想像に難しくありません。

 

 ただ、ランド円の相場推移の参考指標になる事が多い株価・債券利回り・南ア債利回り・通貨インデックス・リスク指標などで判断するとどうでしょうか。

 

 株価は最近頭打ちになりつつあります。日経先物も急落→持ち直しを繰り返していますが、この推移は洋傑には相場の終わり(つまりは上昇トレンドの終了)を指しているように感じます。

 

 債券利回りは米国債を中心に上昇が顕著です。他の先進国債券利回りも同様であり、この指標に関しては強気の推移がかなり色濃く表れているように感じます。ただ、こちらも株同様に中央銀行の量的緩和の影響を受けていると思われるので、一概に上下推移が指標推移に直結するようなケースが少なくなりつつあるように感じます(そういった意味では、それでも高値更新しない日経推移に不安すら感じます)。

 

 南ア債利回りは中短期的に上昇傾向がかなり強く表れています。相場推移と完全に沿った動きであり、本来の指標動向からは相反する動向と言えます。こういった場合、後々(期間が長ければ長い程)大きな下げに転じる事も推測されるため、予言的な指標ながらも注意すべき局面だと思います。

 

 通貨インデックスはドル高・円安に動きつつあり、通貨強弱から受けるランド円推移としてはあまり影響がないかも知れません。ただ時間的にはドルの買われやすい東京時間(仲値買い)、米国時間に下げやすい動きではないでしょうか。

 

 リスク指標は金安・原油高と判断の難しいところです。

 以上の点を加点始期に考えた場合、株価0・債券+1・南ア-1・通貨0・リスク0と、総合では判断が難しいという結論に洋傑は至っています。最近はもっぱらテクニカル中心の展望になっているのは、こういった指標動向から相場推移を見極めるのが非常に困難になっている事が背景にあります。

◆洋傑推測:やはり高値更新なく、下落は進む?

 

 この辺はまだ不確定要素もありますが、週間展望に書いた「上昇ラインの下抜け」が一時的にでも行われた以上、再度の高値更新は無いと現時点では考えます。まあごく短期推移はイレギュラーな事も多く(昨日の急落も然り)、自信がある内容ではありませんが。

 

 迷った時はあまり深く考えず、週間展望に基づいて冷静になるのが良い、と定めて臨みます。

 (*'ω'*)サガルサ!