洋傑のつぶやき(2020年11月23日ランド円推移展望)

 本記事は洋傑の個人的見解要素が強い内容となっています。その点を予めご理解の上、ご覧ください。

◆直近考察:格下げにも関わらず、ランド円は上昇傾向…

 

 今日のランド円は、先週末クローズ直前に発表された格付け各社の格下げ・見通し悪化発表による大規模なランド売りが…発生せず、意外にも上昇して始まっています。これは週明け東京市場が休場である点や、中国市場でも大きな売りが発生していないことを背景としたものであると思いますが、開場から円高も進んでおり、上値も限定的です。

 

 週明けオープンからのランド円はほぼ初動の値を底に上昇傾向であり、最大で6.76円まで上昇した後は緩やかな調整局面に突入して、13:30段階では6.74円前後で推移しています。

 

 …それにしても格下げ発表に関わらず、週末に下がった6銭程度で収まっている現状は、かなりランドが強い印象を受けます。洋傑はTwitterでも何度か呟いた通り、もっと大きく下げて始まるのではないかと思っていたので、かなり肩透かし感が強いです。まあ、ノーポジですが。

 

 では今日の推移について、諸指標動向やテクニカルの観点から推移を考えてみたいと思います。

◆明日クローズまでのランド円推移推測:上昇は限定的で、やはり売りが強まる可能性が高いか

 

 諸指標推移は今のところ株高・ドル安-円高-諸通貨高・債券横ばいとなっており、ランド円上昇はこのドル安が大きく起因している事が伺えます。まあランドの売買が強い時間帯でもありませんし、そりゃそうですね。その他のリスク指標(商品先物)は金安・原油高・銀銅安・アルミ高と、判断ができるほどの動意は内容に考えます。

 総合的な諸指標判断は、ややリスク選好ムードが垣間見えますが、あくまで現時点の推移による考察です。

 

 今後の動向については、やはり先週発表された格付け結果が、強く相場に影響する可能性が高いように感じます。ランド円推移に影響を与えるファンダメンタルズに於いて、格付けとGDPが最も即効性がある指標であり、この影響が先週推移で収まるとは洋傑には思えません。おそらく今後の欧州時間で動向に影響が出ると思っています。

 

 諸指標推移も東京市場が休場である事が「閑散に売り無し」の状況を生んでいる可能性もあり、今後の推移を諸指標から考えるうえでは債券(先進国債利回り)でみるのが良いと思いますが、その債券推移がまだ動いていない為、これは先週までの動きから考える他ない状況です。

 時間的に欧州市場からとなるとドイツ債で見るのが良いと思いますが、このドイツ債利回り、中短期・短期推移出見ても下げ傾向が強く、次第に下げが弱まっているものの、やはり今日も下落が優勢になると洋傑は考えます。

 

 単一指標でしか今日は今後の推移が占えない為、信憑性が低いですが、指標動向に於いては下がる可能性が高いように感じます。

 

 ではテクニカル的にはどうでしょうか。

 こちらは比較的明確な推移が出ています。先週後半からの上昇ラインを週末推移で下抜けており、現状の上昇は短期的に見た場合に”三尊天井”を形成する構えを見せています。この辺は記載通り短期推移の為、あまり信憑性はないかもしれませんが、現時点においてはその形を崩していませんので、テクニカル的にも短期的には下がる可能性アリです。

 

 詳細を書き綴ると時間がかかるので割愛しますが、短期推移でみた場合、このまま下がるなら少なくとも6.68円辺りまでは下がるのではないでしょうか。

 6.3円からの上昇トレンドで見た場合にはまだ今一度の上昇があって然りですが、今回の格下げによってその展開も不明瞭になっています。現時点では中期的な視点は一旦置いておき、短期視点で考えるのが良いように感じます。そう考えると今日の推移は一旦下げる、といった感じでテクニカル的には考えています。

 

 総合すると、ファンダ面では強く下がる要素がありつつも、概況推移は明確な下げ要素に欠け、テクニカル的にはやや下げる可能性が高い、といった感じであり、調整下落か本下落かはわからないながらも、今日は下げると考えます。

◆ランド円レンジ推測(明日クローズまで):6.60円ー6.78円

 

 上述の理由などから、今日の推移は高値を6.78円としました。下値については仮設定といった感じです。

 6.78円を越えるようならそのまま上昇する可能性が高まりますので、欧州時間で一気に上がるといった流れになる恐れもあり

、展望の見極めラインとしては6.78円が適切であると見ています。下値については6.68円前後まで下がる可能性が高いとヨウケツハ考えていますが、それ以上下がるようなら設定ラインである6.6円を大きく超える展開もあるかもしれません。

 

 いずれにせよ、格付け結果が影響するかどうかが欧州時間・米国時間のキモであると考えています。

 (*'ω'*)アタレヨー