洋傑のつぶやき(2020年12月1週ランド円推移展望)

 本記事は洋傑の個人的見解要素が強い内容となっています。その点を予めご理解の上、ご覧ください。

◆先週までの振り返り:上昇して暴落来最高値更新も、後半は伸び悩みに

 

 先週のランド円は週間展望をアップしていませんでしたが、先々週末の南アフリカ格下げの報道によるショックもなく、週明け早々から上昇に転じた展開となり、一気に6.91円まで上がる推移となりました。正直格下げの影響はあると考えていたので、この動きは想定外でした。

 しかし、直近最高値を僅かに超えた後は高値付近ながらも上値が重くなり、木曜からは明確に下げに転じた感があります。事実、直近推移は時間足で見ても下落5波動構成がはっきりと確認できる内容かつ、6.670円から始まった上昇トレンドライン下限を金曜日に割っています。この推移からも一旦は調整・ないし本格的な下落に入ると推測しています。

 

 今回は2週ぶりの週間展望でもありますので、諸指標推移なども含め、週間推移を考察・推測してみたいと思います。

◆次週のランド円推移推測:一旦の調整か本下落か、見極めが非常に難しい展開ながらも、今一度の上昇ありきの下落になる可能性あり

 

 まずテクニカル分析に入る前にファンダメンタルズ、及び諸指標推移から簡単に考察してみたいと思います。

 

 ファンダメンタルズの観点は、やはり格付けによる部分になります。とはいえ、先週の推移では格下げによるマイナス要素は殆ど見られなかった訳ですが、ランド円推移ではやや遅れて影響を及ぼすケースもありますので、ここらで下げればそういった側面も十分に考えられます。

 …今までも多かったですからね。ランド円のこういった「後付け」設定。

 

 ファンダ面ではもっともらしい下げ要素がありますが、直接的に効果があるものはないと見るべきでしょう。より重要なのは諸指標推移による影響です。

 

 まず諸指標推移の直近推移と今後の予想について週間単位で洋傑見解を書きたいと思います。正直個々の推測に関してはあくまで一見解ですし、信憑性はないと思ってください。大事なのは直近推移だと思いますので(笑)。

 

◆株価

 ①直近推移:概ね上昇傾向

 ②今後推測:まだ上昇継続か

◆通貨指数

 ①直近推移:ドル安ユーロ高/円横ばい/資源国通貨高

 ②今後推測:同様推移の可能性高い

◆先進国債券利回り 

 ①直近推移:上昇→下落でほぼ横ばい

 ②今後推測:下落する可能性がやや高い

◆商品先物

 ①直近推移:原油+銅高値/金+銀急落

 ②今後推測:同様推移の可能性高い

◆南アフリカ債利回り

 ①直近推移:週後半より上昇傾向

 ②今後推測:同様推移の可能性高い

 

 …となります。やや方向性にまとまりが無いような結果ですね。株価や通貨動向・一部先物はランド円に対して上昇傾向ですが、先進国債及び南アフリカ債利回りはランド円に下落影響ありとなり、判断できるほどの材料ではありません。どちらを信憑材料にするにも決め手に欠けます

 ランド円はドル建てである関係上、ドルと円は強く作用しますが、ドルは下落でランド円に上昇傾向、円は横ばいないしやや上昇傾向ですのでランド円には若干下落寄与と、ドル/円での判断はやや上昇優勢、といった感じでしょうか。

 

 決め手に欠ける諸指標推移ですが、唯一ある程度の信憑性がある要素としては”今までの推移が続く”という事でしょう。いずれの指標も大きな反転ポイントにあるとは洋傑は思えませんし、チャート判断でも同様です。先週推移が次週大きく変わる可能性は低いと見ています。

 

 そうなると為替と株価の相関性はあまり強くならない可能性が高くなり、これまで一定期間続いてきた株高による恩恵は、為替に於いてはあまりなくなるかもしれません。

 

 

 テクニカルの面はどうでしょうか。

 こちらは上述の通り、6.670円から始まる上昇ラインを一時的にも割っています。また割っただけではなく、波動カウントの上で重要な位置である6.800円も一時割っています。よって洋傑は6.670円から始まった上昇トレンドが終了したと思っており、規模は不明瞭ながら下落する期間が次週一定あると考えています。

 

 その規模を測る上で重要なのが、現状までの波動カウントですが、これがなかなか満足できる内容のものとなっていません。問題は直近最高値を記録した6.910円がどこを始点とした上昇波動であるかという事です。

 週末ずっと分析をしていましたが、6.901円→6.670円(値幅0.231円)でのフィボナッチ・リトレイスメントで一番信用できそうなトレンドを考えてみたところ、恐らく6.910円までの上昇トレンドは6.297円を始点とした5波動構成であったのではないか、というのが洋傑の現時点の見解です。

 

 詳細を書くと長くなるので割愛しますが、6.297円を始点に考えた場合に上記値戻しが直近上昇幅のフィボナッチ38.2ジャストとなり、一定の整合性が取れます。そしてそれを基軸に考えた場合、現在の高値6.910円は6.116円を始点とした上昇トレンドに於ける「3波延長型衝撃波終了時点」の構成を推測できます。

 

◆洋傑の現時点の波動カウント(始点6.116円)

 ①1波動目:6.116円→6.445円(0.339円)

 ②3波動目(延長波):6.297円→6.910円(0.613円)

  ※3波動/1波動=1.808(=1.618or2.000???)

 

 正直3/1波動比がかなり微妙なので自信はあまりないのですが、現時点で考え得る可能性の高い推測が上記の内容となります。そのケースで考えると、今後考え得る下落の最下限は6.46円前後となります。

 

 尤もそれは一番下がった場合の下値仮定であり、実際はもっと高値で反発→最高値更新となるのではないかと思っています。そしてその6.45円を割ると、下落は調整ではなく本下落となる事になりますが、現時点でこの推測は割愛します。細かな下落過程は現時点では判断できませんので、この辺はTwitterで随時更新したいと思います。

◆ランド円レンジ推測:6.60円ー7.05円

 

 以上の内容とまとめると、

 

ⓐファンダメンタルズの観点では下げに寄与する部分が大きいが、先週推移に於いて即効性はなかった為、下げる局面は一定ありつつも次週展開で発生するかは不明瞭。

 

ⓑ諸指標推移は好悪分かれる内容であり、指標動向としてはっきりとした方向性は無いと推測。但し、各指標に於いて大きな反転などは無い可能性が高く、先週推移を踏襲する流れになるか。よって株価と為替の非連動制は強まるかも。

 

Ⓒテクニカル面では6.910円で一旦の上昇トレンドは終了した可能性が非常に高く、規模は不明瞭ながらも下落期間に入ったと推測。最大下値は6.46円迄あり得るが、いずれにせよ反発→最高値ありきの下落の可能性が現時点では高い。

 

 となります。

 上述の内容で考えると次週は下げに転じる期間、もしくはそれから反発となる可能性が高く、一定値幅下がってから反発となる推測で考えると、週いっぱいないし週半ばまでは下落が優勢になる可能性が高いように感じます。これはテクニカルの比重を大きくした推測ですが、諸指標推移が好悪分かれる内容であり、また、株価と為替の連動制が弱い状況に於いてはテクニカル優勢に推移するのではないかと洋傑は考えます。

 

 下値については上述で6.46円を最下限としましたが、そこまでレンジを広く取ると展望を建てる意味も薄れますので、今回は6.116円から6.901円までの直近上昇幅のフィボナッチ・リトレイスメント23.6-38.2で推測しています。その推測に於いての最下限として6.60円とします。

 下値上限としてはリトレイス23.6である6.72円ですが、この辺は状況に応じて判断したいところです。

 

 高値については上記の下値ラインに振れてからという前提付きですが、展開が早ければ次週で発生することもあると思います。その際の高値ラインは7.00円~7.05円としました。詳細はものすごく長くなるので割愛しますが、この辺で一旦収まると考えています。

◆洋傑のトレード戦術:スイング分は6.60前後でロング/6.85-6.90でショート。デイトレは素早い処理を心がける。

 

 来週はスイングトレードにおいて6.6円辺りで買いを仕掛けられたら良いな、と思っていますが、果たしてそこまで下がるかどうかは展開次第ですね。週初めに一定短期上昇すると思っているので、オープン以後に6.85円辺りまで上がったら随時売りを仕込みたいと思っています。

 

 デイトレ及びスキャルピングは早め早めの決断が強いられそうです。

 これは指標推移を見ての個人的見解ですが、概況推移は決してランド円下落に寄与しやすい地合いではないように見ています。こういった場合のランド円は、下がるときに急落して急伸、といった含み損を抱える期間が長い展開になる事が多いように思います。よって短期トレードは素早い処理が求められそうな気がします。

 

 来週はスイング主体で一定確保したいな…

 (*'ω'*)