洋傑のつぶやき(コロナショックのランド円を振り返りと、そこから見た高値目処)

 本記事は洋傑の個人的見解要素が強い内容となっています。その点を予めご理解の上、ご覧ください。

◆暴落後の推移について考察

 

 今日は今年のランド円推移についての考察記事をあげたいと思います。

 

 今年初め、ランド円は7.83円にありました。厳密に言えば昨年末に達成した値になりますが、まあ大まかにそういった認識で良いと思います。

 その後はご存知の通り、少しずつ下がっていたランド円(7.83円から7.45円辺りまで下がっていたので、当時の感覚から言えば十分下がっていましたが)、2月初旬からあれよあれよと急落していき、3月末には5.607円までに達していました。

 

 高値が2019年末ですので、4銭下がるのに2カ月、そこから2円下がるのに2カ月と、何か色々とおかしな結果になっていますね(笑)。

 一応、7.83円から底値までの推移は以下の通りになっています。

 

■1波動目:7.833円→7.453円(0.380円)

■2波動目:7.453円→7.756円(0.303円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:79.7(≒78.6)

■3波動目:7.756円→6.016円(1.740円)

 ※3波動/1波動=4.578(≒4.618)

■4波動目:6.016円→6.742円(0.726円)

 ※4波動/1-3波動=0.400(≒38.2)

■5波動目:6.742円→5.607円(1.135円)

 ※5波動/1波動=2.986(≒3.000)

 ※5波動/3波動=0.652(≒61.8)

 

 となっています。案外5波動目は1波動とのフィボナッチを意識すると終点が分かりやすいのかも知れませんね。洋傑は1.618倍までしか想定していません(それ以上伸びたら1-3波動値幅位まで伸びると想定しています)が、それ以上の倍数で捉えるのも良いかも知れません。

 

 それ以降の上昇はかなり不明瞭な動きですが、大まかに見ればabcの調整波動と見るのが妥当であると考えています。

 

■調整a波:5.607円→6.561円(0.954円)

■調整b波:6.561円→5.959円(0.603円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:63.2(≒61.8)

■調整c波:5.959円→進行中7.007円?(1.048円?)

 

 c波については現在進行形か、直近高値で終わったかはまだ判断できる段階ではありませんが、a波とc波は値幅比が0.900~1.618(大体1.382迄)で収まるケースが多い中、現状は1.099倍となっています。終わっても良い位置である反面、その倍数が中途半端な点は気になります。

 

 ただ、その調整abcの中でも、c波は5波動で終わるケースが多いので、c波終了は5.959円を始点として5波動構成になっているかどうかで判断するのが良いと思います。

 5.959円からの上昇トレンドなのですが、これがなかなか難解ともいえる推移であり、なかなか数値的な整合性が取れないのが実情です。見方は大きく2つあると思っていますので、一応記載します。

 

①パターンA

■1波動目:5.959円→6.499円(0.540円)

■2波動目:6.499円→6.116円(0.383円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:70.9(該当近似値無し)

■3波動目:6.116円→6.901円(0.785円)

 ※3波動/1波動=1.453(≒1.382?)

■4波動目:6.901円→6.670円(0.231円)

 ※4波動/1-3波動=0.245(≒23.6)

■5波動目:6.670円→7.007円?(0.337円?)

 ※5波動/1波動=0.624(≒61.8)

 ※5波動/3波動=0.429(≒38.2?)

 

②パターンB

■1波動目:5.959円→6.499円(0.540円)

■2波動目:6.499円→6.116円(0.383円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:70.9(該当近似値無し)

■3波動目:6.116円→7.007円(0.891円)

 ※3波動/1波動=1.650(≒1.618)

■4波動目:7.007円→進行中?

 

 といった感じです。

 パターンAは既に上昇が終わった仮定で、Bはまだ継続しているような見解となっています。

 

 Aに関しては3波動目の値幅に対する整合性が弱いものの、5波動目は一定の整合性が取れる点、Bに関しては3波動目の整合性が取れているものの、今後更に高値を付ける可能性を示唆する内容と言えます。

 

 洋傑、実は2パターンとも一定正解なのでは、と考えています。

 

 そもそも5.607円からの上昇波動はabc調整波である可能性が高いと思います。そしてこれまでの経験上、調整波の波形は「3波動のような5波動」になるケースが非常に多いです。

 書き出すと非常に長くなるので割愛しますが、3波動目までは期間的にも均等に進むケースが多く、4・5波動目は非常に短期間で推移し、見方によっては3波動とも5波動とも取れる推移になるというものです。そういった意味では今回の6.670えんへの下落と7.007円までの上昇は非常に短期間に推移しており”5波動もどき”ともいえる推移であるように洋傑は感じます。

 

 ですので、ABとも一定正解である反面、今回の上昇abc波は5.607円を始点として「5波動もどき」を含めた構成で見る必要があるかも知れません。

 ここまでの内容は個人的見解が強いので、あくまで一見解としてご覧ください。

 

 その5波動もどきを含めた、5.607円からの波動構成は洋傑見解で以下のようになります。

■1波動目(a波):5.607円→6.561円(0.954円)

■2波動目(b波):6.561円→5.959円(0.603円)

 ※フィボナッチ・リトレイスメント:63.2(≒61.8)

■3波動目(c波):5.959円→6.901円(0.942円)

 ※3波動/1波動=0.987(≒1.000)

■4波動目(c波):6.901円→6.670円(0.231円)

 ※4波動/3波動=0.245(≒23.6)

■5波動目(c波):6.670円→7.007円?(0.337円?)

 ※5波動/1波動=0.353(≒38.2)

 ※5波動/3波動=0.357(≒38.2)

 

 これで考えた場合、数値的整合性が取れる上に、値幅も1>3>5波となり、こちらも整合性が取れます。

 加えて、期間も1波動目と3波動目が2カ月強、2波動目が1カ月強、45波動目が1カ月弱と、5波動もどきに似た期間構成となる点も、この仮説を立てる根拠の一つとしています。

 

 現時点ではこの可能性が高いのではと考えていますが、まだ自信は持てません。暫く相場推移を見定めないと何とも言えません。ただ、諸指標推移に於ける南アフリカ債利回り推移はトレンド転換を示唆する流れを継続しています。

 このまま上昇し続ける動きにはならないというのが洋傑の見解です。

 (*´ω`*)