洋傑のつぶやき(2020年12月3週ランド円推移展望)

 本記事は洋傑の個人的見解要素が強い内容となっています。その点を予めご理解の上、ご覧ください。

◆先週までの振り返り:展望に反して上昇相場も、後半は頭打ちから反落へ

 

 先週のランド円は週初動から上昇相場で始まりました。洋傑は週間展望に於いて6.900円を越えずに反落して、その後6.62円までに再度反発してからのトレンド転換と考えていましたが、その目論見は外れた格好です。

 

 そもそも週間展望に於いても、今後の可能性としては

①6.727円までの下落で4波動目は終了し、それまでの高値6.910円を越える高値を付けてから反落・トレンド転換

②ひとまず6.910円を越えない状態で下落し、6.727円よりも低い値(洋傑は6.62円前後を考えていました)を付けてから反発、6.910円を越える高値を付けてから反落・トレンド転換

 の2パターンを考えていました。洋傑は週間展望内で書いた理由などから②を想定したわけですが、結局は①に至った事になります。そして6.727円からの上昇トレンド(推測する最後の上昇波動)は明確に下抜けした形で週末クローズに至っています。

 

 これだけの情報でなら「トレンド転換だ!これからは下げ目線だ!!」と熱が入りそうになるのですが、6.670円からの上昇トレンドはまだ下抜けていません。此処からの上昇相場は個人的に6.910円で終わっていると考えているのですが、その辺は今後の相場状況によって如何様にも変化する可能性が残っていますので、より高い可能性を追求するなら6.800円を割るまでが見極めか、とも言えます。

 

 さて、その辺も含め、次週がどうなるかの展望を建ててみたいと思います。 

◆次週のランド円推移推測:概況推移とこれまでの波動カウントから、直近最高値を越える展開にはならないと推測

 

 まずテクニカル分析に入る前に諸指標推移から簡単に考察してみたいと思います。

 

 まず諸指標推移の直近推移と今後の予想について週間単位で洋傑見解を書きたいと思います。正直個々の推測に関してはあくまで一見解ですし、信憑性はないと思ってください。大事なのは直近推移だと思いますので(笑)。

 

◆株価

 ①直近推移:概ね下落傾向。日経先物のみ持ち合い相場

 ②今後推測:下値優勢ながらも、大きくは下げない可能性あり

◆通貨指数

 ①直近推移:ドル・ユーロ横ばい/円横ばい/資源国通貨高

 ②今後推測:ドル高・円高の傾向やや強いか

◆先進国債券利回り 

 ①直近推移:下落傾向

 ②今後推測:傾向維持の可能性高い

◆商品先物

 ①直近推移:原油+銅価格上昇・金+銀価格下落

 ②今後推測:同様推移の可能性高い

◆南アフリカ債利回り

 ①直近推移:中長期債下落・短期債上昇

 ②今後推測:上昇の可能性高。

 

 …となります。方向性としては比較的概況は下落にまとまっている印象があります。

 株価推移は日本株が依然として強い印象ですが、欧米株が顕著に下げています。特に欧州株はロックダウンが継続・拡大することも相まって、今後の下げが強まる恐れもあります。先物はまだ方向性が見えない部分も大きいですが、ドルと円が上昇する気配が高まっており、この辺も一定のリスク回避の動きと言えます。

 

 特に注目するべき指標は南アフリカ債利回り推移であり、先週の短期・中期・長期債利回りの一貫した上昇傾向とは裏腹に、今週は中長期債利回りが急落した一方、短期債は継続して上昇となっています。これは今までのブログ記事でも何度か書いた内容ですが、トレンド転換時に現れやすい傾向です。

 

 金曜日推移は然程大きな下落とはなりませんでしたが、この推移が先週通りのオール上昇となった場合、一気に相場後退が進む可能性が高まります。明日の推移がそうなるかはまだ不明瞭ですが、近々中長期債利回りが上昇に傾く時期が来ると思います。その際が相場後退の大きな節目になると個人的には考えます。

 

 

 テクニカルの面はどうでしょうか。

 これは最初に書いた「トレンド転換が済んだか否か」が重要な判断ポイントであると思っていますが、個人的には既にトレンド転換が済んだと思っています。その理由はこれまでの洋傑の波動カウントに由来します。

 

◆洋傑の現時点の波動カウント

(始点5.607円・5波動もどき調整波動abc波)

 ①1波動目(a波):5.607円→6.561円(0.954円)

  ⓐ1-1波動:5.607円→6.094円(0.487円)

  ⓑ1-2波動:6.094円→5.610円(0.484円)

  Ⓒ1-3波動:5.610円→6.561円(0.951円)

 ②2波動目(b波):6.561円→5.959円(0.602円)

  ⓐ2-1波動目:6.561円→6.097円(0.464円)

  ⓑ2-2波動目:6.097円→6.548円(0.451円)

  Ⓒ2-3波動目:6.548円→5.959円(0.589円)

 ③3波動目(c波):5.959円→6.910円(0.951円)

  ⓐ3-1波動目:5.959円→6.499円(0.540円)

  ⓑ3-2波動目:6.499円→6.116円(0.383円)

  Ⓒ3-3波動目:6.116円→6.901円(0.785円)

  ⓓ3-4波動目:6.901円→6.670円(0.231円)

  ⓔ3-5波動目:6.670円→6.910円(0.240円)

 ④4波動目(c波):6.910円→6.728円(0.192円)

  ⓐ4-1波動目:6.910円→6.834円(0.076円)

  ⓑ4-2波動目:6.834円→6.868円(0.034円)

  Ⓒ4-3波動目:6.868円→6.727円(0.141円)

 ⑤5波動目(c波):6.728円→7.007円(0.279円)

  ⓐ5-1波動目:6.727円→6.873円(0.146円)

  ⓑ5-2波動目:6.873円→6.784円(0.089円)

  Ⓒ5-3波動目:6.784円→7.000円(0.116円)

  ⓓ5-4波動目:7.000円→6.926円(0.074円)

  ⓔ5-5波動目:6.926円→7.007円(0.081円)

 

 と、これが洋傑の考える5波動もどきの調整波動カウントです。この前の記事でも書きましたが、調整波動に於いても終わる際には3波動では終わらず、細かい時間足で見れば5波動で、大きな時間足で見れば3波動といった形態を採る事が非常に多いように感じます。

 今回の上昇波動に於いても同様で、c波で3形態を採り、全体で見れば5波動に”曲がりなりにもなる”形になっています。また波動値幅も1>3>5となっており、エリオット波動のルールにのっとった内容となっています。

 

 また5波動目(c波)もその最終波動である観点から5波動形態になっており、トレンド転換前の条件としては全て揃っていると洋傑は考えます。

 最初に述べた6.670円からの上昇ラインを抜けていない点は、上記に於いては既に終わったとする3-5波動であると考えているので、洋傑は6.728円からの上昇ラインを下抜けた現時点においてトレンド転換したものとします。よって次週の推移値幅は7.007円を越えない範囲で推移すると考えますし、本記事はその前提で記載します。

 

 トレンド転換したとして、今後の推移はどうでしょうか。

 現時点の下落波動について、洋傑は以下のように推測しています。

◆下落1波動目:7.007円→6.965円(0.042円)

◆下落2波動目:6.965円→7.000円(0.035円)

◆下落3波動目:7.000円→6.849円(継続中?0.151円)

 ※3波動/1波動=3.595(≒3.618)

 

 と考えています。

 直近の下値でもフィボナッチの上での整合性は取れますが、反発するかさらに落ちるかは概況次第といった感じであると思っています。この辺は日々の推移を見ながら柔軟に考える必要がありそうです。

 

 では、もう少し大きな範囲で見て、今後の推移はどうなるか考えてみます。

 これまでの5.607円からの上昇波動(上述)に沿って、一旦は三尊形成を図る動きになる可能性が、現時点では高いと思っていますので、1波動目終点6.561円と、4波動目終点6.728円の間で一旦反発すると見ています。

 

 それまでは不安定な推移を経ながらも、基本的に下落するというのが洋傑の見解です。

◆ランド円レンジ推測:6.55円ー7.00円

 

 以上の内容とまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は概ねランド円に対して下向きに作用する可能性が高いと言える。但し、株価推移を軸にして相場が大きくは動かない可能性も一定あり、ある程度のレンジで膠着する可能性もあると考える。

 

ⓑテクニカル面では5.607円を始点とした、コロナッショック後の調整上昇相場が終わったと考えており、直近高値7.007円を越える展開はないと考える。また方向性は下向きであると見ており、ひとまずは5.607円からの上昇波動カウントから6.56円-6.73円までで一旦反発するまでは下がると考える。

 

 となります。

 総合見解でも下げ優勢と見ますが、じり安か不安定推移かはまだ何とも言えません。

◆洋傑のトレード戦術:

 

 上述の通り、6.90円辺りも一定抵抗として機能しそうな気がしている点、また6.73円までは基本的に下がる展望で考えていますので、6.80円以上のラインであれば売りを仕掛けても良いと思っています(追加ショートするつもりです)。6.56円-6.73円ラインで反発することを前提にするならば一定期間含み損になる事もあるかもしれませんが、その値幅は限定されると思います。

 

 また、6.73円より下がった位置では基本的には売りは控えるべきであると思っていますが、買い自体は推奨できません。現在は洋傑の見解では下落トレンドへ切り替わったと思っており、買いは不意の急落などがあった際に重荷になる可能性が高いからです。

 

 暫くは売り勝負であると思います。

 (*'ω'*)