◆アップダウンを伴いながらも下げ基調のランド円。今後の動きは
※本記事は今晩のランド円展望について書いています。昼間にアップした日毎の展望記事と比べてやや狭い期間に特化した展望記事であることにご注意ください。
※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。
今日のランド円はコロナ報道を受けて株安となり下押ししている中で南アフリカ債利回りが上昇した事で一気に値を下げて一時は7.33円まで下落しました。その後は上昇してやや高値で推移しています。
今日は概ね弱気相場です。概況は勿論ですが、特にランド円は弱かった印象を受けます。この点は昨日から見て対照的と言えます。始値である7.507円から一貫して下値で動いている状況です。
ですが、昼間記事にも書いた通り、一概に悪い状況とは言えない部分もあります。まず一つに債券推移です。債券推移は米国債やドイツ債などの先進国債が概ね買い優勢に推移する中、日本債のみは売り進んでいます。基本的に債券売りはリスク後退を示唆する動きの一つですので、最もリスク指標として機能する側面が強い日本債がこの動きをするのは悪い流れではありません。
しかしながら、やはりそれ以外は概ねリスク回避に動いています。株価は下がり続けており、日経先物は抵抗ラインである23700円を割り込み、どんどん抵抗ラインを崩している状況です。また、今まで比較的動意が薄かった円インデックスが遂に上向きに振れ始めており、しばらく越える事の無かった0.009130を越える勢いです。更にドルインデックスは然程下がらず高値維持と、ドル高・円高という、ランド円には最も上値の重い展開になりつつあるのが現状です。
ランド円は上述の通り、今は7.34~7.37円のラインで膠着していますが、この後の動きについて、直近推移から掘り下げて書いていきたいと思います。
尚、毎日午後にアップしている展望記事は諸指標推移・南アフリカ債利回り・テクニカル(フィボナッチ・エリオット波動)などから総合的に判断した推移展望ですが、本記事はもう少しくだけた、特に直近推移のみにフォーカスした内容で書いていきたいと思います。
◆今後想定される推移パターン(洋傑見解)
諸指標推移では下げ基調が伺えるランド円推移ですが、テクニカルではどうでしょうか。
これについても昨日記事に書いた通り、下げる可能性が高いように考えています。ただ、これからの推移パターンは、幾つかに分かれてくることが想定されますので、幾つかのケースに絞って考えてみたいと思います。
まず、現時点までの推移は
①高値:7.474円
②下値:7.332円
③直近高値:7.387円
(値幅:0.142円)
…となっています。ここまでの推移が7.474円から始まって4波動終わったのか、2波動目なのかは、チャートを見てもハッキリとした結論は出せませんが、この2パターンに絞って推移展望を書いてみます。
その前に、直近高値③は、前回の値幅(7.244円ー7.474円)のフィボナッチ・リトレイスメント61.8ジャストである事は念頭に入れておく必要があります。無いと洋傑は考えていますが、仮にこれが上昇の節目になる事もあり得ます。その点は注意の上、今後下げる仮定の素、記事を進めます。
◆7.332円を底値に反発した上昇波動が2波動目のケース
このケースであるとするならば、直近の値幅に対してフィボナッチ・リトレイスメント50.0以上になる必要があります。となると、今後の上昇幅は最低でも7.403円までは上昇する事が考えられます。また、リトレイスが大きかった反動として、下げ幅は今までの下げ幅から…
ⓐ0.142円(最大7.261円)
ⓑ0.229円(最大7.174円)
となる事が想像できますが、洋傑は先日記事に書いた通り、暫くは三角持ち合いになると考えているので、この下値展開は無いと考えています。
◆7.332円を底値に反発した上昇波動が4波動目のケース
現時点ではこのケースが可能性として最も高いです。というのも、直近で反転した高値7.387円は、下落幅0.142円のフィボナッチ38.2ジャストであり、また、4波動目も1波動目からの値幅に対してフィボナッチ38.2で反転する事が多い波動なので、今のところは4波動が最も可能性大です。
仮に4波動目であった場合、今までに3波動あった事になるわけですが、そうなった場合には以下の流れであったと推測します。
①1波動目:7.474円→7.418円(0.056円)
②2波動目:7.418円→7.450円(0.032円)
③3波動目:7.450円→7.332円(0.118円)
④4波動目:7.332円→7.387円(0.055円)
この7.387円で反転した場合、下値目処としては以下のケースが考えられます。
ⓐ1波動目の1倍(0.056円)→7.324円
ⓑ3波動目の0.618倍(0.070円)→7.317円
Ⓒ1波動目ー4波動目を0.382とした、残りの0.618値幅(0.142円)→7.240円
このケースが最も考えられますが、下値目処はやや可能性として微妙ですね。Cが洋傑の考えている下値目処に近いですが、トライアングル修正であると踏んでいる関係上、直近下値2点のラインで引いた、7.26円~7.29円辺りが一旦の下値目処になるのではないか、と考えています。
ランド円下落と考えている洋傑の今夜の展望は当たるか否か…
(*´ω`*)
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