洋傑の今晩展望(微動だにしない株価推移…)

◆欧州時間に動き…始めなかった株価推移

 

※本記事は今晩のランド円展望について書いています。昼間にアップした日毎の展望記事と比べてやや狭い期間に特化した展望記事であることにご注意ください。

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。 

 

 今日の欧州市場は膠着相場が支配的でした。欧州時間初動には多少の変動はあったものの、その後は殆ど動かなくなりました。この傾向は日本・中国・米国・欧州とも共通の動向です。完全な地蔵相場です。

 その他の指標についても殆ど動かないか、極めて緩慢な推移に留まっており、殆どの指標が固まってしまっています。正直見ているのに飽きてしまうほどの勢いです(笑)。

 

 一方、南アフリカ債利回り推移は見込み通りの上昇傾向です。この流れは欧州時間から一貫しており、まだ流れが変わる気配は感じません。相場膠着によるじり高(円安)と、南アフリカ債利回り上昇による下落圧力により、ランド円は売買拮抗で7.35円~7.40円内で小幅に上下している状況です。

 

 これを受けて今晩はどうなるでしょうか。現時点までの推移から今夜のランド円推移は考えていきたいと思います。

◆今後想定される推移パターン(洋傑見解)

 

 今晩の推移に於いて考えられるのは、以下のパターンです。尚、洋傑個人の可能性パーセントを記載します。

①株価膠着に伴うランド円変動(50%)

②株価上抜けによるランド円展望(20%)

③株価下抜けによるランド円展望(30%)

 この3パターンに絞って、洋傑展望を書いていきたいと思いますが、このパターンの内、洋傑は③になるのではないか、と考えていますが、個人的な推移展望は、思ったよりも長くなるケースが多いため、自然に考えると今晩に変動があるかどうかは微妙なところです。よって①を最も高い可能性として書いた次第です。

 

 ここでの株価膠着・抜けの見極めを以下のように仮定します。

ⓐ株価膠着:23400円-23600円

ⓑ株価上抜け:23600円越え

Ⓒ株価下抜け:23400円割れ

 

①株価膠着に伴うランド円変動

 このケースになった場合、米国市場の休場も相まって、ドルはじり高になる事が考えられます。これまでもドルは堅調な推移を示していただけでなく、リスクオン・オフに関わらず機能している事からも想像できます。また、円インデックスは0.009100を割らない程度に下落する展開が最もあり得ると見ています。

 また、株価膠着により流れの急変は発生しずらく、南アフリカ債利回りは現状の上昇がじりじりと続くと思われます。

 このケースになった場合、上値は更新する可能性は低く、今日の高値7.396円前後、下値は掘り下げる事が一定想像できる状況ながらも、円安から然程の値幅にはならないと考え、7.300円前後を考えます。

 

 よって、このケースであった場合の、今晩推移は以下のようになると洋傑は考えています。

 ランド円レンジ:7.30円-7.40円

 ランド円の方向性:下向き

 

◆株価上抜けによるランド円展望

 このケースになった場合、米国市場が休場ながらもダウ中心に株価が上昇すると見ており、同時に円安・ドル高が進行、ドルは99.500に向かって上昇、円は0.009100割れになると考えます。比較的分かりやすい流れですね。

 南アフリカ債利回りは上昇が一服ないし反転下落となり、流れが変わる事も想定されます。そこまでの流れにならなかったとしても、横ばい推移となる事が考えられます。

 この場合、ランド円は上値が強くなることが考えられますが、円安と同時にドル高となる事から、然程上昇が強くならない事もあり得ます。また、南アフリカ債利回りがはっきりと反転下落になれば上値促進となる一方、膠着推移でクローズすると流れが定まりにくく、こちらも状況次第ながらも上値がどこまで伸びるかは不明瞭です。

 

 よって、このケースであった場合の、今晩推移は以下のようになると洋傑は考えています。

 ランド円レンジ:7.33円-7.42円(直近下値ー直近下落幅のフィボナッチ61.8)

 ランド円の方向性:緩やかな上向き

 

◆株価下抜けによるランド円展望

 このケースになった場合、株安からリスク回避に動く展開が考えられます。ただ、懸念要素として、今日の昼間に発生した「株安・円膠着」相場があります。

 今日の東京市場は一気に株安に傾いたにも関わらず、円インデックスが上昇しなかった現象です。ただこれは中国市場が開いていなかった影響や、同時間に稼働していたダウやドイツ先物がさほどの下げを示さなかったことなども大きく影響している事が考えられ、今後株安が発生した場合には他の株価も連れ安になると、洋傑は考えます。

 その時には円インデックスも上昇に傾くと想定しており、今朝のような流れにはならないと見ており、その仮定で考えると、ドル微安→ドル高・円高で推移し、ランド円には相当の上値圧力になると思います。

 南アフリカ債利回りは今現在の上昇傾向が継続してクローズすると考えており、こちらもランド円下落に大きな影響を及ぼすと考えています。

 

 この場合、上値は今日の高値7.396円、下値は膠着時より更に下値掘り下げもあると見て、今日明日の展望見込み下限である7.19円が意識されそうです。

 

 よって、このケースであった場合の、今晩推移は以下のようになると洋傑は考えています。

 ランド円レンジ:7.19円-7.40円

 ランド円の方向性:強い下向き

 

 今後の推移は株価による部分が大きいですが、この株価を左右する指標は米国債や日本債です。時間的には米国債が強く作用すると思われますので、日経先物推移を注視しながら、今晩の動向を見定めたいと思います。

 (*´ω`*)ウゴケ