洋傑の今晩展望(アップルの衝撃はいかほどか…)

◆継続する株安と、不気味な膠着の円インデックス…

 

※本記事は今晩のランド円展望について書いています。昼間にアップした日毎の展望記事と比べてやや狭い期間に特化した展望記事であることにご注意ください。

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。 

 

 欧州時間は大きな意味での膠着ですが、方向性は概ね下落傾向と言えます。

 欧州市場開場直後から株安が再燃して下落していましたが、英指標が良かった事による上昇力と、独ZEW景況指数の悪い結果による下値圧力が拮抗し、大きな売買攻防が発生している状況です。

 

 洋傑は独指標が悪かった事により相場は一気に円高・ドル高・株安に振れると思っていたのですが、そうもなりません。円インデックスが0.009130の上値抵抗ラインに阻まれて、上昇しない事で株価

も維持されているように感じます。株価は上記2指標の結果をうけて、良くも悪くも日経先物換算で23100円~23200円のレンジで収まってしまう膠着に陥りそうな気配すらあります。

 

 膠着に陥る理由は色々あるでしょうが、一番大きいのは、今日の下落劇がアップルの下方修正(予定)報道から端を発したものである、つまり、相場震源たる米国市場が動くまではっきりしない、という事であると解釈しています。

 前回のアップルショック同様、この報道は米国市場クローズ後の、値洗い時間帯に発生しました。このことによるフラッシュクラッシュこそ発生しなかったものの、それ以来株価は弱気推移を継続しており、まだ解消される気配はありません。

 

 今日の夜間動向は、米国株の推移次第となりそうですので、昨晩記事同様に、一つの指標推移を基軸に、ランド円推移を推測していきたいと思います。尚、明日までのランド円推移展望は前回記事に書いております。本記事はあくまで明日までの推移展望レンジ内に限定した、株価動向に対しての各パターン化させた推移展望になります。

◆今後想定される推移パターン(洋傑見解)

 

 今晩の推移に於いて考えられるのは、以下のパターンです。尚、洋傑個人の可能性パーセントを記載します。

①株価膠着に伴うランド円変動(30%)

②株価上抜けによるランド円展望(20%)

③株価下抜けによるランド円展望(50%)

 この3パターンに絞って、洋傑展望を書いていきたいと思いますが、このパターンの内、洋傑は③になるのではないか、と考えていますが、今日に限っては米国市場の動向がどうなるか、あまり自信がありません。一見③の可能性一択にも感じますが、米国市場は比較的後半に買い支えでいって来い、なんてことも多いので。

 

 ここでの株価膠着・抜けの見極めを以下のように仮定します。

ⓐ株価膠着:23050円-23250円

ⓑ株価上抜け:23250円越え

Ⓒ株価下抜け:23000円割れ

 

①株価膠着に伴うランド円変動

 このケースになった場合、比較的洋傑の想定した膠着レンジ(23050円~33250円)内で、大きく動くことが考えられます。これは売買攻防が相当に展開される事が想像できるため、相場展開はアップダウンを伴う流れになると見ています。また、株価変動に伴うドル・円の推移はドル高・円じり安で考えており、ランド円には総合的にあまり影響を及ぼさない絵展開になると思われます。

 南アフリカ債利回りは、概況が膠着になった場合でも、今までの推移(23500円からの急落)から、現在の上昇傾向が変わるとは考えにくく、引き続き上昇する展開が考えられます。

 

 値幅については、上値は今日の始値である7.33円が強く意識される事が考えられますが、その手前にも7.30円が抵抗帯として機能している気配があり、上値は比較的限定的になると思われます。

 下値について、こちらは7.25円、7.20円が一定の抵抗帯として下支えすると思われますが、こちらについては7.25円は一度は下抜けする展開になると見ています。

 

 よって、このケースであった場合の、今晩推移は以下のようになると洋傑は考えています。

 ランド円レンジ:7.20円-7.33円

 ランド円の方向性:下向き

 

◆株価上抜けによるランド円展望

 このケースになった場合、今までの値下げ分を一気に盛り返す流れになることが考えられ、相場は今までの展開とは真逆の、強気相場へ変貌することが想定されます。これにより円安・ドル高の流れになり、ランド円にとってはやや上昇優位な地合いになる事が考えられます。

 南アフリカ債利回りについてはかなりの下落要素となる事が想定されますが、恐らくトレンド転換に至るか否かのラインでクローズするような流れになると見ています。よって、上昇についても比較的緩やかなものであると見ています。

 

 値幅については、上値は今日の始値である7.33円が意識されますが、動き次第では7.35円まで戻すことは十分にあり得ます。但し、7.40円まで上昇する程の展開は無いと見ています。現時点においては7.35円が強い抵抗ラインとして機能する事が考えられるためです。

 下値について、こちらは7.25円までが下値目処となると思いますが、いずれにせよ反転上昇する展開が想像できるため、その位置での滞在は一時的でしょう。

 

 よって、このケースであった場合の、今晩推移は以下のようになると洋傑は考えています。

 ランド円レンジ:7.25円-7.35円

 ランド円の方向性:上向き

 

◆株価下抜けによるランド円展望

 このケースになった場合について書く前に、株価の下抜けによってフラッシュクラッシュが発生した場合は除きます。可能性は低いと思いますが、そのケースに於ける値幅はつかめない為です。

  株価下抜けとなると、直近では22800円を意識する下落展開となり、そのラインでの売買攻防がメインになると思いますが、仮に更なる下抜けになると22500円まで抵抗帯が無いため、かなりの急落劇になる事が想像できます。また、今まで非常に狭いレンジで推移していた円インデックスが遂に上抜けする可能性が高まり、その場合には0.009170ないし0.009200まで急上昇する事が考えられます。加えてドルが避難通貨としても機能して上昇する(ほぼ横ばいかも知れません)事で、ランド円にとっては(いうまでもなく)上値の重い展開になる事が考えられます。

 南アフリカ債利回りは…まあ上昇一択でしょうから割愛します。

 

 値幅については、上値は7.30円が目処になると思われます。

 下値目処は抵抗ライン(7.14円~7.19円)がありますので、じりじりと値を下げる展開が考えられます。この抵抗帯は相当に強い反発があるラインですので、今晩中にこのラインを下抜ける事にはならないと見ています。

 

 よって、このケースであった場合の、今晩推移は以下のようになると洋傑は考えています。

 ランド円レンジ:7.14円-7.30円

 ランド円の方向性:強い下向き

 

 今後の推移は株価による部分が大きいですが、この株価を左右する指標は株価(日経先物)です。アップルショックの再来となるかどうか、それによって今後の推移も異なってきますので、今日の動向は注意深く観察して、明日以降の展望に活かしたいと思います。

 (*´ω`*)サガレ