洋傑の個人的ランド円展望(2020年2月1週)

 

 先週は多少の上下はしながらも、週と通して一貫した下落傾向となりました。週始めの下落やFOMC、その後のWHO緊急事態宣言など、様々な変動様相が交錯する中、それでもクロス円は下げ傾向となり、それは週末クローズまで続いた内容となりました。

 そこまで下げたので、相場も十分織り込んだと思った矢先の、週末期間のダウや香港株は軒並み下げ幅を広げている状況であり、週明けにもまだ下げる余地が残されていることを示唆しています。

 

 この点について、週明けフラッシュクラッシュや急落・暴落が起こった仮定として下値がどのくらいになるか、という記事を書いています。これはあくまで思わぬ暴落が起こった場合に限っての文章となっていますが、良かったら一度ご覧頂ければ幸いです。

 詳しくはこちら

 

 これらの推移を受けて次週のランド円がどのように推移するかについて、本記事で書きたいと思いますが、今回は各指標ごとの見極めラインを記載しています。これは今週動向が下抜け・反発のいずれかに分かれる岐路である為で、その参考用に記載しており、その上で、洋傑の個人的見解展望を書いています。

  また、今回よりリスク指標の見解は除きます。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆諸指標+南アフリカ債利回り推移+検証中指標分析法の考察

 

 諸指標推移の直近(週間)動向考察・来週推移推測を記載します。

 

①株価:

 前週は大きな下げ相場となりました。上述の相場変遷によってかなりの上下をしながらも、オープン・クローズ差で見れば、約600円を越える下げとなっています。また、こちらも上述の通り、週末相場もダウや香港株が下がっている状況から、週明けオープン後もまだ下げる可能性が高く、当面は予断を許さない状況が続くような気配が強いです。

 最近の株価動向として、日本株が軒並み弱くなっていますので、これまでの経緯を考えると、週明けの東京市場は直前に控えた中国市場への懸念から売りが更に強まることが考えられます。

 その際に下値抵抗ラインは恐らく22500円・22000円になると思いますが、22500円はオープン直後に達する可能性も高く、今の展望では22000円を割るかどうかが注目ポイントになりそうに考えます。このラインを下抜けると21000円辺りまで急落する事も考えられますが、現状の地合い(金価格横ばい・新たなポジティブニュースが入る)を考える分にも、そこまで下げるようには考えにくく、相場の反発が起きると見ています。

 

 中国市場を通過すると一旦は落ち着く可能性もありますので、値幅は大きくも、週始が底値になる可能性はあります。

 次週については、かなりのアップダウンがあるとは思いますが、22000円~23500円のレンジで考えています。動向としては週始めに低く、その後は上昇傾向を考えています。

 

②指数(ドル・円):

 先週はドル安・円高で振れました。

 今後の展望として、まずドルは中短期下落ラインを下抜けていますので、大きな方向性としては下向きになる可能性が高いですが、往々にしてライン下抜け直後は上昇反発するケースが多く、週内に上昇する短期相場があると考えています。また、米国の重要指標・雇用統計を控えていますので、この結果如何で方向性が決まる可能性も強いです。

 雇用統計の結果が良ければごく短期の上昇相場に、悪ければそのまま中短期の下落トレンドに入ると見ていますが、やはり上述の通り、大きく見た場合には下向きになる可能性が高いと考えます。

 

 次に円推移ですが、円インデックスが0.009300を超えるかどうかが焦点になりそうです。そこを抜けると、0.009400まで上昇を続ける可能性が高まり、クロス円は急落が予想されます。よって、これは週明けの中国市場までに0.009300で留まるかどうか、が非常に重要となりそうです。仮に反転下落した場合、0.009100まで下がると思いますので、相当のクロス円上昇が予想されます。

 

 次週については、洋傑個人としては株価項目に書いた通りの地合い予想から、円安・ドル横ばいないし下落を予想します、

 

③債券(日本・アメリカ):

 債券動向は米国債・日本債とも先週は下落傾向で推移しました。ただ、下げ幅は米国債利回りがより下値を掘り下げた格好になっています。

 今の日本債利回りは、先月中旬から始まる下落トレンド内にあると見ていますが、この流れ自体はまだ当面は続く気配が強いですが、節目となる明確なラインが見えづらく、直近推移については不明瞭であり、日本債動向では判別が困難です。

 米国債は昨年9月初旬に付けた最安利回りである1.462を下回るかどうかが焦点になりやすく、このラインまでに反発しなければ概況のリスクオフは更に強まる可能性があります。ただ、週明けを乗り切れば、債券動向も反発すると見ており、中国市場前後の推移でこのラインを超えるかどうかが見極めラインになりそうです。

 

 次週については、洋傑個人としては米国債は反発上昇・日本債は横ばいないし下落と考えます。

  

 諸指標推移としては週間で「株流動的・円上昇・債券横ばい」の先週からの反動相場を、個人的には考えています。ただし、先週の反省部分である「反転見込みは十分な分析が必要」の部分は不徹底であり、あくまで現状の推測から基づく推移展望である点から、確証は低いと言わざるを得ません。

 

◆南アフリカ債利回り

 週間での推移は下落顕著でしたが、ランド円は真逆に推移しました。正に指標が機能していない状況と言えます。加えて、クラッシュ相場でもない中、これ程機能しなかったこともなかったように感じます。

 ひとまずの見極めラインとしては、10年債より細かな推移をする20年債利回り推移に於ける10.050を明確に超えるかどうか、が非常に重要になると考えています。このラインを上抜けると、1月末から続いていた短期下落ラインを上抜ける事になります(実際は、この間にランド円は利回り推移と真逆に下落していたのですが)。よって、ランド円は更に下値を広げる展開に繋がる可能性が高く、ただでさえ下げ幅を広げるランド円にとっては致命的です。加えて、今現在の利回り推移(20年)が既に10.040に達しており、中国市場までである程度相場が持ち直していない限り、かなり不利な状況まで至っています。

 

 但し、10.050迄で反転下落すれば、ランド円相場の好転もあり得ます。更に10.000を割り込めば、その傾向がさらに強まる可能性が強まります。明日月曜日の段階で、この動向はある程度出てくるのでは、と考えています。

 

 洋傑個人の見解としては、最終的な推移として、利回り下落を考えています。ただ、週間で相当のアップダウンがあるとも見ており、中間推移は非常に不明瞭です。

 

◆検証中指標分析法

 これは週末反省会に書いた通り、直近推移見込みが外れているというよりは、タイミングがずれているように感じます。よって、直近推移から考えた場合、以下の通りに分析します。

ⓐ週始め…急落傾向

ⓑ週半ばまで…横ばい膠着相場(値幅は広い?)

ⓑ週後半…上昇傾向

 …と考えます。

 

 総合的に直近推移を考えてみた場合、洋傑は以上のように分析しています。

◆週間ランド円展望:6.80円~7.60円/引き続きアップダウン激しい相場を予想

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ:6.80円ー7.60円

◆ランド円の方向性:前半下落・後半上昇傾向

 

 まず、諸指標推移は週明けに山場を迎える可能性が高く、週明けは東京市場・続く中国市場で強い売買攻防が展開されると考えるが、基本的に週でのリスクはその時点が最高潮であると推測する。その後も非常に不安定な地合いが続くと思われるが、次第に相場は回復傾向となり、クロス円は上昇すると考える。

 南アフリカ債利回り推移については、直近推移からやや上抜けると見ており、やはり週始め月曜日は利回り上昇が優勢(ランド円下落)であると推測する。ただ、直近最高値までは到達しないと考えており、暫くは売買攻防が続く可能性は高いながらも、次第にランド円相場に付いても上昇傾向になると考える。

 

 また、検証中指標分析法による見解では急上昇相場の示唆も出ている為、売買攻防の後は一気にランド円急上昇となる可能性があると考えているが、現時点では上昇幅については不明瞭。

 

 レンジの値幅について、下値については先日記事に於いて幾つかの攻防ラインを考えているが、ひとまずは昨年8月の最安値である6.775円を下値目処の基準として設定している。ただし、あくまで目安であり、実際は7円前後が可能性として高いと見ている。

 上値目処については現時点での下落ライン上限で設定。

 

 いずれにせよ、大きな値幅を生む荒い相場展開を推測します。

◆洋傑のトレード戦術他

 

 洋傑は現在ドテンショートを7.265円で建てていますが、このショートは月曜日に決済したいと思っています。その後の展開はしばらく静観して臨み、時期を見てロングで臨みます。

 原則として追加ショートはせず、ロングの機会を伺います。

  

 反転予測は非常にこわいですが、自分を信じで臨みます。

 (*´ω`*)