洋傑の個人的ランド円展望(2020年2月4週)

 

 2月もはや4週目に突入です。先週が非常に不安定な推移ではありつつも、基本的に底堅い動きとなったランド円相場ですが、次週はどうなるか、早速分析・検証・推論してみます。

 尚、今週から週間展望もできるだけコンパクトにまとめて見やすくするようにする関係上、先週までの推移考察やエリオット波動観点・検証中指標分析法の推移展望は別記事にてまとめました。このページにもリンクは貼っておきますので、別途ご覧ください。

 

 先週までの推移考察はこちらです。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆諸指標+南アフリカ債利回り推移分析

 

 今週の諸指標推移は書き綴り式で記載します。

 また、先週までの推移は上記リンク記事に記載していますので、そちらをご覧ください。

 

 先週までの推移に於いて株価は大きく上下していますが、上値・下値抵抗帯こそ観測可能であるものの、今後の推移を株価から読み解くのは個人的に難しいと考えています(まあ単純に考えると下がりそうなのですが、如何せん今までそれで大きく読み違えたことも多いので…)。その辺は指数(通貨インデックス)も同様でしょう。これ程円推移が不明瞭な動きを示すと、先読みの難易度が飛躍的に上がってしまいます。

 

 むしろ動向を掴む上では債券利回りと金価格のリスク指標判断が最も良いと思われます。債券利回りは洋傑が参考として使う事の多い米国・日本・ドイツの債券動向で見る限り、共通して下落していることが見受けられます。これは金価格の上昇からも同様に読み取れます。金は潜在、債券は顕在リスクを表している、と洋傑は考えているので、今は両方のリスクが上昇している、基本的にはリスクオフが支配的な状況であると見ています。

 

 よって、株価推移は基本的方向性として下落する流れが可能性としては高まります。株価の下値目処抵抗帯としては…

①23000円~23100円

②22800円前後

③22600円前後

 の3つが大きく作用していると見ていますが、①は越えてくると考えています。その後の②③まで抜けるかはかなり不鮮明であると言わざるを得ませんが、ブレイクの展開は十分ある、と洋傑は考えます。

 

 仮に上記3ラインをブレイクした場合、その下には然したる抵抗帯が無いと見ており、22000円まで急落する可能性が高いです。当然ながら、その地合いであれば円高には傾くはずです。ドルの推移は掴み難いものの、先週末に見せたドル安は現状では続かないとみています。

 

 よって、次週の諸指標推移について、洋傑は以下の展開を推測します。

ⓐ株価は22000円~23500円までの広範推移ながらも滞留時間が長いのは22800円~23200円?基本的に下落傾向。

ⓑ指数は円高・ドル高推移。資金は先進国(避難通貨)集中型。

Ⓒ債券動向は下値膠着ないしやや上昇傾向。週後半に顕著化?

 

 南アフリカ債利回りは中期の上昇トレンド下限が迫っている(もしくはすでにタッチした?)ので、今後は反発する事が考えられますが、はっきりした推移になるのは週半ば位になっても不思議はありません。

 現時点でこの上昇ラインを下抜けするだけの材料が南アにはなく、大きなトレンド転換する程の規模にはならないと見ています。よって、利回り反発の可能性は非常に高い、というのが洋傑の見解です。

 

 次週については、南アフリカ債利回りは基本的に反発上昇の流れを見ており、ランド円には下値圧力が高まると見ています。

 

◆エリオット波動+検証中指標分析法の観点からの考察

 

◆エリオット波動の観点からのランド円推移展望記事

◆検証中指標分析法の観点からのランド円推移展望記事

 

 詳細は上記リンクからご覧ください。

 エリオット波動の観点から言えば、現在は以下のパターンが推測されます。

①下落3-4波動目終了前後(トライアングル修正)

②下落3-4波動目終了間際(フラット修正)

③下落4波動目途上

 今のチャート推移から見れば①が可能性として高そうに感じます。洋傑の見解は①としていますが、上向き収束のトライアングル修正はそのまま上抜けするケースがあります。通常のトライアングルなら下向きに動くのが自然ですので、今のところ洋傑は今後下向きに動くという見解です。

 

 また、検証中指標分析法での観点では、以下の動きが示唆されています。

①今後1週間程度の下落期間

②下落は5波動の衝撃波の可能性?

※1週間前後の下落期間の後は再び上昇の気配高

 となっています。特に今回は5波動構成まで示唆されており、まとまった下落ないし動きになる可能性があります。

 

 これらの2指標を参考にした場合、洋傑は次週推移展望として「下落傾向の5波動衝撃波」展開を推測します。

◆週間ランド円展望:7.00円~7.53円/大きく下げる局面を推測

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ:7.00円ー7.53円

◆ランド円の方向性:週を通して5波動構成の下落局面。

 

 まず、諸指標推移については債券利回りやリスク指標が現時点までで相当の利回り下がり・値上がりとなっており、高いリスクオフ相場になっている点から、株価は非常に上値が重く、相場展開としては下落傾向になる可能性が高い。また、リスク上昇・株安になれば円高は必然的に進み、再びの円高が進む展開を推測する。

 資金流動についても同様で、基本的にリスクオフによる先進国通貨買い・資源+新興国通貨売りの状況は強まってくると考えるが、ドル高推移についてはまだ続く見通し推測。

 南アフリカ債利回り推移については、中期上昇トレンドの下限が迫っている点、そのラインを下抜けするほどの材料が無い点などからの反発展開が可能性としては最も高く、ランド円売りが強まる地合いを形成する可能性大。

 

 エリオット波動では3-4波動途上か終了しているかのどちらかが可能性としては高く、その仮定で推測するなら今後のランド円は基本的に下落傾向であり、下値は7.00円~7.25円までと広範ながらも現時点からは値下がりする展開が高いと考える。

 検証中指標分析法でも5波動構成の衝撃波展開が示唆されており、その特性上下値は伸びると考える。

 

 ランド円はドル高・円高推移に押されて下値押し、南アフリカ債利回りに押されて下値押しのダブルパンチとなる可能性が高く東京時間~米国時間まで強く下落する日も出てくる可能性大。但し週初動~欧州市場は検証中指標分析法でも出ている流れ(5波動衝撃)から一度の大きな上値戻しはあると見ており、下落が本格化するのは週中盤以降であるケースも考えられる。

 

 

 今週こそスイングで稼ぐ局面、かな。

 (*´ω`*)