◆今のところ上昇傾向のランド円ですが…
※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。
今日は夕方特有のアップダウンを起こしながらも、ランド円は上昇傾向で推移しています。ただし、その高値も7.30円までで反転しており、なかなかすんなり上昇できない状況となっています。これを見る限り、7.3円が一定の売り建てラインとして意識されているように感じます。
概況も地合いが不安定であり、債券動向こそ比較的リスク選好ムードの気配がある一方で、株価や円インデックス等、リスク指標は上下を繰り返しており、こちらもクロス円がスムーズに上昇するのを妨げています。
時間的にも今(22:30現在)は動きが出にくいタイミングと言えます。米国時間にかけてこの動向が上向きになる事を洋傑は展望として抱いていますが、その上昇も本日記事に書いた通り、7.32円~7.35円程度(最大上昇しても7.4円)であると考えています。
これはテクニカルの観点からの要素が強いですが、その展望を考える上での数値的根拠について、本記事では書いていきたいと思います。
今回は前提として「現在の値(7.28円)から7.32~7.35(最大7.4円)までで上昇は止まり、一旦下落に入る」事を仮定した上での、今後の短期展望について書きますので、この点をご理解の上、ご覧ください。
◆中期+短期トレンドのフィボナッチが意識される可能性が高い
これは昨日記事に書かせて頂いた内容ですが、今一度記載しておきます。
まず、ここ直近の下落トレンドに於いて、その下値反発ラインは中期上昇トレンドに対するフィボナッチ・リトレイスメントと、短期下落トレンド(1波動目)のフィボナッチに強く影響を受けると洋傑は考えています。即ち、
※昨日記事と同様の内容です。
◆2019年7月末~2019年12月末までの上昇トレンド:
6.775円→7.825円(1.050円)
◆2019年12月末~2020年1月8日までの下落トレンド:
7.825円→7.453円(0.372円)
◆現在の下落3波始点(仮定):7.756円
となります。
つまり、昨年半ばからの上昇トレンドに対するフィボナッチか、直近の下落1波動に対してのフィボナッチか、という事に絞って書きます。その他にも様々な見方はあると思いますが、洋傑個人としては上記2トレンドで考えれば然程の問題はない、と考えています。
その2トレンドについて、まずは昨年からの上昇トレンドについて列記します。
◆2019年7月末~2019年12月末までの上昇トレンドのフィボナッチ
①23.8:0.250円(7.575円)→通過済
②38.2:0.401円(7.424円)→通過済
③50.0:0.525円(7.300円)→通過済
④61.8:0.649円(7.176円)
⑤76.2:0.800円(7.025円)
⑥78.6:0.825円(7.000円)
対して、直近の下落トレンドに対して、こちらは下落1波動目の長さを「1」として、延長波(になりやすい)3波動の幅から、下値を計測します。
◆2019年12月末~2020年1月8日までの下落トレンドのフィボナッチ
(始点は3波動目始点である7.756円とします)
①1.000倍:0.372円(7.384円)→通過済
②1.618倍:0.602円(7.154円)
③2.000倍:0.744円(7.012円)
④2.618倍:0.974円(6.782円)
⑤3.000倍:1.116円(6.640円)
恐らく、上記2トレンドに沿った下値抵抗線が形成されると、洋傑は考えますが、これらを総合的に捉え、抵抗ラインを想定すると、下記ラインが形成されると考えます。
◆抵抗反発ラインA:7.14円~7.18円
◆抵抗反発ラインB:6.99円~7.03円
以前の記事には更に下の抵抗ラインも書きましたが、当面は大きく値を割る展開は考えにくいため、上記2ラインに限定して書きました。
そして、現時点の最安値は7.205円となり、上述のラインからはやや距離があります。恐らく、本格的な反転上昇の前に今一度値を下げて上述の抵抗ライン前後で反発して本上昇、というのが洋傑の見解です。
よって、直近の洋傑展望としては…
①7.32~7.35円(最大7.40円)までで上昇は一服して反転下落
②抵抗ラインAないしBまで下落後、反発上昇・上昇トレンド転換
③再び7.60円前後まで上昇
というのが、現時点での洋傑の意見です。この辺は今後の推移次第で逐次変わってくると思いますので、随時短期展望は改変していきますが、今の概況推移や南アフリカ債利回り等の動きを見た上での意見と捉えて頂ければ幸いです。
◆今晩の注意点など
今日の米国市場で相場が反発するか、下落するかで明日の動き(特に東京市場動向)には多大な影響が出てきますので、推移をしっかり見定めたいです。
ただ、現状の指標推移を見る分には、然程悪い流れ(下落)にはならないのではないか、と考えています。
理由としては
①債券動向(日本債)が下落していない。むしろやや上昇傾向
②リスク市場である金価格が上昇していない
③新たなネガティブニュースが入っていない。
などからなので、あまり自信はありませんが…
仮に下落になった場合はランド円は上述の目途まで一気に下がる展開が考えられます。その辺には注意が必要であると考えます。また、逆に上昇となった場合には、7.35円では収まらず、7.40円辺りまで上昇する事もあり得ますので、いずれにせよ逆指値には警戒が必要です。
洋傑は売りポジションも決済済ですし、上昇相場を期待します。
(*´ω`*)
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