洋傑のつぶやき(今日の展望の続き…)

◆ランド円は順調に下げ基調。雇用統計後の推移は…

 

 今日のランド円は欧州時間から下げ基調が強まり、最近の推移では珍しく、16時台からの下落が始まりました。南アフリカ債利回りも14時から上昇傾向であった事も影響を及ぼした部分が大きいでしょうが、それにしても下げが速かった印象が強いですね。

 やはり昨日同様にランドは弱いです。クロスランドも総じて高値となっており、他通貨へ資金流動も発生している節もあります。加えて南アフリカ債利回りも急上昇していますので、昨日同様に弱い推移が継続している格好ですね。

 

 欧州時間に関しては、通常先進国通貨での資金移動が起きやすい時間帯(これは米国時間初動もそうですが)です。通常買いが優勢ならユーロ買い・ドル売りが進むのですが、今日は株価も低調でしたので、それとは真逆のユーロ売り・ドル買いが進んだように考えています。更に最近は避難通貨としてもドルが機能している気配が強く、ドルはリスクオンでもオフでも上昇する傾向が続くのではないか、と個人的には見ています。

 

 そのドルインデックスですが、今日の展望に書いた通り、節目の98.500に到達しています。今の段階でこのポイントを上抜けするには雇用統計の結果が出ないと難しいように考えていますが、昨日もアッサリとダウ先物が過去最高値を更新したぐらいです。雇用統計までに超えた場合は、結果発表後、悪い結果でも突き抜けていく可能性が出てきますので、ランド円には更なる上値重しとなる事が想像できます。

 

 その雇用統計ですが、展望記事にも書いた通り、恐らくは良い結果になると思いますが、その際のプロセス展望について、洋傑の個人的見解を書きますと…

◆良い結果:ドル高・円安→ドル高・円戻り

◆悪い結果:ドル安・円高→ドル戻り・円高

◆良し悪し:ドル高・円高

 と思っています。

 

 上記内容をランド円の観点から言えば「どれにしても下がる」といった感じでしょうか。勿論良い結果であった場合は瞬間的に上昇する事が考えられますが、その後2時間程度での行って来い、その後の下落といった流れになりそうに考えています。

 下がる理由としては、

①良い結果になったとしても、債券動向から円売りがどこまで進むか不明瞭

②ドルへの資金集中から、ランドには流れない可能性 

 などでしょうか。

 

 上記の理由により、今晩はランド円が大きな浮上展開にはならないと見ていますが、自信はあまりありません。

◆テクニカル論の続き

 

 今日は時間がおしていたので書ききれませんでしたので、数字は除きますが、一部補足をしたいと思います。

 今日のフィボナッチ項(テクニカル)に於いて、下落トレンド始点である7.825円、その後の下落トレンド3波動目始点である7.756円、そして直近高値の7.478円で、今後の下値を探った部分についてですが…

 

 通常、推進波たる5波動は、4波動目終点(今回で言えば7.478円)を基軸に、高値との距離と、今後の下値までの距離が61.8:38.2になる事が多いです。よって、今回の高値と下落トレンド始点との幅が「38.2」であった場合、恐らくランド円は6.9円~7.0円までさがる事が考えられます。

 逆に、61.8で収まった場合は、7.26円で反発する事も考えられます。今後下落がどこまで行くか、もっと厳密に言えば7.26円を割り込めば、かなり下までの下落が考えられます。

 

 下がってくれ、ランド円

 (*´ω`*)