洋傑の個人的ランド円展望(2020年2月2週)

 

 先週は予想とは裏腹に、急激な上昇相場となりました。洋傑は「悲観の中で買い」の言葉を痛切に教訓として感じた訳ですが、次週明けは週末やや下げ気味にクローズした点をどう見るか、微妙なところですね。

 

 先週の推移については反省会記事もアップしています。是非一ご覧ください。

 この先週推移に於いて、金価格が早々に持ち直している現象がやや気になる部分ではあります。最近の金価格相場は、諸指標推移、殊に株価の先行指標になっている気配があり、その観点から考えた場合には、次週の展開に於いて、やや下げが強まる事が予想されます。

 逆に、円インデックスは未だ低水準に収まっている点や、株価も依然底堅い推移であることは、上記内容とは真逆の相場推移を想起させるものであり、慎重に判断する必要があります。

 

 これらを踏まえ、諸指標推移とテクニカルの観点から、次週のランド円の動きを考えてみたいと思います。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

◆諸指標+南アフリカ債利回り推移+検証中指標分析法の考察

 

 諸指標推移の直近(週間)動向考察・来週推移推測を記載します。

 

①株価:

 先週は週始めの不安相場から一転、急上昇ではじまりました。22800円程度だった株価も一気に上がって、一時は24000円にタッチしました。週終盤には300円ほどの下落でクローズしましたが、依然として底堅く、また週末の手仕舞いによる下げも考えられることから、本格的な下げに入る気配かどうかは不明瞭、というよりはまだ強気が続く可能性の方が高いように感じます。

 株価での注目ポイントは、日経先物が節目である24000円を再度越えてくるか、反落するかの点であると考えています。ここまで急激に上昇したがゆえに、あまり際立った節目が下値に少なく、反落となった場合、一気に先週アタマの22800円まで急落する事もあり得る、危険相場であるとも言えます。

 また、ダウ先物や日経先物共通の事項として、チャート推移がダブルトップを形成している点です。日経はその中でも前回高値を越えていない点から急落の懸念が強いとも言えます。

 

 次週の洋傑見込みとしては、株価は下押しすると見ており、日経先物は22500円~23500円のレンジで考えます。

 

②指数(ドル・円):

 先週は円安・ドル高で推移しました。ドルは一貫した上昇傾向でしたが、節目である98.500~99.000ラインに入るとやや動きが鈍化している気配があります。対して円は下落して下押ししましたが、大きな抵抗ラインである0.009100を前に膠着となり、週末は雇用統計の好悪混ざった結果によって一時的に上昇してクローズしています。

 一見このドル高・円安は続くような気配がありますが、いずれも強い抵抗ラインに阻まれており、今後同様の推移をするかは不明瞭です。どちらも反対方向に然したる抵抗ラインが見受けられないので、一気に「行って来い」相場になる事も想定される、慎重さが求められる局面であると考えます。

 

 指数での注目ポイントは、上記の通りです。円は0.009100を割るかどうか、ドルは99.000を越えるかどうかにかかっていると考えていますが、前者は既に反発した気配もあり、その場合、先週の高値0.009240迄一気に上昇する事も考えられます。

 ドルは未だに上昇傾向が強く、99.000に向かう気配が強いです。仮に越えた場合、一気にドルが上昇する事も考えられますし、その際は99.000が強い抵抗帯として機能する事が考えられるため、底堅いドル高が続くこととなります。

 

 次週については、洋傑個人としては円高・ドル横ばい(98.500ー99.000)で考えています。

 

③債券(日本・アメリカ):

 債券動向は非常に微妙なラインです。そもそも、米国債と日本債でやや見解が異なっているように感じます。

 まず日本債ですが、先週は一気に利回りが上昇して、一時はプラス転換となりましたが、その後は頭打ちとなり、やや下落してクローズしています。対して米国債は利回りは殆ど同様の動きですが、長期的に見た場合に、やや見解が異なってきます。米国債利回りは昨年8月に付けた安値で反発した感がある一方、日本債は今年アタマに付けた高値を境に下落傾向(三尊形成?)に入っているように見えます。

 ただ、米国債に関してもそのまま下抜ける気配もあるので、そうなれば流れは統一されますが、直近では米国債が悪い傾向なので、引きずられる格好となるか、日本債がけん引するか、その辺が見どころとなりそうです。

 

 注目ポイントとしては、米国債・日本債とも先週高値を越えるかどうかでしょう。

 

 次週については、洋傑個人としては利回り下落で考えています。

 

◆南アフリカ債利回り

 週間での推移は下落→上昇と、比較的小さなトレンド転換をしています。

 現在の推移は20年債利回りを基軸に見ていますが、丁度抵抗帯になる10.060で留まっています。週明けにこの点で反転するかも重要になると思いますが、仮に反転したとしても大きな抵抗とはならずに、再度利回りは上昇する可能性が高いように感じます。

  

 総合的に直近推移を考えてみた場合、洋傑は以上のように分析しています。

◆フィボナッチ:結果的にはアップダウンのレンジ相場になる気配も?

 

 昨日記事にこの点は詳しく記載しています。そちらをご覧ください。

 というのも、この記事まで週間展望で書いてしまうと、製作時間がかなり膨大になってしまうので割愛します(笑)。

 

 ともあれ、先週に記録した高値7.48円が相当の上値抵抗帯として機能するのは間違いないと思います。場合によってはこのラインの上抜けもあり得ますが、現時点の地合いでは考えにくく、週間高値目処として意識されやすいと考えます。

 下値については、昨日記事の検証から現時点が下落3波動内5波動目であると考えており、様々な抵抗ラインは存在するものの、7.19円・7.02円が節目になるように感じています。

 

 その後は下落トレンド4波動目に入ると見られ、週間としては意外にもアップダウンでレンジ相場になる可能性が高いように考えています。

◆週間ランド円展望:7.00円~7.48円/方向感ない動きになる可能性も

 

  上記の分析を踏まえ、次週に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ:7.00円ー7.48円

◆ランド円の方向性:週を通してアップダウン・レンジ相場

 

 まず、諸指標推移については円高に傾く可能性が高く、これに紐づいて円安・債券買いが進む可能性が高いように考える。ドルについては推論建てできるほどの明確な方向性が見出しにくい点、また、今のドルは避難通貨としても機能している側面がある点などから、リスク回避での上昇と急落を繰り返して膠着する相場を考える。

 南アフリカ債利回り推移については、全般的には上昇トレンドが継続する可能性が高いながらも、直近推移が非常に勾配急な展開が続いている点から、比較的変わりやすい動きを示しつつ、結果的には上昇するような展開を推測する。

 

 リスク指標(今回は未検証)も上昇傾向かつ先行指標として機能している気配があり、やはり概況ととしては弱気相場を考える。

 

 レンジの値幅について、下値は先日記事(エリオット波動)の通り、7.02円を底値に想定しており、比較的浅い反発なら7.19円前後を、上値については先週の高値7.48が強く意識されると推測する。

◆洋傑のトレード戦術他

 

 洋傑は現在ノーポジションですが、今週はアップダウンが多い気がしているので、デイトレードとスイングに分けてトレード実施予定です。スイング分に関しては7.05-7.20円で買い・7.30-7.40で売りを構え、比較的長い目で相場を静観するつもりです。

  

 細かく稼ぐ局面、かな。

 (*´ω`*)