洋傑の個人的ランド円展望(2020年3月10日)

◆2020年3月10日(米国オープン~米国クローズ)の個人的推移展望

 

  今日の欧州市場は債券売りが加速する中、株価が急上昇しました。日経先物は20000円まで上昇しました。その後はやや値を戻して21:00現在は19700円程度でしょうか。今日のランド円推移はリスクの一時的後退によって円安になった事による相場高であり、円以外は然程の変動がない為、ほぼ諸通貨ペア同様(つまりは日経先物推移と同様)の推移となっています。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

 

 現在の諸指標推移は株高・円安・債券売りによってクロス円が上昇している状況と言えるでしょう。株価は節目である20000円で反落したものの、東京市場で18400円から19400円、そして欧州市場では19200円から20000円まで上昇しており、節目での反落とは言え、段階的に上昇している傾向に変わりありません。

 債券利回り推移は着実に上昇しています。ただ、ドイツ債利回りのみやや低水準なのが気になります。それでもこれから開く米国市場に於いて一番影響を与える米国債利回りが大きな下落もなく上昇傾向である点は、今後の展開に於いて非常にプラス材料です。債券同様にリスク指標である金価格も下落傾向ですので、現在の潜在的・顕在的リスクは後退傾向と言えます。

 しかし、資金流動がやや不穏な部分を残しています。それはドル以外は殆ど上昇していない点です。これはランドにもいえる事ですが、ほぼ資金のすべてがドルに集中している点は「何かあれば相場が急転する」危険をはらむものであり、夜間の推移はこの点を念頭に入れておく必要があると考えます

 

 とは言え、基本的にはリスク後退相場(資金流動を見る分にはリスクオンとは言えない気がしますので)です。余程のネガティブニュースが無ければクロス円は上昇しやすい地合いであると考えます。

 

 イベント面では今日は目立った発表がありません。今後の米国市場も諸指標推移を左右するような内容は無いと考えます。

 

 テクニカルの観点からの見解では、今まで短時間チャートで現れていた急上昇傾向が比較的長時間でも表れ始めています。アップダウンはありますが、今日は6.50円を割る展開にはないづらいと考えます。

 

 エリオット波動の観点からの見解は、先日書いた通り、直近の急落ライン視点である7.065円から底値である6.015円までの値幅(1.050円)からのフィボナッチ・リトレイスメントで考えたらよいと考えますので…

①F50.0:0.525円(6.540円)→通過済

②F61.8:0.648円(6.663円)→通過済

③F76.2:0.800円(6.815円)

④F78.6:0.825円(6.840円)

 の節目までは上昇すると思われます。この内、①②は既に通過していますので、恐らくは③ないし④迄序章する展開が考えられます。これ以上の推移は現時点で考えていませんが、この辺は夜間記事に書きたいと思っています。

 

 検証中指標分析の見解では、今後週末前~週明けまでのスパンでのランド円上昇が示唆されています。この検証法では値幅までは分かりませんが、初動の上昇が最も伸びるようなチャート推移となっていますので、今回の上昇波動が最も伸びる可能性が高いです。この点は上述のチャート推移と同様の見解です。

 上昇は2~4日程度のサインが出ていますが、その伸びも中盤以降は緩やかになるかも知れません。それ以降は2日程度で急落が示唆されているので、週後半には下落に警戒が必要になりそうです。(昼間記事と同様)

 

 

 ここまでの内容をまとめると以下の通りです。

①基本的に株高・円安見込み。債券動向で急落が起きた場合には警戒。株価は日経で20000円越えが焦点

②テクニカル判断では中時間チャートにてエクステンションが発生?大きな伸長に期待がもてる

③上値抵抗としては6.82円・6.84円が反応しやすい

④検証法での見解では2~4日程度の上昇相場の示唆。特に前半は急伸する可能性がある

 

 

  上記の分析を踏まえ、今日初動(東京市場)に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ(米国オープン→米国クローズまで)

→6.50円ー6.85円

 

 ランド円は概況が株高にさらに振れると推測し上昇を予測する。チャート推移においても伸長を示唆する動きがある点や、債券利回り推移の好転気配、円安への傾斜などから大きく値崩れしずらい状況の中、ランド円は上昇すると考える。

 但し、日経先物の20000円試しが今一度失敗した場合には相場急転の可能性もあり、米国市場開場後の推移には注意が必要。

◆2020年3月10日(欧州オープン~米国オープン)の個人的推移展望

 

 

 午前中は大幅上昇となりました。株価は最大で19400円越え迄上昇しています。トランプ大統領が減税を示唆した事による債券売り・株高・円安の傾向が顕著となり、東京市場・中国市場とも多少の上下はしつつも底堅く推移しています。

 久しぶりのポジティブニュースによってショートカバーが入っており、朝のオープン時18400円前後であった株価は今日も1000円近い推移をしたことになります。…本当に不安定相場ですね。

 

 さて、午後の欧州市場も、この株高を受けて推移する事になりますが、その辺の推移や、現在テクニカルに推移している傾向の強いランド円がどうなるかについて書いていきたいと思います。

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

 

 現在の諸指標推移は朝のオープンから比べて株高・円安・債券売りが顕著であり、金価格もやや下落の中、資金流動はドル高・諸通貨安となっており、概況はリスク選好、というよりは今までの傾向に対しての反動推移となっている印象が強いです。リスク指標である金があまり下がっていない点からも、それが伺えます。 

 諸指標推移における今後のポイントとしては債券動向や円推移を警戒する点は従来通りでありますが、一番の判断基準は日経先物が今日の高値付近である19400円~19500円を抜ける事が出来るかどうかにかかっていると考えています。

 昨日までの推移に於いて、上述のラインで抵抗帯が形成されていますので、このポイントを越えれば概況はリスクオンになる可能性が非常に高いと考えます。

 

 イベント面では今日は目立った発表がありません。諸指標推移を左右するような内容は無いと考えます。

 

 テクニカルの観点からの見解では、大きな上昇となるチャート推移のように感じます。具体的には短時間チャートとにてエクステンションが見受けられる点が主な理由ですが、現在は1時間チャートの雲に阻まれて上昇が緩やかになっています。ただ、現在短時間チャートでエクステンションが発生しているなら、上昇が継続する可能性は高く、雲を完全に抜ける6.55円以降は急上昇する可能性が大です。

 

 エリオット波動の観点からの見解は、先日書いた通り、直近の急落ライン視点である7.065円から底値である6.015円までの値幅(1.050円)からのフィボナッチ・リトレイスメントで考えたらよいと考えますので…

①F50.0:0.525円(6.540円)

②F61.8:0.648円(6.663円)

③F76.2:0.800円(6.815円)

 の節目までは上昇すると思われます。この内、①に関しては上述のチャート推移や概況から上抜けする可能性が高いと見ています。エリオット波動の観点から考えれば、②~③ラインでの反転が、確立としては高いように考えています。

 まだ現時点では今の波動構成がどうなのかは分析が進んでいません。とりあえずの目処として、上記①~③ラインが反応すると見ています。

 

 検証中指標分析の見解では、今後週末前~週明けまでのスパンでのランド円上昇が示唆されています。この検証法では値幅までは分かりませんが、初動の上昇が最も伸びるようなチャート推移となっていますので、今回の上昇波動が最も伸びる可能性が高いです。この点は上述のチャート推移と同様の見解です。

 上昇は2~4日程度のサインが出ていますが、その伸びも中盤以降は緩やかになるかも知れません。それ以降は2日程度で急落が示唆されているので、週後半には下落に警戒が必要になりそうです。

 

 

 ここまでの内容をまとめると以下の通りです。

①基本的に株高見込み。債券動向で急落が起きた場合には警戒

②テクニカル判断では短時間チャートにてエクステンションが発生?大きな慎重に期待がもてる

③上値抵抗としては6.54円・6.66円・6.82円が反応しやすい

④検証法での見解では2~4日程度の上昇相場の示唆。特に前半は急伸する可能性がある

 

  上記の分析を踏まえ、今日初動(東京市場)に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆ランド円レンジ(欧州オープン→米国オープンまで)

→6.30円ー6.82円(狭レンジ:6.40円ー6.82円)

 

 ランド円は概況が株高にさらに振れると推測し上昇を予測する。チャート推移においても伸長を示唆する動きがある点や、債券利回り推移の好転気配、円安への傾斜などから大きく値崩れしずらい状況の中、ランド円は上昇すると考える。

◆2020年3月10日(東京市場オープン~クローズ)の個人的推移展望

 

 昨晩は米国市場開場直後に最安値をつけた以降は、概ね株価は横ばい推移となりました。米国時間で下げが大きくならなかったのは久しぶりのように感じます。一方でランド円は夜半に付けた高値6.45円をピークに急落、株価推移と連動してない形、とは言わないまでも相関性の薄い動きであったように見ています。

 この辺の考察も含め、今日の東京市場開場後の動きを推論していきたいと思います。

 

※週間展望についてはこちら

※週間展望に於ける、エリオット波動観点の推移展望はこちら

※週間展望に於ける、検証中指標分析法観点の推移展望はこちら

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

 

 今朝の展開はズバリ、上昇相場になると見ています。但し、現在の段階で既に株価は初動から400円近い上昇となっていますので、開場直後ないし開場直前に一定クロス円は下がる可能性があります。そのタイミングを掴んで洋傑は買いを仕込んでおきたいところです。

 あくまで現在の株価上昇は東京市場が開くまでの一時的なトレンドであると考えるべきですが、開場後も債券に不穏な推移冴えなければ、株価は上昇、同時に円安に動くと見ています。

 

 連日同様に、初動から一時間程度の債券推移見定めは必要であると見ていますが、株価・債券利回り(特に米国債)とも、昨日は数度の下値試しがありつつも、米国市場開場直後に付けた下値を割る事はありませんでした。加えて、株価は2017年4月に付けた下値18190円とほぼ同じ値(18310円)で反発しています。この下に殆ど抵抗ラインが無いだけに、ここ数日の下落劇が一旦このラインで収まらないと相場の収拾もつかない状況になるだけに、一旦のショートカバーは入る(現時点でもその気配がある)と見ています。

 株価はスタートが18400円(日経先物)ですので、現在の高値18900円から少し下押しする展開を含みつつも、基本的には上昇してクロス円も好転する、というのが洋傑の見解です。

 

 資金流動をみても、実は先週同様に資源国(加ドルは除く)オセアニア通貨が割と強い状況です。先日のショックによって円やフラン、ドルと相反性の高いユーロは買われましたが、同時に上記オセアニア通貨も強いです。新興国通貨は依然として軟調ですが、東京時間はこれらクロス円の流れによって、株高となれば浮上すると見ています。

 

 一方で、昨晩のランド円推移を見ている分に、今のランド円は概況による振れ以上に、テクニカルな推移をしていると見ています。というのも、昨晩の高値を付けた時点で、本来なら上抜けするべき局面ながら、ランド円は反落しました。

 これは昨晩記事に書いた通り、エリオット波動に於いて、昨日急落後に付けた高値6.457円と安値6.015円の値幅に対してのフィボナッチ・リトレイスメント50.0を越えないと(絶対ではありませんが)、次の上昇相場に移行しずらいからではないかと見ています。事実、今のところランド円はF45.3までしか下押ししていません。

 

 また、昨日は4時間足(平均足)で陽線が付けば上昇すると見ていたものの、再度陰線が付きました。これを見る限りでは、検証中指標分析に於ける上昇トレンド形成の為には、8時間足規模の陽線がつかないと切り替わらない可能性が高そうです。

 

 このように概況の上向きに動かされつつも、基本的にはテクニカルの観点から下押ししやすく、今日のランド円は欧州時間以後に変動する可能性が高い流れであると見ています。

 

 ここまでの内容をまとめると以下の通りです。

①基本的に株高予想。18300円底に上昇すると推測。連日通り債券動向に注意しつつ動向を見るのが良い

②開場前ないし開場後に一旦の値下がりはあり得る

③概況上向きながらも、ランド円はテクニカルの観点から上値も抑制されやすい地合い

④8時間足(平均足)で陽線が付けば、今週は上向き相場になると推測

 午前中はランド円に限定して言えば一時的な相場です。ここで上昇してもなかなか昨日高値を明確に更新数展開は難しいかも知れません。8時間足で陽線が付けば、テクニカルに関係なく上昇トレンドになると個人的には考えます。

 

  上記の分析を踏まえ、今日初動(東京市場)に於ける洋傑のランド円展望を以下のように考えます。

◆株価が18300円を割らなければ(株価上昇相場)

 ランド円:6.32円ー6.46円

◆株価が18300円を割った場合(株価下落相場)

 ランド円:6.23円ー6.39円

  洋傑は前者の展開を予測しています。

 

 ランド円は概況が上向く見込み・推測の上に於いて、東京市場は上昇する可能性が高いと思われるが、一方でテクニカルの観点からはまだ上昇するには下落が必要な局面でもあり、広い意味でのレンジ相場となる可能性が高い(これは株価推移に関係なく)。