洋傑のつぶやき(エリオット波動の観点から考える今後の推移展望ver.3.13)

◆昨日推移を含めて、ジグザグ修正はまだ続いている可能性がある

 

※昨日の同内容記事に於いて、内容が以前の記事のものになっておりました。誠に申し訳ありません。その為削除させて頂きましたので、ご了承ください。

 

 昨日は米国債をFRBが600億ドル買い入れ開始報道で、一気にリスクが後退して、ランド円は一時6.58円まで急上昇しました。その後はずるずると値を下げて、今は6.32円前後まで後退しています。

 昨日本来アップする予定だった記事に於いて洋傑は、今回の6.015円から6.67円まで上昇した流れを「ジグザグ修正」波動であると推測していました。その根拠としては…

①6.015円から6.678円までの上昇波動が5波動になっていた

②6.678円からの下落が直近上昇波動のF61.8近似値で反発した

 などを根拠としています。もしそうだった場合には、再度の6.678円以上の高値更新があるはずですが、今現在は再度の下落に陥っています。

 

 このまま下落が続いて6.015円の安値更新になる(つまりはジグザグ修正は破綻)のでしょうか。洋傑は再度の高値更新はあると考えており、この修正波動は続いている、という見解です。

 

 しかし実際問題として、ランド円(というよりはクロス円)は急落しています。これは今なお続く株安に端を発している可能性が非常に高く、株価等は節目の18000円で反発しなかったため、これから更に下落する可能性(恐らく15000円程度?)が高まっています。その状況下に於いて、現状の下値6.274円では反発しきれない、といった印象を受けます。

 ジグザグ修正は2波動目のリトレイス(戻し)が通常フィボナッチ50.0~78.6までのパターンが多いです。よってこの下落波動がジグザグ2波であるなら、ランド円の下値は以下のパターンがあり得ます。

①F50.0:6.346円→通過済

②F61.8:6.268円

③F76.2:6.172円

④F78.6:6.156円

 この内①は通過済、②は今の概況から下抜けする可能性が高い状況です。ですので、東京市場で株価下落が止まらずに続落となった場合、③④ラインまで下押しする事はあり得ます。

 

 東京市場の動向は株価と債券で計るべきでしょうが、昨日の南アフリカ債のように、今回はFRBが米国債を大量購入していますので、こちらも指標機能がマヒしつつあります。引き続きチェック指標としては必要ですが、今日に限って言えば日本債利回り推移の方が信憑性が高いかも知れません。また欧州時間以後は変動が大きいながらもドイツ債で概況を推し量る必要度が高いと考えます。

 

 ここまでの内容をまとめると以下の通りです。

ⓐ株価推移が非常に不穏な為、ランド円の6.274円下値更新はありえるが、ジグザグ修正は継続中と推測

ⓑランド円が6.274円を下抜けした場合は、6.268円・6.172円・6.156円の近似値で反発する可能性高

Ⓒ直近下値(6.274円)更新があるかどうかは債券動向が重要ながらも、今日は日本債で見るのが良いかも

ⓓ下落相場になっても再度の反発はあると見ており、6.678円越えはあると考える

 今日の東京~欧州市場も大荒れの予感です。長期ポジション保持の難しい局面であると考えます。