洋傑のつぶやき(エリオット波動の観点から見る直近のランド円推移と展望)

◆まずは先週動向まとめ・今の波動ケースパターンの推測

 

 今回は3月14日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

 また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。

 

 まず、直近のランド円推移について、今のランド円は以下のパターンがあると考えています。

①下落5-2波動目(ジグザグ修正c波途中or終了)

②下落トレンド(7.826円→6.015円)に対する調整波a波(5波動)

③上昇トレンド1波動目

 ②③に関してはどちらも途中までは推移が同じでしょうから、今の時点で判別するのは難しいと思います。①か②③かの判断は現在の諸指標推移やファンダメンタルズ次第で見当を付けられるでしょうが、洋傑はまだどちらともいえない状況です。

 

 ひとまず、今後のエリオット波動の観点に基づく推移展望を書く前に、現在までの波動推移を書いておきたいと思います。

ⓐ下落1波動目:7.826円→7.453円(0.373円)

ⓑ下落2波動目:7.453円→7.756円(0.303円)

Ⓒ下落3波動目:7.756円→6.760円(0.996円)

ⓓ下落4波動目:6.760円→7.068円(0.308円)

ⓔ下落5(5-1?)波動目:7.065円→6.015円(1.050円)

ⓕ下落5-2波動目 or 調整上昇1波動目:6.015円→6.732円(0.717円)

※下落トレンド(直近まで):1.811円 

 

 今後の推移については上述の①②のパターンで考えてみたいと思います。

 まず①のジグザグ修正についてですが、ジグザグ修正の根拠としては、最初の上昇波動が5波動になっている点に基づいています。その内容は以前の記事に書きましたので割愛しますが、現在までの推移としては以下の通りです。

1)ジグザグa波:6.015円→6.678円(0.663円)

2)ジグザグb波:6.678円→6.274円(0.404円)

 b波/a波(フィボナッチ:60.9≒61.8)

3)ジグザグc波:6.274円→6.732円(0.458円)

 このジグザグc波は一般的にはa波の1倍になる事が多いですが、0.618倍・0.762倍・0.786倍(1.618倍もある)になる事もあります。その場合のジグザグc波終点目処としては…

4)a波の0.618倍:0.409円(6.683円)→通過済

5)a波の0.762倍:0.505円(6.779円)

6)a波の0.618倍:0.521円(6.795円)

7)a波の1.000倍:0.663円(6.937円)

 となります。また、ジグザグ終点としては直近の下落波動(5波動目 or 5-1波動目・1.050円)のフィボナッチ・リトレイスメントも作用しやすいので書くと、

8)F61.8:6.663円→通過済

9)F76.2:6.815円

10)F78.6:6.840円

 となります。この推移を見る限り、現在の6.732円が高値反転ポイントになる可能性は低いように考えます

 

 但し、下落ライン上限(一目基準点)で反落している事もありますので、ここで下落する可能性もあります。まだフィボナッチ・リトレイスメントやa波の波長比率、テクニカル面の下落ライン引きだけでは、まだ判別するのは難しいように考えますが、個人的な意見・展望を差し込むなら、下落ライン反発ではまだ再度の上昇になると考えます。

 個人的に再度の上昇を考える理由としては、現在のジグザグc波がまだ3波で留まっている点からです。即ち、

①ジグザグc-1波動目:6.274円→6.585円(0.311円)

②ジグザグc-2波動目:6.585円→6.303円(0.282円)

③ジグザグc-3波動目:6.303円→6.732円・現在進行中?

 であり、まだ5波動にはなっていません。また、エリオット波動の理論として「1波動終点と4波動終点は重複しない」という特性上、今の高値でジグザグc波内の4波動目が始まるとも思えず、このままの流れで上昇する可能性が高いようには考えていますが…週末概況を見る限り、それも可能性薄のような気がします…。

 

 また、ジグザグ修正であった場合、今後は5-3波動となりますが、そうなった場合、ランド円は理論上5円前半まで食い込む暴落となります。果たして現時点でそこまでの流れになるかどうかを考えると、週間での展望は下落よりは上昇があり得るように感じます(自信は無い)。

 

 さて、もう一つの下落トレンド全体の調整波動であったケースです。この場合は現在洋傑が推測しているジグザグ修正と波動上は一緒の形態(5-3-5波動)をたどりますが、その後も再度の3-5波動を経ますので、その点がジグザグと異なります。そもそもジグザグ修正と推進波(5波動)の見極めラインとしては

①3波動目の伸びが1波動目の1.618倍以下

②下落トレンド始点を越えるかどうか

③(当然ですが)3波動か5波動か

 となります。いずれかが当てはまれば推進波の可能性が高く、中短期のトレンド転換になると考えます。

 

 仮に今回の上昇が推進波であった場合、想定される高値は、直近までの下落トレンド全体に対してのフィボナッチ・リトレイスメントが作用しやすいので、今回はそれに限定して書きます。

ⓐF38.2:6.706円→通過済

ⓑF50.0:6.920円

ⒸF61.8:7.134円

ⓓF76.2:7.394円

ⓔF78.6:7.438円

 となります。かなり大きい上昇となり、今後の相場上昇が大前提となりますが、この上げの後、再度下値更新するかで今後の推移が決まってきそうです。但し、来週の段階でそこまで推移が進展するとは思いませんので、ここでは割愛します。

 

 

 まとめると、ジグザグc波継続の可能性が(理論上)続いている可能性が高く、その場合は最低でも6.78円~6.94円までは上昇して下落、それ以上の上昇になった場合は大きな調整(下落トレンド全体に対して)ないし大きなトレンド転換となると見ています。

 

 以上、エリオット波動観点からの推論記事でした。