◆今までの推移から考えられる波動パターンについて
今回は3月23日現時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。
まずは6.015円から始まる波動について、今までの動きを簡潔にまとめると以下の通りです。
●1波動目:6.015円→6.732円(3波動・0.717円)
●2波動目:6.732円→6.157円(3波動?・0.575円)
②について、3波動?と書いたのは、以後の推移次第で変容することがあるからです。そして②幅は①幅のフィボナッチ・リトレイスメント80.1となり、現時点ではここで反発上昇しています。
前提として先週のエリオット波動記事に於いて書いている通り、今の波動は6.015円から始まる、下落波動に対する調整波(abc波)であるとしています。その上に於いて、今日の安値6.157円からの反発は以下の波動展開が推測されます。
①フラット調整c波
②フラットorトライアングル調整b波2波動目
以上の2点が現時点で考えられる推移パターンです。
まず①ですが、この仮定で考えるならば、今後の推移は6.157円から始まる5波動c波が始まることが推測されます。このケースで考えると今後の推移展望としては…
ⓐフラットa波(0.717円)と同じ値幅の上昇…6.874円
ⓑフラットa波の 0.9倍ないし1.1倍(推定フラットの上下限・0.645円 or 0.788円)…6.802円 or 6.945円
が、考えられますので推定値幅としては5波動で6.802円~6.945円となります。この推定値幅の上限6.945円は7.826円から始まる下落トレンドのフィボナッチ・リトレイスメント50.0(6.920円)の近似値にもあたります。
次に②ですが、こちらはその後の推移も幾つかのパターンに分かれます。まず共通部分として一旦の上昇があると推測されますが、この上昇値幅は①とは異なり、直近下落幅0.575に対するフィボナッチ・リトレイスメントが作用すると推測されますので、以下の地点で反転下落に移る可能性が高いと思われます。
1)F50.0…6.444円
2)F61.8…6.512円
3)F76.2…6.595円
4)F78.6…6.608円
このいずれかの抵抗ラインでの反転後、各修正は同の内容によって下値が変わってくると思われます。
◆トライアングル修正:6.02円~6.10円で反転上昇
◆フラット修正(b波パターン):6.02円近似値で反転上昇
◆ランニングトライアングル・拡大フラット・ランニングフラット修正:5.70円~5.85円で反転上昇
となることが考えられます。
ともあれ、一旦は上昇に転じる可能性が高く、その上値は6.44円~6.95円とまだ広範です。ですが、今までよりはやや的が絞られてきた感があり、以後の推移の可能性も狭まりつつある点は前進であると考えます。
以上、エリオット波動観点からの推論記事でした。