洋傑のつぶやき(格付け前の相場推移についての見解)

◆このタイミングで入ってきた、格付け延期の可能性が相場に与える可能性

 

 今日の大王さんのツイートにて、ムーディーズ格付け延期の可能性が出てきたとの報道が入りました。詳しくはこちら。これにより、ランド円にとっての底上げ材料ができたことになります。

 これまでのランド円相場に於いてもポジティブ・ネガティブニュースが大きな内的要因として存在する局面は多々ありましたが、それが相場に反映されないケースは何度もありました。ですが洋傑はこのニュースがランド円相場の上昇に大きく寄与する可能性が高いとみています。その理由としては「今までのランド円相場が下げすぎている」点と、依然として「上値が重い」点からです。

 

 今のランド円相場は他の通貨ペアと比較しても下げすぎている感が強いです。クロス円で考えても相対的に下げ幅が高く、先進国通貨であるユーロ円、資源国通貨である加ドル円・豪ドル円・NZドル円・新興国でもリラ円などは過去最安値になっていない中、ランド円とペソ円は過去最安値を更新しています。これは自国のネガティブ内容(ランドはSAAやESCOM・格付け問題、メキシコはあまり詳しくはありませんが、政情+原油価格でしょうか)を加味しても下げすぎの感があります。また、その傾向は南アフリカ債利回りの過剰な投げ売り(ここ2か月で利回りは約30%以上上昇する事態になっています…)からも推測されます

 

 以上の点から、この報道によってランド円は相対的に上昇しやすい地合いに傾く可能性が高いとみています。その基準としてはランド円推移に関係なく、南アフリカ債券利回り動向が一つの目安になると思います。これから週末にかけて南ア債利回りが目立った下落(今までの推移が推移ですので、日に0.200程度は下げないといけないと思いますが…)を続ければ、一定以上の反動上昇が想定されます。

 その上昇幅はエリオット波動によって算出する方が正確であると思いますが、先日の記事でも書いた通り、仮に下落するとしても(これも格付け自体がなくなれば可能性として低くなりますが)今後当面の下値は限定されることになりそうです。当面は7.826円から6.015円まで続いた下落波動に対する調整abc波として、上昇傾向になることも期待できそうです。

 

 話がやや後回しになりましたが、その調整abc波の上昇は波動の形として

①フラット調整(3-3-5波動)

②ジグザグ調整(5-3-5波動)

③トライアングル調整(3-3-3-3-3波動)

 のいずれかの形態をとって上昇するとみています。そして、その上昇高値のめどは、今までの下落幅(1.811円)のフィボナッチ・リトレイスメントから算出して…

ⓐ50.0:6.920円

ⓑ61.8:7.134円

Ⓒ76.2:7.394円

ⓓ78.6:7.438円

 の点が反発ポイントとして機能しそうです。ひとまずはⓐを目指して上昇をする展開が想定されます。

 

 連日の非常に不安定な地合いの中で、そこまで上昇する流れになるかどうかは現時点ではなかなか信じきれない部分が多いですが、先週末の検証中指標分析法の記事でも書いた通り、預言書に於いても週末にかけては上昇一途の展開がサインとして示唆されています。一定仕掛けても良い局面になってきた感もあります。

 

 以上の内容から、概況推移を加味していないにしろ、今後週末にかけて一定のランド円上昇が期待できる地合いになる可能性が高まっていますが、直近の推移までをまとめて、今後の推移を見ていきたいと思います。

 

 まず、昨日のエリオット波動記事に於いて、現状はフラット調整(ややジグザグに近いリトレイス幅80.1ですが)かトライアングル調整の可能性が高いと書いていました。今日のこの内容を加味するなれば、前者のフラット調整が展開として高いように洋傑は見ています。

 そのフラット調整はまだ波動カウントが絶対ではありませんが、おそらく以下のカウントで今は良いと推測しています。

●調整a波:6.015円→6.732円(0.717円)

●調整b波:6.732円→6.157円(0.515円)

 このカウントで仮定した場合、c波始点は6.157円となり、c波はフラット調整の特性上、5波動になりますので、洋傑の見立てではc波2波動まで終了していると考えます。

●c波1波動目:6.157円→6.312円(0.155円)

●c波2波動目:6.312円→6.215円(0.097円)

 フィボナッチ・リトレイスメントは62.5となり、61.8の近似値となっています。反発点としては申し分ない地点です。

 

 今後c波3波動は延長波となる可能性が高いので、その慎重幅としては以下のパターンが推測されます。

●1波動目の1.618倍:6.407円

●1波動目の2.000倍:6.467円

●1波動目の2.618倍:6.572円

●1波動目の3.000倍:6.622円

●1波動目の3.618倍:6.717円

●1波動目の4.000倍:6.777円

●1波動目の4.618倍:6.882円

 現時点の推測では以上の点までの上昇が予測されます。フラット調整の値幅で考えれば、3.618倍~4.618倍位まで上昇する方がバランスが良いので、案外その辺りまで一気に上昇することもあるかもしれません。

 また、今はまだ考える必要はないかもしれませんが、この上昇波動が大きくなった場合、フラットではなくジグザグ修正に代わることも想定する必要が出てくるかもしれません。その辺はそうなったときにでも書きますね。

 

 波動上でも、地合いでもランド円は”上昇しやすい素地”が整いつつあります。いよいよエントリーポイントが近いと捉え、洋傑もポジション建てを進めます(笑)。