洋傑のつぶやき(徒然記事)

◆徒然記事:小池都知事の会見でランド円はどうなる?

 

 欧州時間から大きく値を伸ばし始めたランド円は6.458円まで上昇しました。これによりc波1波動(仮)の値幅0.155円の1.618倍である6.407円、2.000倍である6.467円に向かっている状況と言えます。まだ上昇が収まった気配も見受けられません。

 そんな中、20時に小池都知事の会見が行われるようです。これによってランド円も影響を受ける可能性はありますが、洋傑は大勢に影響する程の内容にはならないと見ています。

 

 理由は幾つかありますが、まず一つ目として、コロナ関連報道によるロックアウトや非常事態宣言などの内容はすでに各国で行われており、また現在進行形の内容です。すでに下げるであれば下げる局面のただ中にあるのは今も同じであり、新規の報道によって大きく変動する相場展開ではないと考えます。

 それに付け加えて、仮に東京都が外出制限なりロックアウトを行う場合、通貨インデックスは恐らく円安に傾くと見ています。これはコロナ対応の初動に於いて日本が避難された際の傾向と同様に、避難通貨としての安全性に疑問符が付いた場合に、恐らく資金流動は円売りに傾くと考えるからです。直近の円推移を見ても、完全に避難通貨として機能を取り戻しているかと言えば、そうでもない気配が多分にあります。

 

 二つ目の理由として、昨日のオリンピックの事実上延期報道の際の株価・為替の変動です。報道後の諸指標推移は大きく変動する事はありませんでした。これは既に相場が同内容について織り込みを行っていたことを示すものであると考えています。

 東京のロックアウトも十分あり得る自体であったと見ています。それを相場が織り込んでいたとしても不思議はありません。但し、最初の理由程強いものではありませんが。

 

 三つ目の理由として、昨日からブログ記事内にて書いている南アフリカの地合い改善です。南アフリカがムーディーズ格付け延期の可能性が出てきたことにより、今まで売られ過ぎていたランドに対する一定の買戻しが起きる状況にあると推測するからです。この動きは今日の南アフリカ債利回りの異常下落でも伺う事が出来ると思います。

 

 これらの理由に加えて、エリオット波動がもしc波3波動目であるならば、もう一段・二段の上昇があって然りの状況です。

 

 以上の点から、洋傑は会見後の推移についても今までの流れが変わる事無く、ランド円上昇が米国市場まで維持されると考えます。

 但し、テクニカル的には一旦の調整に入る気配もあります。場合によっては6.35円程度まで下げる展開もあり得ますが、基本的な方向性は依然として上向きであると推測します。

 

 欧州時間は当初こそ6.458円まで上昇しましたが、その後は反転下落に移り、一挙6.361円まで下押ししました。ですが繰り返し申し上げている通り、洋傑はこの下落が上昇の為の下落、調整下落であると考えています。

 その理由としては本記事ないし以前の記事に書いた通り、現在のランド円が下げすぎている感が強い点と、格付け延期報道が相場に織り込まれ始めている点からそう考えているわけですが、現実としてランド円はまだ下落傾向が続いています。もし仮に反発するとしたら、それはどのあたりになるか、現時点の見解を書きたいと思います。

 

 まず考えられるのは、直近上昇幅に対するフィボナッチ・リトレイスメントで考えれば良いと思われますが、直近の上昇幅(6.300円→6.458円・0.158円)から考えると以下の通りとなります。

●F50.0:6.379円→通貨済

●F61.8:6.360円→現時点の反発ポイント

●F76.2:6.337円

●F78.6:6.333円

 直近の反発点は6.361円ですので、殆どフィボナッチ61.8に相当します。直近の上昇傾向は洋傑の見立てではエクステンションになっていると思っていますので、直近上昇幅のフィボナッチ50.0~78.6までの反発を連続する展開を考えています。故に78.6までで反発する展開を推測しますが、逆に78.6までで反発しなかった場合は相場下抜けの可能性が出てくる為、要注意です。

 

 概況は欧州時間に比べると安定さをやや喪失していますが、依然として円安は続いています。株価推移は朝記事に書いた範疇の下落でとどまっていますので、概ね概況に大きな懸念はありません。債券動向は別として、原油価格の下落とドル上昇には一定警戒する必要はあるものの、連日ほどの不安定さは現時点ではありません。

 これらの理由から考えても、ランド円の調整下落は一時的なものであり、大勢としてはまだ上昇が続くというのが洋傑の見解です。

 

 米国時間に関しては上述の6.333円までで反発上昇する流れになると個人的には考えています。ではその後反発したとして推移はどうなるでしょうか。先ほど書いた通り洋傑はこの上昇がエクステンションしている(延長波動によく見られる傾向)とみており、個の推移から言えば、次回反発したポイントから0.150~0.180程度は上昇すると考えています。それで推測した場合、おそらくは6.50円~6.65円程度のまとまった上昇になると考えます。

 

 但し、繰り返しになりますが、6.33円を割り込むと相場下抜けの危険が高まります。波動のみでこの判断をするのは危険ですが、一定のラインとして6.33円を意識する必要あると考えます。

 (´・ω・`)ベイコクシジョウドウナル