洋傑のつぶやき(遂に節目を越えたランド円)

◆直近上昇幅のフィボナッチポイントを全て抜けて、6.156円割れを目指す展開

 

※本記事内容は洋傑の個人的な見解に基づく展望を書いております。あくまで個人的見解であり、明確な先行きを示唆する内容では無い点をご理解の上、ご覧ください。

 

 今日の欧州時間にランド円は洋傑の展望とは裏腹にフィボナッチ・リトレイスメントの抵抗ラインを下抜けしました。その後は3銭程度のアップダウンを繰り返しながら徐々に下がっていますが、いずれ大きく下げる局面に入ることが想像されます。この記事を書いている間に下がるかも知れませんが、その波動形態や下げ幅についての見解をテクニカルの観点から書きたいと思います。

 

 まず直近上昇幅に対してのフィボナッチ・リトレイスメントは節目(23.8/38.2/50.0/61.8/76.2/78.6)を全て通過してしまいました。これにより一部の例外を除き、6.156円まで下押し・下抜けする可能性は非常に高くなっています。一時的な急上昇によって6.24円程度まで上昇することもないとは言い切れませんが、いずれにせよ下落になると洋傑は考えています。

 そもそも、今日の相場推移に於いて考えていたのは昨日記事に書いた内容でもありますが…

①6.22円までで反転上昇して6.47円越えを目指す展開

②6.22円を下抜けして6.156円割り込み、6.02円を目指す展開

 のいずれかで考えていました。もちろん基本方針は①でしたので、この見込みを外したわけですが、そうなった以上は展望を切り替えて②を基軸とする他ありません。

 

 上記の推移が②で切り替わった事により、現在の波動は洋傑見立てでは”フラットないしトライアングル調整b波途中”となります。よって今後考える洋傑の下値目途は以下の波動形態によって異なってきます。

ⓐランニング(フラット+トライアングル)調整or拡大フラット調整:下値推定5.742円~5.845円

ⓑフラット調整:下値推定6.015円~6.090円

Ⓒトラインアングル調整:6.080円~6.130円前後

 この推論で行くと、ランド円は6.1円前後までは下押しする可能性が高いと言えます。この推移はこのタイミングまでくると、ムーディーズ格付けを含めて考える必要が出ている局面です。

 

 これはあくまで想像論ですが、ⓐの展開まで下がることは発表が成されるまではないと見ています。金曜もあと僅かですし、時間的余裕もありません。普通に考えてそれほど短期間に6円割れまで行くことは考えづらいでしょう。仮にⓐまで下げる展開があるなら、それは明らかに格下げという形になりますが。

 逆に格付け延期や維持になった場合には急伸という流れになるでしょうから、今晩下押ししたラインで反発、ということになりそうです。いずれにせよ現時点では3-3波動の段階であり、今後の推移次第ではなんとでも変動できる状況で、推移はまだ変動の余地がある段階です。洋傑は一旦②案で進めていますが、まだまだ推移は不安定であり、見極めが必要なのが実情です。

 

 話を戻して、以上のケースを考えた場合、最低でも6.1円前後までは下押しする展開が推測されます。

 

 …個人的には6.1円すら下抜けしそうな気がします…

 (´・ω・`)ジシンハナイ ソウバシタヌケデチョットショック 

◆徒然記事

 

 今週は前半比較的展望通りに推移し、後半は外れた感があります。洋傑は週間展望に於いて下落→上昇を見込んでいただけにペースがやや遅い印象を感じています。何より相場推移に於いて格付け延期を織り込むと考えていたのが展望を曇らせたかもしれません。ファンダメンタルズは相場の流れを作らない、今までの経験から得ていた知識を生かしきれなかったと反省しています。

 これは諸指標推移に関しても今週はそうです。推移が狂い気味の債券(先進国債+南ア債)は別として、ランド円の推移との相関性については、残念ながら薄かったと言わざるを得ません。しかしながら全く参考にならなかった訳でもなく、諸指標分析も依然として非常に重要であることには変わりありません。解読が難しい、といった感じでしょうか。

 

 今週はエリオット波動に代表されるテクニカルに頼る部分が非常に多かったと感じています。そのテクニカルさえ、先週段階で考えていたジグザグ修正が破たんした事により、先行きが異常なほど不明瞭になりました。やはり仕掛けるにはリスクの高すぎるタイミングだったと痛感しています。

 それは今も変わりません。まだ推移がはっきりしておらず、どうしても高いリスクを払う必要がある局面です。クローズにかけて格付け発表もあるでしょうが、その結果がどうなるか、どこまで行っても予想の域を越えません。

 

 上記に於いて今後の個人的展望を書いておいて何ですが、ここは焦らず、しっかり見定めるのが良作であると考えます。