洋傑のつぶやき(エリオット波動の観点から見る直近のランド円推移と展望)

◆まずは先週動向まとめ・今の波動ケースパターンの推測

 

 今回は3月28日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

 また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。

 

 まず、直近のランド円推移について、今のランド円は以下のパターンがあると考えています。

①調整abc波動(フラット調整)b波動

調整abc波動(トライアングル調整)b波動

調整abc波動(ランニングフラットorランニングトライアングル調整)b波動

調整abc波動(拡大フラット調整)b波動

 いずれも途中までは推移が同じでしょうから、今の時点で判別するのは難しいと思います。

 

 ひとまず、今後のエリオット波動の観点に基づく推移展望を書く前に、現在までの波動推移を書いておきたいと思います。

ⓐ下落1波動目:7.826円→7.453円(0.373円)

ⓑ下落2波動目:7.453円→7.756円(0.303円)

Ⓒ下落3波動目:7.756円→6.760円(0.996円)

ⓓ下落4波動目:6.760円→7.068円(0.308円)

ⓔ下落5波動目:7.065円→6.015円(1.050円)

ⓕ調整a波動:6.015円→6.732円(0.717円)

ⓖ調整b波動:6.732円→6.108円(0.624円)現在進行中

※下落トレンド(直近まで):1.811円 

 

 直近下落幅と上昇幅のフィボナッチ・リトレイスメントは87.0に達しており、現時点では上記①~④全てのパターンが考えられます。これが3-3波動途上の読みにくさを物語っています。ですが、ムーディーズの南アフリカ格下げによる影響は10銭以上の下落を伴う可能性(10銭で効くかどうか怪しい限りです)を考えると、②については現時点においても破棄して良い推移パターンかもしれません。

 それを含め、①③④のパターンに限定して記載していきたいと思います。

 

◆フラット調整

 最安値6.015円を割らない程度の下落で留まり、その後反発する波動展開です。その場合、上昇高値目途は前回高値である6.732円前後が強く意識されます。

 その見極め局面は週明け初動に早速訪れることになりそうです。即ちムーディーズ格下げによる初動の下窓(おそらくそうなると洋傑は見ていますし、普通に考えればそうなる可能性が極めて高い)による下値試しになりそうです。ここで抜けずに反発すればめどを見て一気に上昇する展開もあり得ますし、一度抜けてしまえばそれが一瞬でも破たんとなります。

 現時点において、格下げによる下窓が初動に於いても10銭で収まるかはかなり厳しいとみており、可能性としてはやや低いかもしれません。

 

◆ランニング(フラットorトライアングル)調整

◆拡大フラット調整

 現時点ではこの流れが最もあり得る展開であると考えています。つまりは直近最安値を下抜けて6.015円を割り込む展開パターンですが、この波動に於いてはb波動に於いて、直近上昇幅(6.015円→6.732円・0.717円)の1.238倍ないし1.382倍の値幅をリトレイスする展開が推測されます。

 ●1.238倍:5.845円

 ●1.382倍:5.742円

 このパターンに於いては上下値幅内で反発する事になると思われます。そしてその後の上昇(c波動)は0.717円の1.618倍程度の上昇(1.160円)になると思われますので、おそらく6.90円~7.01円程度まで上がる事が考えられます。

 

◆トライアングル調整関連(abc調整)

 現時点においては可能性の低い展開パターンとなってしまいましたが、6.03円~現時点程度の下落で留まればその後の展開として考えられます。この推移は三角持ち合いといえば聞こえが良いですが、収束までは動きが非常に曖昧になることが多く、現状のランド円推移が更に不明瞭になることを考えると、このケースでない方が良いかもしれません。

 

◆その他

 拡大フラットないしランニング調整で想定されるラインを抜けた場合がこれに当たりますが、下げ幅としてはかなり未知の領域となってきます。この展開に洋傑はならないとみていますが、なったときは別途見解を出します。

 

 要は6.015円で反発するか、抜けるかにかかってきます。どちらかといえば抜ける方が今後の推移は捉えやすいでしょう。

 

 先週よりは動きの展開が絞られていますが、それでもまだ方向性が定まった感は薄く、相場推移は混迷することが考えられます。次週も初動から難しい局面となることが推測されますので、引き続き警戒が必要な局面であると思われます。

 以上、エリオット波動観点からの推論記事でした。