洋傑のつぶやき(膠着相場は波動展望が重要…)

◆今のランド円は諸指標推移で掴み難い地合いか

 

 現在のランド円は7.00円前後でしょうか。米国ADP雇用統計の良結果によって円安が進み、ランド円は19:00につけていた高値7.05円に再び並んだものの、その後はじり安展開となり、先ほどのEU(厳密にはイタリアとフランス)のリセッションリスク報道によって一気にランド円は7.00円まで下押しする展開となっています。

 今後の推移は直近のネガティブニュースによって不明瞭ですが、現時点において急激な円高に傾いていない事から、米国市場開場後に一定持ち直すのではないかと考えています。この辺は急落直後ですので、何とも言えません。

 

 ともあれ、今日明日の展望については変更する気はありません(大体6.97円辺りを底に反発すると見ていますが、自信はありません←0:00時点で反発しています)。というのも、ここ最近のランド円推移は諸指標推移があまりきれいに作用する事が少なく、ましてや瞬間値で見るとその把握は非常に困難です。

 この原因として、洋傑は7.826円から始まっている下落トレンド4波動目に入ったからであると推測しています。

 

 洋傑もエリオット波動と諸指標推移を基に推移展望を書き始めてそれなりの時間は経過しましたが、一定のサイクルのようにいずれかの方法論が作用しづらくなる局面があります。今回のように諸指標推移が活用しづらい時期は、”エリオット波動の調整波局面(特に4波動目)”であると考えています。

 今までも何度か書きましたが、エリオット波動4波動目は動きも非常に曖昧かつ不安定な推移となる事が多く、動きも勿論安定しません。このタイミングは往々にしてテクニカル分析の方が精度が上がる傾向だと、洋傑は思います。

 

 下落3-4波動目を思い出していただければある程度納得いただけるかもしれません。以前の3-4波動目は上向きのトライアングル修正となった局面でしたが、この時も日々の推移は非常に変わりやすく、尚且つ諸指標推移もむしろランド円推移の後追いになるケースが多かった印象があります。

 概況が余程明確なリスクオフ・オンになった場合を除き、4波動目にはこの傾向が色濃く出るケースが多いです。そういった意味ではこの4波動中はライン引きやエリオット波動で推移を読んだ方が良い局面である可能性があります。

 

 あと、この4波動は比較的期間が長くなることが多いです。前回も約3週間程度続きましたので、高値としては7.17円(やや含みを持たせて7.25円)を高値に、6.78円(こちらも含みを持たせるなら6.65円)を下値のレンジ相場になると、現時点では考えてます。

◆テクニカルでも読みづらい現状推移…

 

 と、書いておいてなんですが、テクニカルの観点から見てもこれからの推移がどうなるかはまだ計りかねます。

 とりあえず、現時点で発生する波動構成は以下のパターンになるとは考えています。

ⓐ拡大フラット修正

ⓑフラット修正

Ⓒランニングフラット修正

ⓓトライアングル修正

ⓔランニングトライアングル修正

 今の時点では、どの形態になっても不思議はありません。もし直近高値(7.066円)で一旦反転する流れを明確にした場合にはⓐの可能性が高くなりますが、そうでなくそのまま7.17円前後まで上昇した場合には他のパターンが可能性として高まります。

 また、現時点の高値(7.066円)時点で既に4波動目としての最低上昇目処までは達していますので、流れ次第ではこのまま5波動目に入る可能性もあり得ます。そう考えると非常に危うい相場状況と言えます。

 

 まだまだどうなるか不明瞭ですが、洋傑はこのまま下落に入るような、簡単な相場動向にはならないように感じます。