洋傑のつぶやき(エリオット波動の観点から見る直近のランド円推移と展望)

◆まずは下落トレンドのまとめ・今の波動ケースパターンの推測

 

 今回は3月7日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

 また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。

 

 まず、直近のランド円推移について、現在の下落パターンは「下落4波動目パターン」と「下落5波動目パターン」の両方で考えていますが、個人的には前者(下落4波動目)であると推測しています。

 4波動目か5波動目かの見極めは以下の点であると考えています。

※直近に予想される下値が6.643円前後で反発するか下抜けするか

 これは4波動目とした場合、その波形パターンが以下の3つになる事から推測しています。

①拡大フラット調整

②ランニングフラット調整

③ランニングトライアングル調整

 この内③だけは下値の目安が無い(と思いますが、しらないだけかも…)ですが、①②に関しては直近の上昇波動(仮定1波)幅の1.238倍~1.382倍になる事が多いです。その目安から考えると、6.643円が1.382倍で最大波長となる事になります。やや余裕を持たせて考えるなら、6.62円辺りまでで反発しないようなら、4波動内の調整波である可能性が高まります。

 

 それでも5波動目が否定された事にはなりません。白黒はっきりさせるならむしろ上記の見極めにおいて下抜けした方が方向性がはっきりして先行きも分かりやすいです。

 

 現在の地合いから考えれば、5波動目の可能性が高いですが…

 

 反発の可能性としてはあくまで諸指標推移や現在の地合いから、格付け発表までに過去最安値までは下がらない(5波動であった場合は、恐らくそうなる)と考えている点が最も大きいです。それに付け加えるなら、下落4波動が終わったにしては、波動構成が「単純すぎる」という、個人的な所感からです(笑)。

 何度も書いた内容ですが、トレンド4波動目は非常に複雑な形を示すことが多いです。これは5波動内の4波動目であると同時に、仮にフェイラーとなった場合には、この4波動目が2波動目となる事もあり得るからだと、個人的には考えています

 

 さて、ここから先は”4波動目であった場合の今後の高値目処”と、”5波動目だった場合の今後の下値目処”について記載していきますが、その前に今までの下落トレンドをまとめておきます。

◆直近のランド円下落トレンド

①下落1波動目:7.826円→7.453円(0.373円)

②下落2波動目:7.453円→7.756円(0.303円)

③下落3波動目:7.756円→6.760円(0.996円)

 ⓐ下落3-1波動目:7.756円→7.532円(0.224円)

 ⓑ下落3-2波動目:7.532円→7.681円(0.149円)

 Ⓒ下落3-3波動目:7.681円→7.205円(0.476円)

 ⓓ下落3-4波動目:7.205円→7.478円(0.273円)

 ⓔ下落3-5波動目:7.475円→6.760円(0.715円)

 ※3-1/3-5波動始点幅と3-5波動値幅の比率→28:72(38.2:61.8が理想)

④下落4波動目:6.760円→現在進行中?終了?

 ⓐa波:6.760円→7.065円(0.305円)

 ⓑb波:7.065円→6.665円(0.400円)

 ※a波/b波:1.311(理想は1.238or1.382・範囲内で誤差は多い)

 

 今後のパターンを上記2つに分けて記載していきます。まずは単純な5波動目のパターンからです。

 この5波動目パターンはその始点が7.065円ないし7.060円と考えられます。どちらかはっきりしない部分はありますが、これはそこまでの上昇パターンが「上向きのトライアングル修正」であった為です。これは3-4波動目の形状とまったく同じパターンですね。まあ然程値幅に差はありませんので問題は無いと思います。ここでは7.060円とします

 この5波動目の下値目処については、以下のパターンが考えられます。

①下落1波動目と同じ値幅:0.373円(6.687円)→通過済

②下落3波動目の0.618倍値幅:0.615円(6.445円)

③1/5波動始点幅(0.761円)と5波動値幅の比率が61.8:38.2の場合:0.470円(6.590円)

④1/5波動始点幅と5波動値幅の比率が38.2:61.8の場合:1.231円(5.829円)

 となります。①は既に通過済なので破棄ですが、②③はともかく④はかなりエグい値幅となります。この辺は今後の動向次第、という事でしょう。Σ(゚Д゚)

 

 

 次に4波動目内のパターンです。まず当面の下値目処は現在の下値6.665円、ないし1.382倍の6.643円が目安となるでしょう。下がっても6.62円辺りまでが、この4波動の目安となります。

 その後の展開(上昇)の目処としては(一旦は直近下値と1.382倍下値で記載します)…

①直近上昇波動(0.305円)の1.618倍:7.158円 or 7.136円

②直近上昇波動の2.000倍:7.275円 or 7.253円

③直近上昇波動の1.000倍:6.970円 or 6.948円

 

 これ以上の上昇パターンもありますが、エリオット波動の特性上、直近下落幅(ここでは下値が再度伸びているので更に値幅は広がり、1.161円ないし1.183円となります)の50.0未満となる、理想は23.8~38.2となりますので、

ⓐフィボナッチ23.8:0.276円 or 0.281円(6.941円 or 6.924円)

ⓑフィボナッチ38.2:0.443円 or 0.451円(7.108円 or 7.094円)

 となります。

 

 まとめると、5波動目であった場合は(過剰な下値目処を除けば)6.445円~6.590円まで下押し、4波動目継続の場合は6.643円までに反発して6.924円~7.275円までの上昇目処となると考えます。

 

 以上、エリオット波動観点からの推論記事でした。