洋傑のつぶやき(エリオット波動の観点から見る直近のランド円推移と展望)

◆まずは先週動向まとめ・今の波動ケースパターンの推測

 

 今回は4月4日時点までの下落トレンドについて、洋傑の見解から書きたいと思います。明日の週間展望にもこの内容は反映させますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

 また、本記事はエリオット波動の観点に基づいての記事内容となりますが、「エリオット波動がよくわからない」という方は下記リンクの「エリオット波動売買戦略Blog」が非常に分かりやすい上に、こと細かく書かれているのでお勧めです。良かったら一度ご覧くださいませ。

 

 尚、昨日の徒然記事ないしそれ以前の展望記事に於いて、一部書いた内容と重複します。予めご了承ください。

 

 まず今週初動につけた安値5.609円から反発したランド円は6.094円まで上昇いていますので、この動意から5.609円を5-3-3波動の終点として考えます。個人的にはもう少し下がると考えていましたが、ここまで上がっているので自然に考えれば新しい段階に進んだと考えるのが妥当だと判断します。

 そして、今までの5.609円から始まった上昇は今週の推移に於いて5波動を形成した感がありますので、今後一旦は下げる局面になると見ています。因みにその5.609円からの推定上昇波動は以下の通りです。

①5.609円→5.884円(0.275円)

②5.884円→5.809円(0.075円)

③5.809円→6.025円(0.216円)

④6.025円→5.900円(0.125円)

⑤5.900円→6.094円(0.194円)

 

 上記はチャートで確認できる明確なポイントを記載したものですが、波動構成としてはカウントしていません。ただ①~⑤は5波動構成としては成立しており、⑤でいったん終了している、という見方もできます。因みに5波動構成の基本ルールとしては

ⓐ2波動目は1波動目の始点を越えない

ⓑ1波・3波・5波で3波動目は一番小さな波動にならない

Ⓒ1波動目と4波動目は重複しない

 上記ⓐ~Ⓒの要項を①~⑤は満たしており、5波動の衝撃波としては成立しています。

 

 エリオット波動に於いては5波動の推進波と3波動の調整波がサイクルとして一つですので、①~⑤が推進波として完了していれば、今後は少なくとも3波構成の下落が起きると想定されます。その観点から考えて、現在は6.094円を始点とする下落波動の最中であると考えています。

 6.094円を下落始点であると推測仮定した上で、現状までの明確な同意を記載すると以下の通りです。

⑥6.094円→5.986円(0.108円)

⑦5.986円→6.038円(0.052円)

 

 ⑦/⑥のフィボナッチ・リトレイスメントは48.1となり、まだ50.0の節目にすら到達していません。何度かの急伸局面はあったのですが、いつも6.030-6.038間で反転してしまっています。今のところ50.0の節目である6.040円まですら到達しておらず、下落するにも高値が微妙で下がらないといった感じの膠着が金曜日は展開されました。

 ですが、48.1という位置まで上昇しているので(値幅でいえば0.2pipsですし)、今後急落しても波動としての整合性は一定取れる位置とも言えますので、仮に週明け下窓オープンで急落、などという展開があればそのまま下がる可能性もあると推測します。

 

 そういった不意の展開がない場合、今後考えられる上昇高値目処は以下のポイントと推測します。

●F50.0:0.054円(6.040円)

●F61.8:0.066円(6.052円)

●F76.2:0.082円(6.068円)

●F78.6:0.084円(6.070円)

 

 これ以上の上昇になった場合には、再度の高値更新がある可能性が高まりますので警戒が必要です。ですが仮に上記ラインンを越えたとしても、上述した波動原則から、推定5波動目は0.215円以下になる必要があり、最大でも6.115円以下にならないと波動としての整合性が取れなくなります。故に洋傑は現状高値6.094円~6.115円までで反転すると考えています。

 

 さて、直近の上昇目処を書いたところで、現状までの下落トレンドラインのまとめです。

 現状は7.833円を始点とした下落5波動に於ける、5ー3ー4波動目と考えています。この推論は先週途中までの推移に於ける、5-2波動(拡大フラットないしランニング調整)が、フィッチの格下げによって急落・破たんした事によって、6.732円を始点とした下落3波動目が始まったとする推論から基づいています。

 現在までの下落1~4波動目については何度か書いてきましたので割愛しますが、5波動目内の状況は推測で以下の通りです。

①5-1波動:7.065円→6.015円(1.050円)

②5-2波動:6.015円→6.732円(0.717円)

  ※②/①のフィボナッチ:68.2

③5-3波動:6.732円→進行中

 ●5-3-1波動:6.732円→6.156円(0.576円)

  ※5-3-2波動と5-3-1波動のフィボナッチ:55.7

 ●5-3-2波動:6.156円→6.477円(0.321円)

 ●5-3-3波動:6.477円→5.609円(0.868円)

  ※5-3-3波動と5-3-1波動の比:1.507

 ●5-3-4波動:5.609円→6.094円?(0.485円)

  ※5-3-4波動と直近下落幅(6.732円→5.609円・1.123円)のフィボナッチ:43.1

 

 今週初めにつけた5.609円から、明確に上昇トレンドが形成されていますので、5.609円が5-3-3波動の終点と仮定して記載していますが、5-3-4波動内に於いて今一度の高値更新はあると見ています(後述)。これ以上の上昇は5-3-1波動終点(6.156円)に迫る位置であり、下落波動を維持する為には6.155円以下で留まる事が必要条件となってきます。

 

 ですが、既に昼間の記事で書いている通り、5.609円から始まる上昇波動は、ある程度はっきりとした5波動構成となっています。この推移が発生している事を考えると、中期上昇トレンドへの転換がまだ成っていないとする洋傑の展望に於いてはジグザグ調整の可能性が高いと考えます。

 その場合、5.609円→6.094円の5波動をa波として、bc波(3波動→5波動)が発生することが考えられます。そして、今一度の下げがあった後、再度の高値更新(6.095円~6.155円)がある可能性が考えられます。

 

 仮定の仮定の話になってしまいますが、仮にジグザグ調整で今後値戻り下落→上昇で6.094円以上の高値更新となる場合、その値戻りも一定規模になる事が想定されます。最低でも50.0、推定で76.2が意識されやすいと思いますので、

 ●F50.0:0.242円(5.852円)

 ●F61.8:0.299円(5.795円)

 ●F76.0:0.369円(5.725円)

 辺りが推測されます。また、ジグザグ修正は始点ギリギリまで下がることもあるので、その意味では5.609円に迫る位置まで下押しすることも考えられます。

 

 

 以上の内容をまとめると、今後の推移は以下のようになると推論立てます。

α)短期下値目処:5.61円-5.85円

β)α後の反発高値:5.91円-6.15円