洋傑のつぶやき(検証中指標分析法の観点から見るランド円推移展望)

◆検証中指標分析法に於ける方向性見解

 

 今週は初動で下落、後半は上昇のサインが出ていたと書いていましたが、結果から言えばその通りになっています。但し、この検証法のデメリットである、値幅が掴めない部分に於いて、想定下値(5.54円以下)には届いておらず、この辺は正直想定外といえました。

 

 今後の推移についてですが、そろそろ判別が難しい時期に入ってきます。その理由はこのチャート分析の基になっている南アフリカ20年債利回りの検証区域である3月中旬以降、ムーディーズ格下げ懸念から投げ売りされ始めた時期となるからです。

 コラム記事で書きましたが、この検証チャートは南アフリカ債利回り推移をそのまま使用するものとなっており、約30日~45日程度前の推移がランド円推移に準じる傾向を参考として使用していますので、今後の検証時期は上述の利回り急上昇時期に入り、検証が難しくなります

 

 ひとまず次週の前半は比較的まだ見立てが立てやすいと言えますので、下記に記しておきます。

①週初動~火曜日?:下落→反発→下落の大きな変動

②火曜日~週末:上昇傾向?

 となっています。下落は週前半がメインであり、後半は上昇する傾向が強いように見えます。ただ、今週ほど明確な推移にはなっておらず、週後半は判別が非常に難しくなっています。

 

 先ほど書いた内容である 今後の推移に於ける不明瞭さについてですが、この検証チャート分析を始めて半年程度、このような推移を下期間がなかった為、判別が非常に悩ましいところです。上述の通り、今後の検証チャートの期間(3月中旬~)は皆さまご存知の南アフリカ債の投げ売り期間に該当し、毎日異常な債券売りと、一時的な異常買いが交錯する時期でした。この検証法の特徴として、相場反転期間のタイムラグが生じやすい点と、値幅の正確な把握が困難である点、この両方が大きなデメリットとしてランド円推移展望に現れてきそうです。

 

 今後もこの検証チャートないし検証法は続けますが、暫くは読みの難しい展開が続きそうです。

 

 さて、話を戻して、直近推移と週明け推移について少し書き足したいと思います。

 週明けの位置が検証チャートでどこにあたるかが重要になってくると個人的には考えていますが、恐らく20年債利回りの10日過ぎ、二度目の急落サイン前の上昇位置で金曜日から止まっているように考えています。理由としては金曜日が南アも含め祝日であった事、一度目の下落サインは明確にランド円推移に現れている事(6.094円→5.986円)などから推測していますが、二度目の下落を示すほどのランド円チャート推移も無ければ、明確に下落を伺える時期も見当たりません。

 

 よって今一度の下げは、少なくても発生すると、この検証法からは推測します。

 その時期ですが、月曜日は金曜日同様に祝日の国が多く、金曜同様の緩慢な推移になって動かない、といったケースも考えられます。当の南アも祝日ですし。ただ、日本・中国市場(香港除く)は稼働していますし、金曜日と異なり米国市場は動きます。ですので、動きがあるかどうかは初動から見極める必要が出てきます。

 

 もし初動から動きがあるようなら、下落は月曜日から始まるでしょうし、無いようなら月曜終盤~火曜日に起きると個人的には考えます。それだけでも週間動向は大きくずれる事になりますので、次週展望は期間推移が把握しずらいと言えます。

 そして下落後は再度上昇→下落のサインが比較的短期間で現れています。この再上昇・下落は時間的にも4~6時間程度毎に現れそうな気配ですが、最初に言った来週最初に発生するであろう下落は期間が不明瞭です。

 既に先週末の膠着期間によって検証チャートとのタイムラグは発生しています。これが更に後ズレするのか、一気に巻き直してごく短期間で終わるのかが現状では推測できません。いずれにせよ推移判断は従来以上に注意する必要がありそうです。

 

 検証チャートの通り動くか、今週もしっかりとみていきます。