洋傑のつぶやき(調整波動か否か)

◆全く動意がなかった欧州時間…そして下落局面は長期化の気配…

 

 今日の欧州市場は全くと言っていいほど動意が無かった印象です。東京時間に5.94円まで下がったランド円は、まるで欧州市場が眠っていたかのような静かさで、動意幅も5.95円~5.99円と4銭程度に収まりました。金曜日さながらの緩慢さです。

 とはいえ、今日一日で約10銭程度の下落相場となっています。この動きが既に始まった米国市場で行って来いとなるか、更に値幅を広げるか。洋傑は後者であると考えています。

 

 理由は既に週間展望や日別展望で書いてきた通りです(と言っている間にずるずる下がってますね…)。既に直近上昇によって5.609円を始点とした5波動が明確に確認できる状況に於いて、現在はその調整波動であるとの推測を考えているからです。その下落は3波動構成となるでしょうが、同時に下げ幅も一定幅になる事が推測されます。

 

 その下値目処については欧州時間展望にも書きましたので、そちらをご確認ください。直近上昇が5波動である場合、現状は5.609円を始点としたジグザグ修正の可能性が高いです。個人的な暴論交じりであれば昨日記事に書いた通り、ここから急落展開…ですが、あれはあくまで一暴論です(笑)。可能性としては極めて低いと考えます。

 さて、話を戻して、今回の下落は現時点までに発生している下落→上昇→下落の規模では収まらない可能性が高く、その観点から考えるなら、大きな調整下落の第一段階である見方が良いかもしれません。

 

 というのも、現状までの下落波動が下落W字を形成しています。この形態は個人的見解となりますが、一定規模の急落前の前兆として現れる事の多い形です。よって現在までの下落幅(6.094円→5.941円・0.153円)と同規模程度の下げはあると見ている、と言う訳です。

 直近上昇幅のフィボナッチ・リトレイスメントも50は超えてくるでしょうから、5.85円までは下げると考えています。

 

 それが今晩までに発生するかどうかは今後の指標推移次第でしょうが、洋傑が考えているより、案外長いトレンドになる事も考えられます。それは比較的長い時間足チャートでもダイバージェンスが発生しており、大きな相場転換に陥っている事が伺えるからです。

 洋傑は上述の内容でジグザグ修正を提示しましたが、これは単純に5.609円からの上昇が5波動になった点から推測している内容であります。しかし、エリオット波動記事でも書いた内容ですが、既に5-3-4波動としては十分すぎるリトレイス(43.1)になっている点から「いつ5-3-5波動に移行しても不思議はない」状況でもあります。ダイバージェンスの発生も含めると、暫くは下落幅の見定めが必要かもしれません。

 

 以上の内容をまとめると以下の通りです。

①6.094円始点の下落波動はまだ下げが不十分。調整波動としても5.85円までは下げる余地あり。

②直近推移からジグザグ修正の可能性が高いが、ダイバージェンス発生も見受けられ、判断は慎重にする必要性高。

③下落5-3-3波動からの戻りが既に43に達しており、このまま5-3-5波動に入ることも考えられる。

 

 下げの局面である点に於いては洋傑の中で統一されています。暫くは反転するかどうかの見定めに入ると思われます。